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「主夫」になる決断プロセスについて書いてみた

2023年9月末に仕事をやめて「主夫」になった。
なかなか経験できない「主夫」。
「主夫」になる決断プロセスはどのようなものなのか。
経緯や決断背景、その時の心境などを書いてみた。


読んでいただきたい方

  1. 主夫の方

  2. キャリア中断をされた主婦の方

  3. これから主夫になる方/考えている方

  4. シンガポールにお住まいの方


僕のこれまでの仕事について


主夫になる以前はこんな感じでリクルートで転職エージェントをしていた。
転職エージェントは約10年のキャリア。
それ以前は日系メーカーで海外営業や企画業務に約7年携わっていた。
メーカー時代は上海駐在も経験させていただいた。

転職エージェントもメーカーもハードワークだったので常に仕事が生活の中心だった。

突然決まった奥さんの海外赴任

2023年8月半ばのお盆明け。
夏休み明けでダラっと仕事をしていた猛暑の日、
在宅勤務している日に突如奥さんあてに人事より電話。
2023年10月「シンガポール」赴任の打診、1週間内で決断をしてほしい趣旨の連絡。

奥さんの海外駐在希望は知っていたので以前より海外赴任のシミュレーションはしていた。そしてシンガポールという土地は家族でも行きやすい国だったので、即決で「赴任・帯同」の決断をした。

そもそも奥さんは外大出身で、海外志向が強い女性。
奥さんとの出会いは30代前半で二人とも中国上海に駐在をしていた時に出会った。
なので僕たち夫婦にとって海外生活はいい思い出であり、再度海外生活ということはあこがれでもあった。なので決断は即決だった。

なのに決断以降、胸がずっと痛い、、、何かに絞めつけられている感じ、、

海外での生活を希望した理由

①英語教育
英語を幼少期に会得できるチャンス。

②教育環境
異なる価値観の中で幼少期教育をうけるチャンス。

③次男
次男には自由にのびのびと成長できる環境を提供したかった。

と言うのは次男はいわいる問題児で、
腹を立てて園長先生のスネを蹴ってくるくらいだったので、よっぽどだった。そんなことが積み重なり発達障害のおそれがあるということで、検査にも通っていた。障害はないとの結果ではあったが、IQが高く、特に「先を読む」能力が非常に突出しているということが判明。
彼は4歳にして既に先生や親の行動・言動の背景までを理解していて、理不尽なこと・安っぽい子供だましに不満をためていて、その不満を暴力で表現をしていた。そんなことが理由で保育園も退園して、スポーツ中心の幼稚園に転園もさせていた。
そんな背景から彼には彼にも想像がつかない未知の世界で思いっきり楽しめるような環境を提供してあげたいと常々思っていた。

④何となく海外の方が肌に合うと感じていた
僕は気が弱く、遠慮がちな性格。なので日本にいるとどうしても人の目を気にしてしまい、他人の期待に応えることに囚われてしまう。
過去の中国での生活も振り返ると自分自身の心の安定や更なる成長と考えた際、日本人の価値観が通用しない海外の方が肌に合うのではと考えていた。

こんな理由から僕たち家族は海外での生活を希望していた。

家族・自分にとっても海外移住は「プラス」しかない
だけど、胸が痛い、、、

心のモヤモヤの正体

転職エージェントという仕事柄、キャリアを中断することへの大きな抵抗はなかった。もちろん出世という意味では大きなビハインドにはなるが僕のキャリア志向的にスペシャリストとして突き抜けていきたいと想いが強かったので個人的には抵抗はなかった。
金銭面でも妻の駐在手当・日本のマンションの家賃収入などを足し合わせると大きなマイナスではなかったので、この点も早々にクリアした。

希望も満たして、懸念もクリアしているのに、何故かモヤモヤしている。
認めたくはなかったのだが、

「自分が何者でもなくなる怖さ」 

これこそがモヤモヤの正体だった。

怖さを認めると、これまで僕は何も自分の力だけで何も成し遂げてこなかったを認めることになり、認めることが怖かったんだと思う。

この怖さを認めることで、自然とモヤモヤはなくなり、主夫になることへ前向きな気持ちになれた。

更に前向きな気持ちになれたのはリクルートという会社、上司・同僚の存在が非常に大きかった。今回の決断に誰一人ネガティブなことを言う人もおらず、そして素晴らしい決断だと讃えてくれた。そんなかたちで送りだせてもらえたことは本当に嬉しかった。

今後やりたいことについて

「これから主夫になります、僕はこれからDEI(D多様性 E公平性 I包括性)のど真ん中にいる人材となります。リクルートに教えてもらった社会課題に向き合う姿勢を、自らが当事者として最前線の現場から社会課題に向き合いたいと思います。」とリクルートでの送別イベントで宣言をしてきた。

先ずはここに向き合いたいと思う。

僕のケイパビリティでは世の中に大きな影響を与えるのは難しいので先ずはコツコツと以下のことをしていく。

①自らをさらけ出し発信をしていく
様々な制約(プライバシー面、会社の規定など)で顔出しで自らをさらけだせる方は少ないと感じている。幸い僕には制約はないので、どんどんとさらけだして、社会課題についてマイノリティ側の意見をどんどんと発信・問題提起してきたいと思う。

②インプットを絶やさない
発信するためには当然インプットが大切。
読書・学習のサイクルはとめないよう頑張る。
(すぐなまけるのであえて宣言)

③キャリア支援
僕の強みそして好きなこと。
キャリアに悩める方、そしてキャリアにブーストをかけたい方に伴走することは引き続き継続をしていきたい。
キャリアコンサルタントとしては活動はこれまでも行っていたが、知人の影響をうけてコーチングにも手を広げていく予定。後々は国際資格とれるように勉強していく。

最後に

ある種、主夫としての宣言のような投稿を僕は主夫になって約4ヶ月くらいたってから発信できた。つまり前向きに主夫になったのに、いざ主夫になると困難の連続で投稿する余裕なんてもててなかった。
主夫になって3ヶ月は苦労の連続だったので、この点に関してはまた書きます。

この記事を読んでくれた皆様、せっかくなのでお知り合いになれたら嬉しいと思っています。ご連絡いただけると凄い嬉しいのでお待ちしています。

ではまた。







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