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8月の観光需要回復は足踏みも 秋の需要には期待【データで見る京都観光】

市内主要ホテルの動向

日本人客はわずかに減少幅の改善が進みましたが、依然として前年同月の半分程度と、厳しい状況が続いています。客室稼働率も22.8%とやや上昇したものの、例年の稼働率は80%前後であることから、まだまだ空きがある状況です。

ビッグデータによる観光客の滞在状況

スマートフォンの位置情報ビッグデータ(KDDI社)によると、9月の連休期間(シルバーウィーク)には、市内の一部の観光地で前年同期を上回る賑わいとなりました。GoToトラベルキャンペーンの影響で、週末を中心に日本人の旅行需要が高まっています。一方で、これまで平日の需要を埋めてきた外国人観光客が不在の状態は続くため、1週間のなかでの繁閑差を埋めることが課題となります。

客室販売価格の状況

STR社のデータによると、京都の宿泊施設の客室販売価格は、他都市と比べて前年からの下げ幅が少なく、価格帯を維持しながら経営を続けています。Booking.com社に掲載されている価格によると、11月後半の連休期間の客室販売価格の水準は、9月の連休期間を上回る出足となっています。今後、この好況があらゆる業態・職種にまでいきわたるようになるためにも、こうした傾向が安定して続くことを期待したいと思います。

詳細なデータは、こちらのURLからご確認ください。
https://www.kyokanko.or.jp/report/hotel202008

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