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神話篇|人間を騙す、人間を食べる、人間に殺される 【新人読書日記/毎日20頁を】(18)

「ブッシュマンの民話」、41-60頁、読了です。

少し怖いお話です。

主人公は神様の子供、コアテです。お父さんとは同じようないたずら者で、残忍さはさらに酷いです。

男女を騙して家に連れて帰ったコアテが、二人に人間の肉を食べさせ、太らせてから食べようと企んでいます。ですが、そのうち、陰謀が気づかれ、逃げられてしまいます。追いかけてくるコアテを邪魔するため、逃げる男女は林や池を作ります。ついには、コアテが池の水をいっぱい飲んで、お腹が裂けて死んでしまい、男女は無事に帰ることができました。

ブッシュマンの民話世界で、神様は死ぬことがないのですが、子供は人間のように死ぬこともあります。不死身でいたずら者の神様は動物と騙し合い、火に焼かれるような危険な目にあうたびに、石に変身し、その場を凌ぐのです。田中二郎先生がテープレコーダーで記録されたお話の音声のQRコードが最後に載せられています。言語の意味は全くわかりませんが、なんだかその音声を聞くだけで、自分もカラハリの砂漠にいるような、臨場感を味わえます。


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