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kyokota(きょこた)
2020年6月25日 17:35
「お財布がね、人格を持っているの。それぞれの持ち主との関係性も違うの。そのお財布たちによって殺人事件が語られていくんだ。」と吉祥寺で一番おいしいというタイ料理屋で彼女は私に本を渡した。「何それ~おもしろそう~。」と読み始めたら、やっぱり面白かった。殺人事件の関係者が所有する10個の財布が、それぞれの立場から殺人事件を明らかにしていく。「私の持ち主は刑事。お財布の中身はこんな状況で、彼の家族は…
2020年6月24日 17:01
「こんなに優しい人を他に知らない」と母がこの本について言った。実家に帰った時に面白い本やマンガを回すのが、母と私のならわし。母がこういう言い方をするのは初めて。どんな本なんだろう。著者は阿佐田哲也名義で『麻雀放浪記』を書いた人らしい。この本は戦争を体験し、終戦後に闇市や賭場で生き抜き、文筆家となった色川さんが若い人にむけて伝えたいことを書いた本。自分がどんな子供だったか、学歴、人を好きになるこ
2020年6月17日 12:48
小学生のころ、奥から2番目のトイレには絶対入らなかった。花子さんがいるから。3時33分に三角教室(教室と教室の間にある三角形をした物置のような部屋)には絶対いかない。三次元に連れていかれるから、ってこの世界は三次元だ、と今気づく。四次元に連れていかれる設定だったかもしれない。要は、別世界に連れていかれて二度と戻れないという。清野さんは、奥から2番目のトイレに入るし、3時33分に三角教室に入るよ
2020年6月12日 12:00
電車やバスで、小中高生、大人になってもくだらない男子たちだけの会話を盗み聞きできると、うれしい。なんてどうでもいい話をしているんだろう!楽しい。この大泉洋の本も1997年当時24歳のアホな大学生の文章で始まる。2月くらいから在宅時間が増えた私は、Netflixで『水曜どうでしょう』を見始めた。なんであんなに昔の旅番組なのにこんなに面白いんだろう!見ているだけで免疫力が高まりそうで今の時代にもぴ
2020年6月11日 17:17
アヘン、王国、潜入記。タイトルを構成するすべての言葉が危険な香りを放っている。ライターのヨッピーさんも勧めていて気になっていた本が、マンガ家シメノさんから回ってきた。この本は「ゴールデントライアングル」として悪名高いエリアに、高野さんが潜入して、村人と一緒にアヘンの原料となるケシの種まき、畑の手入れ、収穫までを行った1995年の記録である。ケシはモルヒネの原料にもなるが、コカインとして精製すれ