書き初め…お作法とやらは無視します。
冬休みの宿題の定番、書き初め。
兄がシブシブやり出した横で、
妹もイソイソと始める。
中1の息子には、書き方をアドバイスしようものなら、ウザがられるのは目に見えてるので、口出し厳禁。
小3の娘は、上手く書けないととたんに機嫌をそこね、やる気をなくすのは目に見えているので、褒めて持ち上げるのは必須。
私の母は昔自宅で習字教室をしていたから、私も小学生のときは和室で正座しながらのお習字を毎週欠かさずやっていた。おかげでそれなりの字は書けるようになったし、筆の使い方も理解しているつもりだ。
でも、子供たちは習字を習っているわけではない。
お手本のように書くために「筆の向きを縦から右に変えて、力を抜いて持ち上げて少しだけ戻す、力を入れた後に少しずつ筆先を整えながらはらって」などと、横で言われても訳が分からないだろう。
そして、何より娘の集中力が切れる前に安穏に終わらせたい。
お題は息子が「新たな決意」、
娘は「生きる力」。
息子がフンフン鼻歌を歌いながら適当に書いてる横で、娘に褒めながらアドバイスをしていた。
すると息子が突然、ブハッと笑い出した。
私「ん?何?なんで笑ってるの?」
息子「だってさ、うちの家族の会話、擬音だらけじゃん。グッと入れてスーッと、またちょっとグッとしてからのヒュ~ッとピッ、くるりんぱ、ってなんだよ、それ。他のやつが聞いても絶対わかんねーよ」
私「『る』の説明だよ」
息子「オレは意味わかるよ。でもこれ、録音してたら絶対アホな家族の会話にしか聞こえないね。しかもすみっこぐらしだのひょっこりはんだの、なんで出てくるんだよ、それ」
私「名前をはじっこに小さく書いてるからよ。もっと堂々と書いたほうがカッコいいから。ずいぶん上手に書けるようになったもんね~」
娘「うんっ!!」
わかりやすく説明しようと思ってたら、グッ、スーッ、バシッ、トンだの擬音ばっかり使っていたようで。。娘が大好きなすみっこぐらしを出してテンション上げようと思ったんですよ。。
でもこれで息子は気を良くしたのか、学校からもらってきた10枚の書き初め用紙のうち、始めは3枚くらい書けばいいや~なんて言ってたのが、10枚全部書ききっていた。
しかも「『新たな決意』で『意』が細く小さかったら、しょぼい決意に見えるから、『意』だけでも最後バシッと決めてみて」とだけ伝えたら、堂々とした『意』になってるじゃないですか!
そして書いたものを廊下にズラッと並べて品評会。
お互い足で指さしながらこれがいい、あれがいいと言い合う。
お習字の先生が見たら怒鳴られそう。。
今年も無事、楽しく書き終えました。
宿題ひとつ、おしまい。
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