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10年勤めた教員の退職金

こんばんわ。
おはようございます。
こんにちは。
日々のお仕事、お疲れ様です!
共育LIBRARYというブログを運営しているりょーやん、元教師です。

筆者は2013年4月~2023年3月まで、小学校教員として働いていました。10年間です。

退職するときに、今後の死活問題として非常に大切なのがお金です。中でも「退職金」は、筆者にとって今後の転職した後の人生を考えるために、考えなければならない必須の案件でした。

「退職金っていくらもらえるの?」「定年まで働かずに途中でやめてもやっていけるのだろうか?」など様々な疑問をもっている方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では「10年間地方公務員として働いた筆者の退職金」と、「いつ退職することが適切な時期なのか」について、筆者の考えを書いていきたいと思います。

転職に迷っている人、人生のお金の設計を考えている人など、様々な人の役に立つ記事にしていきたいと思いますので、最後まで読んでいただけるとうれしいです!


勤続10年 地方公務員の退職金

筆者の退職金は、ズバリ231万9810円です。

地方公務員は、その地方の条例によって計算方法が定められているので、都市によって金額が上下することもあると思います。

それでも、筆者がネット上で検索していた資料と、そこまで大差がない額でしたし、むしろ、予想していたよりも少し多かったです。

退職金の計算方法はとても複雑で、「第1号、2号って何だ?」となってしまう筆者のような方もいると思いますので、簡単な指標と参考にするとよいと思います。

上の表は、退職金の簡単な計算指標となるものです。月の基本給×表にかいてある月数で計算してみると大体の目安となります。

例えば、筆者の場合は、「自己都合の10年」なので「6.0月」です。当時の基本給は38万円ですので、

38万 × 6.0月 = 228万

となります。筆者の退職金は231万9810円ですので、大方予想通りです。

表を見ると、10年目を過ぎる頃から、「×月数」の数字が飛躍的にアップしていきます。

基本給も手取りで考えれば、27~28万円ほど頂いていたと思いますが、20代のときは、全てを勉強代や教育投資に使ってしまっていました・・・(もう少し取っておけばよかったか・・・でも後悔はしていません笑)

11年目から旨味があるともいえる制度になっている分、「少しもったいなかったかな?」という思いもよぎりましたが、大切なのは「何にウェイトを置くか」です。

ということで、次は、「退職する適切な時期」についてまとめていきます。


いつ退職するのが適切な時期か

もちろん、退職する適切な時期は人それぞれです。

その人の年齢、家族構成、住んでいる環境など様々な要素をトータルで考えて導き出すものです。

ただ、ここでは「何かの参考になるかも」という思いで、筆者自身が「10年で退職」を決めた幾つかの要素をお伝えします。


❶30代まで = 転職適齢期

よく「35歳までに転職を」という謳い文句を耳にします。筆者が愛読書にしている佐々木常夫さんの著書『働く君に贈る25の言葉』の中にも、

30で立つ。35で勝負は決まり。

という言葉があります。筆者は「なぜ35歳なのだろう?」と常々思っていました。

そして、今、筆者は35歳です。35歳になり、初めての転職を経験すると、この言葉の意味が段々と分かるようになってきました。

35歳になった現在、1番感じているのは、「疲労しやすくなった」ということです。つまり体力が落ち始めたことを感じるようになったのです。

筆者の仕事は、子どもたちと常に活動する内容ですので、どうしても体力がいります。

体力はすなわち集中力にも直結します。集中には多大なる体力を消耗するからです。

そして、子どもの安全を見守るためには、危機管理に集中力を割かなければいけません。すると、遊びに付き合いすぎて集中力を消耗し過ぎることがリスクになってきます。

ですので、省エネで働くようになるのです。

この「体力の低下=集中力の低下」は物事を吸収する力の低下を意味します。なぜなら、新しい物事を吸収するのには体力がいるからです。

多動で好奇心旺盛、気付いたら即行動の筆者ですら、20代との体力の差を感じ始めています。週2~4回程度ランニングをしていても、です。

さらに、知人に聞くと「40代の体力の低下は30代の比じゃないよ」とも聞きます。

そのようなことを考えると「もう少し教員を続けて退職金を多くもらう」よりも「新しい分野でできるだけ早く行って、体力がある内に吸収する」という決断の方が、筆者にとってはメリットがあると思いました。


❷100人に1人×100人に1人=1万人に1人

筆者は自身の働く量をコントロールし切れず失敗したことがありますが、それでも基本的に働くことが好きです。

「常に動き回っていないと落ち着かない」+「誰かの役に立ちたい気持ちが強い」という気質の持ち主ですから、おそらく死ぬまで何かしらの仕事をやっているのではないかなと思っています。

ただ、❶で書いたように、「体力はこの先どんどん減退していく」はずです。そうなると、肉体仕事ではなく、知的生産物を生み出せる仕事でなければ、長く働き続けることはできないと考えました。

知的生産物は、希少性があればあるほど価値が高まると思います。

その時に参考にしたのが、「100人に1人×100人に1人=1万人に1人」の考え方です。

1つの分野を極めるといっても、1万人に1人の人材になろうと思ったら、おそらく生まれついての遺伝子に大きく左右されると思います。

1000人に1人でも、何十年もの積み重ねが必要かもしれません。

しかし、短期的に集中して突き詰めれば、100人に1人の人材になることはできます。速い人で3年、コツコツ勉強すれば5年~6年で到達できる可能性があります。

そうなったら、次の分野に行って、また100人に1人の人材になるのです。

例えば、

寿司を握る力量が100人に1人

動画撮影や編集技術が100人に1人

英語を話す力が100人に1人

の人材がいたとします。このような人であれば、「海外で寿司を販売するお店を出店し、その出店から成功していくまでをストーリーにして動画を作りアップする」という企画を実行できるかもしれません。

この人の場合は、100人に1人 × 3 ですので、「100万人に1人」の人材になることになります。

1万人に1人ですら、「生まれついての遺伝子」に左右されるレベルであるにも関わらず、様々な分野を掛け合わせることによって、その希少性を実現することができるのです。

そう考えていた筆者は「少しでも早く転職をした方がよい」と思いました。教員をある程度極め、特別支援や福祉を研究し、心理士の資格を取って心理を追究する。その傍らでWEB関係の副業をこなし希少価値を高める・・・のようなプランを何となく描いていったのです。

今はまだ、そこまでの希少性はありませんが、これを繰り返していくことによって、段々と希少性を高めていけるのではないかと思っています。

そのために、「教員10年で退職」は、よい決断であったと自身は思っています。


まとめ

記事内では退職したことに対するプラス面しか書いてありませんが、退職に踏み切るのは、相当な迷い・不安がありました。

初めての転職は、「自分の経験値で就ける仕事があるのか」ということや、「学校の教員を辞めることでどれだけのデメリットがあるのだろう」ということを考えてしまい、「今年で退職と決めるんだ!でも・・・」のような思考に何度も陥っていました。

ただ、メリットやデメリット、この先の自分の人生の生き方を総合的に考えると「やはり早い内に転職した方がよい」と考えたので、「先に内定をもらってしまえば退職の決断ができるだろう」と思い、転職活動を始めてしまった次第です。

その動きを始めたのが、退職する半年前。無事、内定をもらうことができ、「退職しても次の勤め先があるし大丈夫」という安心材料を抱えた上で退職を申し出たのです。

随分と引き止められましたし、「あなたとやっていきたい仕事があった」「○○先生と一度同学年を組んで学んでみたかった」という有難い声もいただきましたが、次の勤め先が決まっているので、決意が揺るぎませんでした。

そして、今、「転職して後悔はない」と心から言えます。

外の世界に一度出て見て、選択肢は様々あるのだということを、肌で実感することができました。この先転職を考えるときがまた来ても、迷いなく進むことができると思います。

この記事が、現在の仕事でいいか迷っている方の「考える材料」や「考えるきっかけ」になれば、うれしいです。

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いつもながら長文になってしまう中、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!皆さんの今日・明日がよき1日でありますように😊

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