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<第162回> 中小企業 ⇒ 大企業に転職する方法を教えてください。

こんにちは、安斎響市です。

今日いただいた質問は、下記のようなものです。


安斎さんの転職三部作note購入させていただきました。

職務経歴書のフォントのことなんて今まで気にしていなかったので、そのような細かいところもチェックしながら、noteを参考にこれからの転職活動を進めていきたいと思います!

私は現在、従業員数が数百名の中規模企業で管理部門の仕事をしているのですが、在籍している企業の規模でスキルを判断されてしまい、書類通過率が低いです。

できれば今と同規模の企業ではなく、数千名規模の大企業に入りたいと思っているのですが、その方向での転職は難しいのでしょうか。

良いアピールの方向性があれば是非アドバイスをいただきたいです。

※この週刊連載「安斎響市の転職相談室」(毎週土曜日更新)は、マシュマロというツールで募集した匿名の質問に対して、安斎響市が、徹底的に真面目に答えていくという企画です。

転職活動の心構えやテクニック、面接や企業選びの具体的な対策方法などについて、毎週1問、このnote記事で徹底解説していきます。

質問の投稿は、こちらから

過去に答えた質問の一覧は、
こちらから


noteを読んでいただき、ありがとうございます!!

いや…… 職務経歴書のフォント、気にするでしょ??
今まで気にしたことがなかった人は、ぜひ読んでみてください。


さて、今日の投稿は、中規模企業の管理部門で働いており、今後は大企業に転職したいというご相談ですね。

実は、ずいぶん前にも、同様の内容の記事を書いています。


ただ、これは結構前の記事なので、今日は少し違った視点で改めて書きたいと思います。知識と認識のアップデートです。

転職活動においては、現職と転職希望先の企業規模が異なることは確かに一つの壁となり得ます。しかし、その壁は現実的に克服可能です。
以下に、中小企業から大企業に転職するための具体的な戦略と、面接でのアピールの方法について説明します。


中小企業出身者が大企業に転職する際の課題


中途採用において、大企業が中小企業出身者をあまり高く評価しない理由は、スキルレベルの違いというよりも、仕事内容の質や規模の違いによるものです。

今日の質問者の方は、「在籍している企業の規模でスキルを判断されてしまい、書類通過率が低い」と書いています。
確かに、私が大手企業で面接官をしていたときも、基本的に、大手有名企業の出身者以外は人事部が早々に書類で落としてしまうので、面接にたどり着くことさえできないというのが実情でした。

ただ、これは「中小企業の人はレベルが低い」という判断ではありません。もっとシンプルに、中小企業の仕事と、大企業の仕事では、大部分の「質」が異なるのです。

この点を理解できていないと、なかなか中小企業から大企業に移ることはできません。

その仕事内容の差異とは、例えば、以下のような点が考えられます。

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