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【日記】7月8日〜7月14日

7月8日
酷暑の朝。通勤するだけで汗だく。夏がどんどん苦手になる。

スキンヘッドの新人さんがやって来る。さらに先日お試しで働いていた軽作業担当のおじさんが正規入社。2人とも長続きしてもらえることを願うのみ。

朝からhysteric blueが大音量で流れる作業場。iPodの持ち主は自分よりずっと年上の方だけど、ファーストだけ持っているそう。こういう形でヒスブルを耳にするとは思わなかった。

7月9日
昼、先輩といつもの牛丼屋に行くとメニューを見ながら「今日はちょっと冒険しようかと思って」と言いながらタッチパネルを操作し始めた。先輩が選んだのはうな丼特盛。味噌汁と冷奴を付けたので1780円。バーミヤンで食べた時の2人分の値段とほぼ同じ。自分はいつも通りに牛丼を食べた。

昨日入社したスキンヘッドの新人さんが自分の隣で作業をする午後。真面目な方のようだ。スキンヘッドにした理由は「髪をセットするのが面倒だから」だった。合理的に生きる人なのだろうか。

7月10日
朝、つばめさん(a.k.a.新卒さん。まもなく営業所に来て1年になるのでそろそろ新卒さんというのも違うので今回から改称)と野球トーク。「こうなったら来年に期待ですかね。今年はたぶんダメですよ」とつばめさんが言うくらいに推しチームが勝てない。そんな話をしかめっ面しながら聞く自分。

来週から元いた部署にいる派遣のおじさんが自分の部署にやって来ることになった。ひとまず夏休みで不在の自分の代わりに作業をするそう。先生役と一番合わなそうなタイプなので来週は揉め事が起きるような気がする。

7月11日
午後スキンヘッドの新人さんがひとり格闘する様子をチラ見しながら作業する。自分が高圧洗浄機を使うたびに飛沫が飛んで迷惑そうな様子なのでヘラヘラしつつ謝る。

7月12日
今日で離別からちょうど10年。もはやあの頃について思うことは何もない。時間が経つにつれて当時の自分が何を考えていたか、ということも忘れてしまった。
ただ、ひとつだけ言えるのはあれから10年経った今でも"誰かと一緒になっても分かりあうことは難しい"という気持ちは変わらなかった、ということ。それはもしかしたら不幸なのかもしれないし、自分という人間には一生欠落したままのものがある、という証明なのかもしれない。
誰かと一緒にいて惨めな気持ちになったり、憂鬱な気持ちになるのはもう二度と経験したくない。
微かに覚えている当時の記憶や少し前の思い出を振り返ってなんとなくどんよりした気分になる金曜日の明け方。


「来週ずっといないから寂しいですよ」
朝、つばめさんと夏休みの話をしながら会社に向かっていると突然そんなことを言われる。たった4日間とは言え毎朝恒例となっているストレス発散の相手がいないのはつまらないし何となく物足りないだろうなと思う。

夏休み前日ということでキリのいいところで終われるように奮闘。突然のゴキ登場にも負けずに定時内でなんとか終わらせて定時上がり。終わって事務所にいるつばめさんにしばしのお別れを伝えていると周りから「夏休み良いなー!休み中はどこ行くんですか!?」と質問攻めにあう。

「22日の朝、いつもの場所で会いましょう。いってらっしゃい!!」
そんなつばめさんの言葉で9日間の夏休みが始まった。

7月13日
夏休み初日。
朝から「踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル完全版」を見る。すみれの心象風景を軸に進むストーリーは今改めて見ると切ない。このスペシャル版と1作目の映画で完結するのが一番良かったように思う。と言いつつ今秋公開のスピンオフ作品はあまりにも無理矢理過ぎて逆に気になっている。

夕方、以前一緒に働いていた通称"藤くん"と久々に会う。転職したり相変わらず複雑な家庭事情に振り回されている様子。けれどポジティブシンキングの塊みたいな人なので話していると気持ちがフッと楽になる。今は水道の検針員として働いているので毎日自転車で走り回っているという。
"心配事があっても結局その時の自分が何とかしてくれるから平気っすよ"とは格言か。

集まるのが早かったこともあり19時過ぎには散会。せっかくなので夜の街並みをひとり歩いてみる。連休初日の夜は夏らしい賑やかさと卑猥な期待が渦巻く雰囲気に包まれていた。レコード店にふらり入ってセルジュ・ゲンスブールの編集盤、デヴィッド・ボウイのブート、YMOのライヴ盤を買う。

7月14日
朝から漫画「ラーメン赤猫」を一気読みする。シットコムのような制限が非常に多いなかでここまで様々なストーリーを作り出す作者は凄い。登場するキャラクターそれぞれが嫌味もなくて魅力的なのも良い。"赤猫"という言葉が放火を意味する隠語だということを恥ずかしながらこの漫画で初めて知った。

昼にスーパーカップ豚キムチラーメンを食べる。個人的に昔から一番ジャンキーなカップラーメンといえばこれ。ずっと同じ味なのも素敵。あまり食べる機会はないけれど。

「踊る大捜査線」ですみれさんが食べてるのを見て食べたくなった次第

昼寝してから出かける。連休の真ん中、天気はいまいちでも街は人で溢れていた。古着屋でハーフパンツを買う。店内は何故か外国人客しかいなかった。

夜、テレビアニメ版「ラーメン赤猫」を見る。先日映画館で見たばかりだけど、原作を読んでから見るとまた面白い。声優さんの声色が違和感がないくらいにピッタリ合っているように思うのは一回見たからか。
コナン映画の前に流れた予告編、さらにちょうど出会ったばかりの水曜日のカンパネラが主題歌を担当していることもあって興味を持った作品。偶然やって来た出会いがさらに新しい出会いを運んでくることもあるから生きるって楽しい。

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