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アクセシブルツーリズムをインプットするよ✨⑥独り旅に辿り着かない…

こんばんナマステ💙Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

1月23日に開催された東京都産業労働局主催「アクセシブル・ツーリズム推進シンポジウム」をインプットしていくシリーズ第6弾。

前回までの記事はこちら。

アーカイヴ動画は2月28日をもって視聴できなくなっているので注意。この記事は2月中に視聴して書き溜めたもの。

今回は、ミニセミナー「車いすで独り旅 パラリンピアンでワーグナー大好きな私が経験したUD」について見ていきたいと思う。

講師は鈴木ひとみ氏。

人権啓発講師

肩書きが重いけど、ひとまず見てみよう。

鈴木「いつしょうがいを受け入れたのか❓とよく聞かれるがそんなものはない。

強いて言えば事故から5年くらい経ってこれでもやっていけるのかなと思えるようになった。そう思った頃に、道を歩いている人から突然千円札を胸元に入れられたり、泣き出されたり、タクシーで乗車拒否されたり。3歩進んで2歩下がる。

ファッションモデルをしていた22歳の時に交通事故になり頸椎を損傷した。当時車椅子で民間企業に勤めている人は稀で、公務員のしょうがい者枠を目指すのが王道だった。もちろんモデルにはもう戻れない。そもそもしょうがい者が家でどんな生活をしているのかも情報がなかったが、病院にいた同じ脊髄損傷の方が車椅子バスケと車椅子陸上をしており、車も運転していたから、それができることだけはわかった。

モデルの仕事の帰りに中央道で事故に遭った。運転していたカメラマンは無事で、彼が私の身体を持ち上げたことで首の神経が切れてしまった。また、モデルは自営業なので労災が適用されなかった。結婚が決まっていた当時の恋人が弁護士に掛け合ってくれたが補償を得られなかった。

彼と予定通り結婚していいものなのか自信が持てなくなり、口に出せず手紙を書いたが彼は「5年頑張ろう、それでダメだったら一緒に死のう。僕にとってひとみが必要なんだ」と言ってくれた。どれだけ励まされたか。

『車椅子の花嫁』というドラマの原作を書いたが、

http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-23834

当初は私を取り上げたドキュメンタリー番組を当時はまだお金のあったTV局が延々7ヶ月撮影して、23%もの視聴率を稼ぎ再放送や続編の撮影、俳優さんのドラマ撮影と続いた。

乙武くんがTVに出る前、TVは健気なしょうがい者とそれを支える健常者というステレオタイプを垂れ流していたが、それでは結婚生活が続くわけがない。彼はいつだって自分のやりたいことを最優先する。私に講演依頼が来ても「土日を潰したくない」といってついてきてくれず、恐々自分だけで出かけるようになった。彼に感謝しているのは私に期待してくれたこと。しょうがいがあっても社会で活動した方がいいと言ってくれた。仕事をすれば必ずトラブルが起きるけど、君ならそれを乗り越えられると言ってくれた。車椅子やアパレルメーカーの開発など仕事の幅が広がっていった。

当時新幹線停車駅ですらエレヴェーターがなく、駅弁運搬用のエレヴェーターを使わせてもらった。在来線では駅員さんが4人がかりで運んでくれた。当時、エスカレーターに乗るためのリハビリが存在した。駅員さんにも嫌がられたり、逆に異常にやさしくされたり。そうじゃなく粛々とプロの仕事をしてほしかった。

それが今はどこの駅でもプロの仕事をしてくれる。駅員さんに頼むと40分前に来てくれと言われるが、時間の無駄。極力駅員さんに頼らずに電車に乗りたい。JR新宿駅は乗り換えに時間がかかり本当に鬼門。東京では大江戸線が乗りやすく、自分の周りも大江戸線沿線で家を捜す人が多い。大阪の地下鉄はホームと車両の隙間が小さく乗りやすい。

講演をたくさんやっているが、車椅子に乗った20代の女性が「やっていける自信がない」と言いながら、ミニスカでびっくりしていた。自分の着たい服を着れるのは自身の表れだ。

バスは後方ドアで乗り降りするが、停車位置が悪いと乗り降りできない。地方では東京のおさがりの車両が多く、乗り降りがしづらい。

いつもは90分の講演が多いが、今回は30分なので射撃の話、ワーグナーの話、船の話、欧州のユニヴァーサルデザインなどしたい話はたくさんあるが時間が足りない。もしよければ他の講演を聴きに来てほしい。

想像するより遥かにユニヴァーサルデザインは一気に進んだ。そのおかげでしょうがい者の社会進出が進んだ。東京パラリンピックは大きな転換点。これを通過点にもっとしょうがい者が積極的に生きていけるようにしたい。

どうか皆様も積極的に生きてください。」

熱を込めて喋っている話自体は面白いんだけど、決められた時間に合わせてパッケージを組み替えられないって講師としてどーなの❓

講演タイトルにある独り旅もパラリンピックもワーグナーも全然触れるところでいかなかった。

90分のパッケージにこだわるならこの仕事受けなきゃいいのにさ。

それとこのシンポジウムの他の登壇者と比較すると、認識がいち時代前のような感じもする。

しょうがい者の世界では非常にネームヴァリューがあって、集客上呼びたかった人なんだとは思うものの、セミナーとしては大失敗。

それでも学びの機会を無駄にはしたくないので、今後駅に行く時はできる限り隙間とか、バリアフリー動線をチェックするようにしよう。

実は大阪Metro乗ったばかりなんだけど、急いでたこともありチェックしなかったのは反省せねば💦

それじゃあバイバイナマステ💙暑寒煮切でしたっ✨


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