見出し画像

目標の首尾一貫とポジティブな人生【新人読書日記/毎日20頁を】(12)

人生の意味の心理学」221-240頁、読了です。

一貫性については、シェルドとカッサーが、バイタリティやポジティブ感情が高い人は、垂直的一貫性が高い、すなわち上位レベルの長期的な目標が、下位レベルの日常的な目標と首尾一貫しているということを見出している。

「人生の意味の心理学」p.228

私自身、何年か前、次のような言葉に出会って、一瞬悟ったことがあります。原文と出典はよく覚えていませんが、大体の意味は「私たち凡人は、生涯一つだけのことをうまくやることができたら、それで十分偉い」です。その頃躊躇して進路に迷う私にとって真夜中の灯台のようでした。

それから、一点、目標をはっきりと定め、関係のないことから力を抜き、その目標のために死ぬまで頑張っていくことを覚悟しました。三年継続して頑張ったあと、やっと一つのステップを達成したのです。明確な目標を見つめて、コツコツ頑張る自分の姿、今も時々思い出します。寂しくて辛い時間でもあり、素晴らしい思い出でもあります。

人生の意味はいろんな次元においてそれぞれですが、やっぱり自分にとって主要な価値はどこにあるか、それをよく考えなければならないと思います。


🐈… 今回の話から、こちらの本もおすすめです!

内容:
人はみな,自分の衝動を抑えながら生きている。しかし,このような自分を律する能力(抑制機能)は,生まれながらにして備わっているわけではない。子どもの成長過程において,抑制機能はどのように発達し,どのような影響を及ぼすのか。著者自身の研究による最新の成果を軸に,文化や進化の観点まで取り入れた多角的な議論を展開する。

著者プロフィール:
森口 佑介(もりぐち ゆうすけ)
専門は発達心理学,認知科学。
2003年 京都大学文学部卒業
2005年 同 文学研究科修士課程修了
2008年 同 文学研究科博士課程修了(博士(文学))
日本学術振興会特別研究員,トロント大学客員研究員を経て,2009年から上越教育大学大学院学校教育研究講師。科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業さきがけ研究者を兼任。


この記事が参加している募集

#読書感想文

189,141件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?