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この能力が低いと“損”します。

こんにちは!長崎県で子ども向けに「演劇」の講師をしています渡邉享介です。

演劇のおかげで得してます。

私は演劇をやったおかげでかなり得しています。今回はそんなお話です。

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私達の子ども劇団では、中学3年生になると受験前ということで基本的には劇団を卒業してもらうようにしています。なんども言いますが学歴社会です。高校受験を控える中学3年生というのは人生を左右する大きな1年間となります。やはりここは勉強に集中してもらいたいのです。

さておき…

先日、その卒業した子のお父さんから嬉しい連絡を頂きました。「少年の主張」という大会に学校の代表に選ばれて出場し、そしてなんと「優秀賞」を受賞したとのこと。演劇をやっていたおかげです!と感謝の言葉まで頂きました。

この連絡はとても嬉しかったです。そして、併せて「まぁ、当然でしょ」とも思いました。なぜなら、その子は劇団でも抜群に表現力が高い子でしたから。

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私の得したエピソード。

実は私もあるプレゼン大会で“大賞”を受賞したことがあります。そのプレゼン大会の面白いところは、大会スタッフとともに4ヶ月かけて10分間のプレゼンを作りあげるということ。そして大会当日は観客投票で大賞が決まるというプレゼン大会です。10分間のプレゼンに4ヶ月も時間をかけるんです。しかも大会スタッフのサポート付きです。ですから、エントリーしたプレゼンターのプレゼン内容は、それぞれがとても素晴らしく、もの凄く完成度が高いです。そんな中で大賞をとることは容易ではない...と普通は思いますよね? しかし、私は違いました。当日、プレゼンする前の段階で、すでに確信していたのです「私が大賞をとるだろう…」と。決して自意識過剰で言っているのではありません。なぜそう思ったのか…それは、どのプレゼンも素晴らしい内容なのであれば、あとは「表現力の差」が勝敗を分けると思ったからです。普段から表現活動をしている人に、表現力で上回るのは簡単なことではありません。表情、声、身体を使いこなし、ステージ上の空気や客席の反応への対応力もある。同じレベルの内容ならば、内容をうまく伝えた方が好感を得ます。わかりやすく言うと、同じお芝居(台本)をプロの役者とアマチュアの役者が演じた場合、お客さんの反応は、まったく違うものになるということです。思った通り、私は大賞を受賞しました(笑)

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表現力とは?

演劇をやっていると身に着くもののひとつに「表現力」があります。表現力が向上すると、プレゼン力が上がるだとか、いろいろと良い効果をもたらしますので身につけれるときに身につけておいた方がいいと思います。

さて「表現力」とは何でしょうか?

答えは1つではないと思いますが、私は演劇(役者)をやってますので「表現力」=「伝達力」だと答えます。これは子ども達にもよく言います。演劇(役者)で言う表現力とは脚本を理解しその内容をお客様へより効果的に伝える力です。「伝達力」なのです。その能力を向上させるために私たちは日々トレーニングしているのです。

そしてこの伝達力は、何も舞台だけで使うものではありません。というか、毎日の生活のほとんどが情報伝達の繰り返しで成り立っていると言って間違いありません。ということは伝達力が低いといろんな意味で損をすることになります。

例えば就職の「面接」。そこにAさんとBさんがいたとします。そして企業が求める能力は、Aさん、Bさん、どちらも同じレベルだとします。面接官は、Aさん、Bさん、どちらの能力が高いかを、その面接の時間だけで測るしかありません。なので、面接官は、Aさん、Bさんに質問をしたり、自己アピールを促したりします。

Aさん、Bさん、同じレベルですからどちらも採用!となれば問題ありませんが、そうはいきません。残念ながらどちらかが不採用となるのです。

はたしてどちらが採用されるのか。それは、質問されたことに対して、自分の思いを的確に答えることが出来たり、自分が持つ能力についてをより効果的に伝えることが出来た方だと思います。すなわちそれは「伝達力」「表現力」が高い方ということです。相手が求めている能力はどちらも同じレベルだとしても、そのことが相手に伝わらないと損をするのです。

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表現力は1日にしてならず。

「面接練習」というものがあります。もちろんやらないよりやった方がいいに決まっていますが、こういうことを短期間で習得しようとすると失敗します。よくあるのが「面接とはこうあるべき」な話し方をやってしまう...だとかです。

面接官はバカではありません。大企業の面接ともなると、1次、2次、最終となるにつれて、とても優秀な面接官が登場するわけです。ややもすれば、その付け焼刃がマイナスに働くことになるのです。

演劇では表面的な演技ではなく「気持ち」をとても大切にします。赤の他人を演じるとはいっても、やはり一旦は自分の心の中に落とし込み、その役者ならではの表現で演じるのです。リアルというかある意味真実に近い表現なのです。

話が飛躍しすぎましたかね(笑)

とにかく伝達力が高い人は得をする。これは事実です。長い目で見ると、実はは天と地ほどの差がついているかもしれません。

子ども劇団ホーリーゴースト & 声劇団さうんずぐ~‼

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