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ナマケモノ日記 第1回~はじめまして、ナマ子です~

 私たちは、NPO法人京都自死・自殺相談センター Sottoです。
京都で「死にたいくらいつらい気持ちを持つ方の心の居場所づくり」をミッションとして掲げ活動しています。
HP: http://www.kyoto-jsc.jp/

noteではシンポジウムの内容や活動について、関係者のインタビューなどを更新しているのですが、今回は打って変わり、Sottoの事務局勤務経験者で、Sotto随一の怠け者と定評のあるナマ子さんの月刊連載「ナマケモノ日記」をお届けします。

Sottoの内実のことや、ナマ子さん目線での生きづらさなどをテーマに、ゆるすぎる文体と独自の感性で綴ってもらいます。
Sottoの活動に興味を持っていただいている方もそうでない方も、物珍しいものを見る気持ちで、どうぞ覗いていってくださいませ。

第1回~はじめまして、ナマ子です~

 みなさん、こんばんは。んっ、こんにちは、かな。(おはようございますかも?)
ナマケ者なナマ子です。ナマ子↓ではなく、ナマ子↑です。一応?すがたかたちは人間をしています。が、中身は定かではありません。
ナマケモノとナマコが融合したような、スローでべちゃっとした変な生き物です。出来れば温かく、ゆるキャラを見守るような眼差しで見てやってください。よろしくお願いしますm(__)m

自己紹介

 まずは人間らしく自己紹介でもしましょうか。私はSottoイチのナマケ者にも関わらず、なんとSottoの事務局に2年も勤務しておりました。
朝が苦手なうえに、毎朝決まった時間に起きて、決まった時刻に家を出て、毎日毎日出勤していると、息苦しく(生き苦しく)なり発狂しそうになる私です。
週5回、9時~17時のフル勤務はやはり過酷です。はい、2年が限界でした。

 今までの私なら限界が来たら辞めて、しばらく休んでまた働く、そんなことを繰り返していました。しかし今回は人生初の試みとして、形態を変えて非常勤として働く形にシフトしました。
形態を変えたことで、この4月からは少し時間にも心にもゆとりが出たので、日記なんて書いてみちゃおうかな。。と思ったわけですがっ、実は思ってたりよりユトリが無いのです。。

 ナゼなら私は10時間は寝ないと満足できない生き物で。。これを保ちながら働くのって至難の業で(泣)。生きるのって難しい~。。。
あぁ私ってなんてメンドウな生き物なんでしょう。ナマケモノなのかナマコなのか人間なのか分からないし。

「時間」について

 さてさて、自己紹介はこれぐらいにして(こんな自己紹介でいいのか?)この日記では、ナマ子目線のSottoのことやナマ子感覚の(どんな感覚だ?)生きづらさなどを適当に書いていこうかと考えているわけです。
そして記念すべき第1回のお題は「時間」。

 同じ時間でも、途轍もなく長く感じる時もあれば、えっ?もうこんなに経ったの?と感じることもある、不思議な存在「時間」。
私にとって睡眠時間や自由時間は大好物なのでたとえ1分でも多いと嬉しいですが、その反対に勤務時間や残業時間は窒息しそうなので1分でも早く解放されたいと願うのです。

 そんなわけで時間に拘束されることが苦手な私にとって、出勤時間は毎朝格闘していました。。ナマケ太郎な私はフル勤務時代、しょっちゅう5分~10分程の遅刻をしていました。これは仕事に慣れてきた頃に現れる習性で。。
しかし外部の人と絡む仕事の時などは遅刻をしないのです。勝手な言い訳なのですが、普段遅刻してしまうのは同僚を信頼しているからこそであって。。

 こう書くとふざけるなーーって声が聞こえてきそうだけど、ふざけてません。これが本当の私なのです。遅刻をしない私は極度な緊張状態に身を置かれているから成り立つわけで、当然長続きはしないのです。
ここまで書いていて自分で思う。5分~10分の遅刻なら少し早く起きれば済むことじゃないのか?そう!そうなのだ!だが、それが出来ないのである。

遅刻しても責めない

 それでもナマ子が2年もフル勤務が出来て、なおかつ非常勤という形で仕事を続けることが出来たのは、Sottoだからなのかと思うわけです。
Sottoは一般企業とは異なる時間軸や価値観で動いている団体だとつくづ痛感することが多いのです。例えば会議のときには当然開始時刻があるわけですが、ちゃんと全員が開始時刻に揃うことは滅多にないのです(これって、なかなか凄いこと~)。

 でも、そのゆるさが心地よい。そして遅刻してきた人を責めるような空気も存在しない。むしろ、ちょっとした笑いが起こる時もある。これは決して馬鹿にするような腐った笑いではなく、和みに近い柔らかな笑いです。

 余談ですが、ナマ子は小学生までは優等生の分類だったが、中学生のときにナマケ者としての自我が芽生え、以来遅刻の鬼と化した経緯があります。特に部活や文化祭など「皆で同じ方向を向いて頑張ろう!!」的な空気の中で呼吸することが困難な性質だったため、それに伴う朝練も意味不明すぎて、よく遅刻をしては痛い眼差しを浴びていました。
そんな気まずい状況もなんとな~く笑って誤魔化す術をどういうわけか身に着けていたため、かろうじて今日まで生きながらえてこれたのかな。。

 話を元に戻すと、Sottoに関わっている人は(ナマ子を除いて)他の仕事や活動にも幅広く関わり動き回っている人が多く(ナマ子から見たら、日々活動的になれる人の方が病的に思えたりして、大丈夫??なんて思えるわけですが。。)、とにかく時間に追われているのか、はたまた時間を追い越しちゃって、逆に追ってる?みたいな人も居ます。

 そんな人たちが集まる集団なので、会議の時間に皆が集まらないことは慣れっこで、イライラ率も低いのです。元々おおらかな人が多いこともあるかもしれません。ちなみにイライラ率とは、今考えた言葉ですが、、時間通りに始まらないと、1分につき1~5%上昇する不快指数的のようなものかと。。
もちろん人が集まって行動する以上限度はありますが、Sottoは許容度が高いなと感じるわけです。

会議中に早く帰りたい病が疼き出す

 そうそう、会議中だけどつい話が横道に逸れてしまったり、はたまた議論が白熱することもあり、会議自体の時間が長くなることがあります。Sottoはなんやかんや働き者な人が多く、それはいいことかもしれないけど、ナマ子的には少し困ってしまうのです。 

 ナゼ困るかって?会議自体が嫌いなわけではないのですが、無制限に頑張れるほどナマ子はタフではないので、早く帰りたい病が疼き出すと、どんどんその場から浮いてくるのです。
心の中で早く終われ~早く終われ~と念仏のように唱え出すか、意識がどっか違うところに飛んでいく始末です。

 フワっと浮いた脳みそで考えてみた結果。。置かれている立場や性格によって、いかようにでも感じ方が変化するこの時間。実は時間って一番身近に潜む魔物だなと感じるわけです。うまく時間を使えればいいけど、そのやり方なんて誰も教えてくれないし。 

 この魔物とどう上手く付き合っていくものか。。時間に縛られない自由な生き方がしたい~と思ったりしますが、人間って勝手なもので、自由になるとそれはそれで物足りなくなったり、不自由を感じたりして。あぁ、厄介な生き物だ、私は。

 こんな感じで、これからもナマ子目線でぼちぼち語っていこうかなと。。こんな私ですが、お付き合いお願いします。文章書いて疲れたので、とりあえず歯磨きして寝ます。。。

ナマ子

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