時には感情的で周囲に弱みを見せられる社長の方が、人間味があっていいじゃない?
職場読書部、今月の課題書籍。
押野満里子『社長はメンタルが9割』
感情コンサル・押野氏による、経営者としての重圧に苦しむ全ての社長に向けた1冊。
企業経営で一番大切なことは、社長さん自身がメンタル、すなわち心を整えること。
孤独な社長さんの心の悩みとその解決方法を、実際の相談事例とともに紹介しています。
●印象に残った部分
この文章を読んでふと、漫画・ワンピースの一場面を思い出しました。
兄・エースの死により絶望と挫折を味わう主人公のルフィ。
彼に対して、仲間のジンベイがかけた言葉。
この言葉を受けて、打ちひしがれていたルフィは「仲間がいる」ことに気がつきます。
厳しい言い方の中にも愛があり、じんと胸に響く言葉だと思います。
「ない」ものではなく、「ある」ものに目を向ける。
「出来ない」ことではなく、「出来る」ことに目を向ける。
どんな小さなことでもいい。
その小さな一つに気が付くことが出来れば、それが自信の種になります。
また、その時の状況や自身の感情をどう解釈するか。
マイナスな感情も一旦受け止めて、その奥にある大切なものに気づく。
すると、マイナスな感情が愛や感謝に変わります。
自身の内面と向き合い、対話をすることで、本心と感情の源泉を見つける。そしてその原因に対して処方を施していく。
本書の後半では、自分自身で感情コンサルをする「感情セラピー」のやり方も説明されています。
メンタルの安定は社長だけでなく、より良く生きていく上で誰にでも必要なこと。
社長の心に触れる。自身の心に触れる。
ネガティブも受け入れるポジティブな思考へ。
社長だけでなく、全ての働く人にもおすすめの一冊です。
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