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私は○○さんに嫌われていると思うとき(適応規制5投影)

私は○○さんに嫌われている。
もし、そう感じる相手がいたら、嫌っているのは相手ではなく、自分かもしれません。


たとえばこんなエピソード

大学では、普段AさんとBさんの3人と行動を共にすることが多い。
休みの日にも、よく一緒に出掛けるし、旅行も行くほど仲よくしている。

けれど最近、Aさんに嫌われているような気がする。

そう感じるようになっているとします。

あるとき、Cさんと食事をしたあなたは、Cさんにこう言いました。

「Aさんって、一緒に食事をしていても、私に話しかけてこないし、返事がそっけないんだよね」
「Aさんって、ちょっと声が大きいから恥ずかしいんだよね」
「Aさんって自分の話ばかりしてつまらないよ」

Aさんだけではなく自分も

たしかにAさんには、そのようなところがあるのかもしれません。

ですが、Cさんに話している内容を、客観的に聞いているとどうでしょうか。「あなた」がAさんを好きではないとも感じませんか?

適応機制の「投影」

自分の感じている気持ちを、相手が感じているようにとらえてしまうことを適応機制で「投影」といいます。
もちろん、これも無意識の反応です。
自分を守る(防衛)ためですね。

Aさんは私を嫌っている。
そう思うことで、自分がAさんを嫌っているという罪悪感を排除したいと思っての反応です。

人を嫌ってはいけない、という気持ちがあるので、自分はいけない感情を抱いているわけではないと思いたいのです。

「投影」はとても身近な反応

だらしないところがイヤ
どうして片づけられないの?
話が長すぎる
わがまま
言い訳ばかりする

このような言葉で、誰かのどこかに腹を立てたり、気分を悪くしたりすることがありますね。

一方、品があるところが好き
言葉づかいがていねい
話がおもしろい
説明がわかりやすい
料理上手なところが素敵
という気持ちを感じることもあります。

どちらも「投影」にあたります。

自分の中にある「嫌い」な部分を、相手に投影することで自分を守る。
自分の中にある「好き」な部分を、あからさまに言わずに相手に投影することで自分を守る。

どちらも自分を守る反応に変わりなく、そしてとても身近でよくある反応です。

この記事のまとめ

今回は、適応機制の「投影」についての話でした。
自分を守るための反応である適応機制を理解していると、一見わかりにくい子どもたちの行動にも、もしかしたら?という気づきを得ることができるかもしれません。

教員採用試験の勉強は、早めに始めて、理解して覚えたほうが断然楽しいと思っています。

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