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【日記】7月15日〜7月21日

7月15日
朝から「踊る大捜査線 THE MOVIE」を見る。当時映画館で見た記憶。今改めて見るとドラマ版よりかなり大仰な作りだけど映画というより「秋の犯罪撲滅スペシャル」の後編みたいなだなと感じる。興行収入が良かったとは言え、大風呂敷を広げずにここで止めておけば良かったのではないか。

昼過ぎに新宿へ行く。夥しい数の人に慄く。街の様子を見ながらコロナがまた拡大していることにも納得がいく。なので素早く移動する。

夜、デヴィッド・ボウイ「モントルー・ジャズ・フェスティバル 2002」DVDを見る。もちろんブート。

7月16日
夏休みは続く。いつも家を出る時間に起きてダラダラとYouTubeを見る。

午前中、読み終えてからずっとそのままになっていた本達を売りに行く。週末は混み合うので平日休みをずっと待っていた。本を30冊くらいとDVDを何枚か売ったら2700円になった。

"今頃みんな慌ただしく仕事してるんだよなあ"と思いつつ昼食後に惰眠を貪る。人生にはこういう時が必要なのかもしれない。

セルジュ・ゲンスブールをあれこれ聴く。
イェイェ時代や後年のエレクトリックファンク時代よりもジャマイカから一流ミュージシャン達を呼び寄せてひたすらレゲエに興じていた時代が一番面白いと気づく。そして自分が一番好きなゲンスブールの楽曲は「ベイビー・ポップ」なのだと思い知る。

7月17日
朝から慌ただしく準備して家を出る。新幹線に乗り大阪へ向かう。平日とは思えないくらいに座席の埋まった新幹線。3人掛けのシートを対面形式にして盛り上がっている方々も結構いらっしゃった。自分はシウマイ弁当をもそもそ食べた。
7年ぶりに訪れた新大阪駅は万博に向けた改築工事の真っ最中。綺麗になったところと工事で立ち入り禁止になっているところが混ざり合っていてまだ分かりづらい。とりあえず中古レコード店で細野晴臣のCDを買い、ホテルのある駅まで乗り継ぐ。とてつもなく暑かった。

夜、ZEPP OSAKA SEASIDEで水曜日のカンパネラのライヴを見る。
開場を待つ列に並びながら周りを見渡すと年齢層の幅広さがやはり印象に残った。詩羽さんのコスプレをした小学生くらいの子たちから所謂"ガチ勢"と呼ばれるような方々、さらには1人で来ている高齢女性までが列に並んでいる。バーカウンターはアルコールよりソフトドリンクを求める列の方が圧倒的に長かった。
フロアに入ると高校生くらいの女の子達が近くにいて、開演までずっと関西らしい漫才みたいなやり取りが聞こえてきて思わずクスッと笑ってしまった。

初めて見た水曜日のカンパネラのライヴは音楽と映像が上手く融合された質の高い内容だった。何より詩羽さんのパフォーマーとして才能は凄い。完璧な歌声を聴かせ、客席を程よく煽り、何度もフロアに降りたり透明なボールに入ってクラウドサーフィンしたり。機材を操るケンモチさんの気さくなキャラも含めて観客を楽しませることにとにかくこだわって作られた1時間半のライヴだった。
そういえば「エジソン」のイントロがバキバキのクラブトラックアレンジになっているのがカッコ良くて、あの部分だけもう何分か聴いていたかったな。

音響と視覚の輝きに包まれる

終わってホテルに戻り、早めに就寝。ホテルもライヴハウスも周りに飲食店があまりない場所だったので食の楽しみは残り2日間に期待。

7月18日
前日あまり食事をしなかったせいもあって空っぽの胃に朝食のおにぎりと味噌汁が染み渡った。
遅延気味の電車に乗って新大阪まで出る。明らかに通勤時間の電車。現地の方々の邪魔にならないように気を使いながら新快速に乗る。

京都でラーメンを食べるはずが定休日だったのでお土産を買い込んで名古屋へ移動。何だか悔しいので都内に店舗のない京都ラーメン店で昼食を食べた。
そのまま名古屋松坂屋で開催中の"さくらももこ展"へ行く。横浜、静岡につづいて3回目の訪問。途中どこからかTARAKOさんの声が聞こえたのでハッとするもラジオ番組でのさくらももこさんの声だった。改めてそっくりだなと気づく。

次はいよいよ東京で開催です

夕方、スガキヤで軽めの晩ご飯。数年ぶりに店舗で食べられて感激しつつ完食。これは自分にとってのルーツラーメン。

夜、ホテルから歩いて10分弱のところにあるZEPP NAGOYAで水曜日のカンパネラのライヴを見る。
前日より整理番号が若かったからか前から5列目くらいに潜り込む。ステージが近いのでずっと見上げるような状態。

ライヴを見ながら"主演・詩羽"という表記の意味を知る

大阪〜名古屋をほぼノンストップで移動したらしく朝撮影された映像ネタコーナーは撮れ高が少なかったようで、正解した女の子にステージ上でかき氷を作ってあげたのを届けに行ったらあっさりコーナー終了。あと前日にはなかった"たまものまえ"で大人数のキッズダンサー乱入という演出もあり。

終わってホテルに戻ってテレビをつけると詩羽さんが出ていて「えっ!?」となる。しかも坂本冬美さんや田島貴男さんまで。思わず目を丸くする。言ってみれば細野晴臣さん〜ピチカート・ファイヴ〜水曜日のカンパネラ、そんな自分の音楽的な系譜を見るような不思議な時間だった。

7月19日
朝から朝食バイキングをしっかり食べて出発。10時過ぎの新幹線に乗って昼前に静岡到着。すぐさま「伊駄天ラーメン」に直行して1年ぶりに食べる。スッキリした味わいのスープなので麺を食べたら白ご飯をスープに浸して黒胡椒を振ってお茶漬けのようにザクザク食べると美味しい。それがしたいからあえて大盛りは頼まない。

大荷物のまま清水に移動してコインロッカーに荷物を詰め込み"ちびまる子ちゃんランド"へ。またいつかこの場所を訪れることはあると思うけれど、その頃にはもうまる子の声はTARAKOさんじゃなくなってるかもしれない。だからどうしても行きたいと思って訪れることにした。

館内に響き渡るTARAKOさんの声を聞いているとどうしても感傷的な気持ちになってしまうけれど、結局笑ってしまう。何だかようやく気持ちの整理がついたようで来て良かったと思う。2年ぶりにトートバッグを購入。今回はさくら家の家族写真風デザインのものにした。

清水市場で買い物をして静岡駅に戻る。ちょうどホームに止まっていた新幹線に飛び乗って帰京。
汗だくになりながら帰宅して早速お土産を仕分けする。途中から訳も分からず色々買い込んだけれど半分以上が会社の事務所にいるつばめさん向けのものだった。来週の土曜出勤の時に選んでもらって残りを自分が貰うつもり。

夜、ユースケ・サンタマリア「お世話になります」を聴く。埋もれたままの名曲。

7月20日
朝からビリー・タルボット・バンドを聴く。ニール・ヤング&クレージーホースのベーシストのソロ作。どこから聴いてもアメリカの風を感じられる作風がたまらない。バドワイザーやバーボンが最高に合う1枚。

本来なら1日オフの予定だった土曜日。予定を変えて六本木へ行く。
旅も終わり、ふと夏休みの終わりを嫌でも感じてどんよりしそうだなと思っていた。ところが旅行最終日の朝、テレビ朝日の''Summer Station Live アリーナ"でのイベントに水曜日のカンパネラが出演することを知って"憂鬱な気分になるくらいならもう少し楽しいことをしようじゃないか"と決意してすぐさまチケットを押さえた。

会場に入ると大阪や名古屋で見かけたファンの方がふたり近くにいたので思い切って話しかけてみた。突然のことなのに優しくしてくださってすぐさまXの連絡先交換をさせていただいた。
そうこうしているうちに異常なくらいに蒸し暑い会場内では具合が悪くなって倒れる人まで現れる過酷な状況。慌ただしくセッティング作業が進むステージにケンモチさんが現れていよいよライヴが始まった。

今日はテレビ朝日と新しい学校のリーダーズが主催するフェスということでセットリストはZEPPツアーのダイジェスト版。冒頭の「ティンカーベル」から観客を自分達の世界へと巻き込み瞬く間に会場中を興奮の坩堝へと変えた詩羽さんのパフォーマンスは圧巻の一言。
自分より歴の長いファンの方が一緒なので心置きなく詩羽さんの言う通りに腕を上げたり飛び跳ねたりする。さすがに「可愛いよぉー!!」とは叫べなかったけれど。
終わって早めに戻る。最後の最後に大雨に降られて挫けそうになりながら帰宅。

夜、YMO「ライヴ・アット・紀伊国屋ホール」を聴く。

7月21日
夏休み最終日。
朝から昼過ぎまで何もしない。ひたすら休養する。

夕方、渋谷へ行く。まずタワーレコードに行ってから7th floorへ。久しぶりのカタカナのライヴ。
小さなトラブルに見舞われながらも音が鳴った瞬間にフロアを埋め尽くす音はもはや貫禄さえ感じるほど。歌詞の一部を書き直した"タコシェ"に驚いたりタイシンくんのワウギターをフィーチャーした新曲はカタカナ流ファンクのようで聴き入ったり。少しずつ新しい曲も揃ってきたので待望の新作への期待がいよいよ高まる。
そしてダイエットによってスリムになったミツビシさんの今まで以上に軽やかな動きを見ていたら何故か笑ってしまった。

愛してやまない音を鳴らす唯一の存在

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