帆船モチーフ、白い幕で包まれたカタールパビリオン (隈研吾さん設計!)
カタールはアラビア半島にある中東の国です。首都ドーハは、日本のサッカーファンには「ドーハの悲劇」(さらには「ドーハの歓喜」)でおなじみです。
木造の建物全体を真っ白な幕で包むデザインのカタールパビリオンは、ダウ船と呼ばれるカタールの伝統的な帆船がモチーフです。設計したのは東京の国立競技場を考案した建築家隈研吾さん。隈さんは「ペルシャ湾に面したカタールは、日本と同じ海に近い国。両国を象徴する船をモチーフにした」と4月に行われた起工式で話しました。
パビリオンは池に囲まれ、まるで水に浮かんでいるかのよう。杉材で造られた建物の外側はすっぽりと白い幕で覆われています。幕の下部はアーチ構造となっていて「カタールの建物にもアーチがあり、そこから着想を得た」と隈さん。幕と建物の間は通路で、暑い夏には木陰にもなります。
カタール政府の担当者は「展示のキーワードはサステナビリティ(持続可能性)だ」と強調。そのキーワードに沿って、カタールの経済発展や観光地としての魅力、投資先としての優位性などを発信していくそうです。
ただそれだけだとまだよく分かりません。「もう少し具体的な展示内容を教えてもらえませんか?」。記者会見ではそんな質問も出ました。
でもカタールの担当者は「展示内容はサプライズにしたいんだ。詳細はまた後日発表するね」とニヤリ。
パビリオン同様、展示の中身もまだ白い幕で隠されています。(西)