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「日本語」を通して自分の天職について考えたこと

「天職」って?

改めて考えてみると、まずは、この仕事をやっていて幸せを感じるということではないだろうか。

寝ても覚めても、何かしら仕事のことを考えてはいるけど、これが楽しい。
実際に、仕事に向き合っているこの瞬間でも、ハッピーで気持ちも爽やか。

つまり、自分がご機嫌状態。



「日本語教師」「日本語指導員」

呼ばれ方はいろいろだが、これが今現在の私の職業だ。簡単に言えば、日本語がわからない外国の人や、海外ルーツの生徒たちに日本語を教えること。もちろん日本語の他に、日本文化や習慣、生徒たちには学校での教科学習なども含む。

私は、長年、日本語学校で留学生たちに教えてきた。彼らが日本で生活するにあたり、個人のレベルに応じて、コミュニケーションの上でも困らないように指導する。

少し学習が進んできたら、日本語を、できるだけ身近でわかりやすく、彼らの役に立つような例文を使ってアプローチ(導入)する。

どんな例文がいいだろう?

使われる場面と共に、彼らの好きなもの、趣味、最近のニュース、母国でのことなどをヒントに、最適な例文を考える。この考えている時間が大変だけど・・・また楽しいのだ。

こうやって例文を考えている途中で、似た意味の言葉に遭遇。違いは何か。どんなときに使われるのか。語の由来は?・・・などと考え出したら、もう大変。ラビリンス(迷宮)に入りこんで、出てこられない・・・

でも、こんな状況でもやっぱり、楽しいなと思える。

この仕事が、天職だと感じる瞬間だ。

留学生たちはもちろん、今、携わっている海外ルーツの生徒達でも、学習を重ねるにつれて、できることが増えてくる。

読めなかったひらがなや漢字が、読めて書ける。自分の気持ちが日本語で表現できるようになった。希望する進学先や就職先に見事、合格。

この日々の少しずつの変化に立ち会えること。海外ルーツのひとりの人の、等身大の成長や、人生にダイレクトに触れられる。

そして、様々な思いを抱える学習者たちが、とびきりの温かな、本当にきれいな笑顔を私に向けてくれたとき。

天職だと感じる瞬間だ。

私には、今までに接した多くの学習者の幸せな表情が、そのときの場面や空気と一緒にリアルに思い出せる。

そう、私の心の中には今でも、彼らの幸せな笑顔でいっぱいなのだ。

やっぱり私には、本当に幸せなことに、この仕事が「天職」だと言ってもいいのかもしれない。







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