不登校のむすめに必要なのは「アドバイス」ではなく、「経験のシェア」なのかもしれない
学校が嫌いなむすめ。
「行きたくない」と訴えつつも、2学期は週2〜3で学校に通ってきました。
むすめがよく「学校の話をして」と言ってくることがあります。
そんなときは、わたしの話をよくするのですが、それで気づいたことがあります。
むすめが求めているのは、「アドバイス」ではないんです。
ただ、「経験のシェア」をしてほしいのだと思いました。
大人の失敗に子どもは興味津々
むすめと学校の話をしていたとき。テストの話になりました。
わたしがテストでひどい点をとったときの話をしてみました。
すると、むすめは興味津々。
「間違えたらイヤだった?」
「テストの時間って長くない?」
たくさん質問が出てきたので、素直に答えました。
すると、今度はむすめが話し始めます。
「間違うのが嫌い」
「テストが難しい」
など。
2人で30分ほど話しました。
このとき、上から目線のアドバイスはしませんでした。
「ママはこうやって、できるようにしたよ」という話はしましたが、
「テストで点をとるには、〇〇しないとダメだよ」
みたいなことは言いませんでした。
その代わり、「ママはこう思うけど、どう思う?」と質問するようにしていました。
こうやって、2人で話し合う時間が、むすめには癒しになっているようでした。
「共感してほしい」という気持ちが強い子なので、特にそうなのかもしれませんが、アドバイスをすると、とても嫌がるんです。
むすめが求めているのは、「アドバイス」ではなく、「経験のシェア」だったようです。
大人の失敗談に子どもは興味津々
むすめが大好きなのが、大人の失敗談。
わたしが、むすめを幼稚園に行くときに、幼稚園の荷物をすべて自宅に忘れて行ったこと。
旅行先で食べたことのないものに挑戦したら、すべて、まずかったこと。
わたしの母が、学生時代、学校にスカートを履いていくのを忘れたこと(コートは着ていた)。
こんな話をすると、とても喜ぶんです。
はじめのうちは、「ママでも、失敗するの?」と不思議そうにしていました。
そのときに伝えました。
「失敗はいいことなんだよ。こうしたらうまくいかないんだってわかるから」
これを何度か伝えてから、むすめは、
「失敗っていいことなんだよね」
と言うようになりました。
どこまで伝わっているかはわかりません。
でも、こうやって経験をシェアすることで、むすめの気持ちが軽くなったり、「こうじゃなきゃいけない」という固定観念がゆるんでいったらいいなと思っています。
大人の「すごいところ」ばかりでなく、「しょうもないこと」もむすめにシェアしていきたいと思っています。
子どもと一緒に考える
学校の話をしているときに、むすめから「何歳から大人?」という質問が出ました。
そのときに、こんな話をしました。
「決まりでは、18歳だよ」
「でも、18歳になっても、心は子どもの人もいるし、15歳でも、大人の心を持っている人がいるね」
「大人になっても、平気で人を傷つけちゃう人や、なんでも人のせいにしちゃう人もいるんだよね」
と。
その話をしているとき、むすめなりにいろいろ考えたようです。
「大人と子どもって、どっちが自由なの?」
という質問も出ました。
「どっちだろうねぇ〜?」
とさらに、話をしていきました。
こういうことをむすめと繰り返していると、思うんです。
子どもは、自分で学ぶ力を持っているし、ちゃんと考えたいんだなぁって。
いろいろな学習スタイルがあっていい
うちのむすめは、教室など、大勢の子がいる場で学ぶのが苦手なようです。
ざわざわしている環境だと、先生の話が入ってこないそうなんですね。
それと、長々したアドバイスが伝わりにくいんです。
自分のペースで行動したいタイプでもあるので、「自分で決めたい」という気持ちも強く、なかなか教室では本領発揮できないよう。
でも、こうやって、じっくり話し合っていけば、ちゃんと学ぶことができます。
学校に行かない日が多いので、学校でやる学習に関しては、し習得できていないことが多いです。
でも、こうやって、大人の経験をシェアすることで、学んでいくのもひとつの学習方法なのかなと思っています。
自分の子育てが、本当に、子どものためになっているのか。
子どもの人生を台なしにしてしまわないかと、ヒヤヒヤしてます。
でも、自分なりに考えたことを精一杯やっていくしかないと思っています。
むすめと、あっちに行ったり、こっちに行ったり……迷いながらも、未来に向けてがんばっていきたいと思います。
同じように悩んでいる人の参考になればうれしいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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