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利に依りて行えば怨み多し

こんにちは。
心に人を燃す経営パートナー、共燈コーチルタントです。

タイトルは論語の一節です。有名な言葉ですね。
通釈は、

「利益ばかりを考えて行動していたら
人の恨みを受けることが多い」
(足利学校論語抄より)

その通りだなあと思います。
さらに自分なりに考える機会があり
現時点での解釈を書いてみたいと思います。

誰の利か

孔子が注意喚起したのは
「自分の利益」だと思います。
自分の利益ばかり考えて行動したら
怨みを買うことは多いでしょう。

では、自分以外の利益を考えて行動したら
どうでしょうか。

他者の利
社会の利
環境の利 など

「三方よし」という言葉があります。
自分だけでなく買い手や世間も良い状態を
目指すことで長期的に社会に貢献できる
考え方です。

誰かの利のために行えば
怨みよりも
感謝や共感を得ることが多くなるでしょう。

利益は悪か

こういう話をすると、
利益を得ることが悪いことのように
聞こえてしまうことがあります。

しかし、会社は利益を追求するものです。
会社は継続的に事業活動を行うことが前提であり
事業活動を行うことが社会への貢献になります。
例えば、事業そのものだけでなく
人を雇用したり、
税金を払ったりすることによって。

継続的に社会に貢献する活動を行うためには
その資源が当然必要です。
そのために会社は利益を追求します。

利益は結果として得られるものです。
善か悪かという論点ではなく
利益を追求するときの心構えや目的を
論点とすべきだと思います。

何のために利益を得るのか


会社の存在意義、または事業活動の目的、
それを言語化したものが、「経営理念」です。

もちろん個人に対しても同じ問いが立ちます。
何のためにお金を得るのか。
それを言語化したものが、「志」です。

道徳なき経済は悪であり経済なき道徳は戯言である

二宮尊徳

会社向けに言えば、
「理念なき経営は悪であり、経営なき理念は戯言である

理念のない利益追求は悪である。
しかし理念だけが先行して
利益を得ることをしなければ
経営は成り立たない。

理念と利益は両輪だと言われますが、
前輪が理念、
後輪が利益、

だと思います。

前輪の理念が方向性を決め、
後輪の利益とバランスをとって
車体(会社・事業)を運ぶ
のだと思います。


孔子もおっしゃるように、
利益ばかりで行動すると
方向性を失って
怨みを受けることが多くなりますから。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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