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入社して4年が経過するので、ここで社会人生活を振り返ってみましょう

株式会社オープンエイト プロダクトマネージャーの古山と申します。

入社して、もうすぐ丸4年。

僕は新卒入社した会社を3年半で退職して、フリーランスで2年ほどいろんなことして、改めて社員としてエンジニアを4年ほどやって、転職して今、という経歴なので
いままでのキャリアでも最長の部類になってくるが、まったくそんな実感がないくらいに、あっという間に経過した4年だった。

この流れだと転職するタイミングっぽい感じになっちゃいますがそういうことじゃなくて、一度これまでのキャリアを振り返ってまとめておきたいなと思ったので、自己紹介がてらつらつらと書いてみる。
自分でも特殊なキャリアだなーと思うが、全てが今に帰結した感じがあってとても気に入っている。

※閲覧注意:この記事はただの自分語りです

新卒〜フリーランス転身の経緯

僕は大学でプログラミングとか動画制作とかインタフェースデザインとかって勉強をしており、それらを手段として、なにかものをつくって課題解決をしたり、楽しませたりすることがしたくて、就職活動も制作系の会社をいろいろ見ていた。

結果的に入社したのは広告の製作会社。
Web制作の部署もあり志望していたのだが、配属されたのは、プロモーションプランナーという仕事だった。販促プロモーション企画をする仕事である。

ある程度ちゃんとした会社だったので、ちゃんと研修みたいなことも受けられたので社会人としての基盤にはなったと思うし、様々なクライアントの仕事を通して様々な業界知識が得られたと思う。

しかし、その頃感じていたのは、思っていた”ものづくり”とのギャップ。いま思えば、自分の企画力のなさも原因ではあるが、取り扱っている領域(予算)も小さいし、ネット全然絡まないし、自分がやる意味を見出せていなかった。
当時からプライベートでWEBサイト作ったりすることを続けていて、自分で手足を動かして作ることの楽しさが勝っていた。企画を描くより、パワポで企画書を書いている時間のほうが楽しい、価値創造できている、と感じるようになっていた。
かたや、同期で面白いアイディアを次々に出してガンガン企画をモノにしていく奴もいて、そいつはプライベートではアフロヘアーだったりDJやってたり泡を大砲から発射するなど、田舎から出てきた遊び方も知らない陰キャの僕とは、まぁ頭の使い方が全然違っていた。あーこういう人が向いてる仕事だな、と思っていた。

とはいえ、その仕事を粛々とやっていくことはできたが、そんな中、東日本大震災とスティーブ・ジョブズの逝去という出来事が起こる。これらに大いに影響を受け、なにかもっと、自分の手足を動かして作ったものを、相手に直接的に価値として届けたくて、このまま、この仕事ではできないと思って、退職することを決めた。

じゃあ自分は身近な人のために何ができるかというと、肉体労働以外では、大学でやってきたプログラミングと動画制作しかない。
が、WordPressを使ったWebサイト制作くらいのことはできたが、業務経験という意味では0だったので、まずはそこを積もうと思い
大学の先輩の立ち上げたスタートアップ(giftee)で、勉強がてら仕事させてくれとお願いして、フリーランスとしてキャリアを再スタートした。

フリーランス→エンジニアとしての私

大学で培ったWeb制作と動画制作のスキルで、Webクリエイターとして個人事業者活動を開始。
前述のとおりまずは業務経験を積もうというのと、実際の組織での開発経験をgifteeで補っていくことになる。

最初はRuby / Railsの勉強からだった。
仕事しながら覚えていくしかなかったが、必死こいて理解していった。
幸い、大学での勉強が活きて、なんとかなっていた。
WordPressを闇雲にいじってきた経験の点が、Railsを勉強することで線としてつながった感覚があって、とても楽しかった。

とはいってもマークアッパーの出自なので、CSSのスキルを重宝してもらい、段々とView側の作業が中心になっていった。
Webデザイナーと仕事するのも初めてだし、組織におけるコーディングも初めてだし、ライブラリとかフレームワークとかもほとんど知らなかったし、
恵比寿のマンションの一室・6-7人程度のメンバーで過ごす毎日はとても新鮮だったし、何より恵比寿の飯が美味かった。

(ちなみに、この頃に同じく業務委託で入っており、食とRubyを教わったのが、現職CTOの石橋である)

結局フリーランスとして2年くらい稼働した頃、gifteeが組織にテコ入れするというタイミングで改めて社員としてジョインすることになった。

あるとき、AngularJSを導入しようってことになり、改めてフロントエンドのエンジニアリングや、Webのトレンドの勉強をはじめた。
AngularJS × Railsの最適解を探ってみたり、VueJSを導入してみたり。新しい技術に触れるのはやはり楽しかったが、1-2年くらいやって、より深いところに入る必要性が出てきたあたりで、自分はデスクトップの世界は好きだけど、プログラミングはあくまでも表現手法の一つであり、エンジニアリングをしたいわけじゃなかったなと思い出した。
またその頃、「UX」とか「デザイン思考」とか「デザイン組織」とかって言葉が台頭し、なるほど、自分の勉強はここにつながっていたんだなと、発見があった。
それから、toCのサービスのフロントエンドをやりながら、UXエンジニアみたいなことをやってみたり、コンポーネント設計を導入してみたり。なにしろ少人数制のチームだったので、企画やデザインにも参加するし、カスタマーサポートまでなんでもやってるような状況で、段々と「もっと上流の工程に携わりたい」「サービス設計から入りたい」と思うようになる。

エンジニアからPMへ

サービスデザイン。このキャリアを目指すにしても、ロールモデルになるような人がいない、というか、わからない。
gifteeというサービスが好きで長年携わってきたので寂しさはあったが、色んな人の話や環境を踏まえて、やはり外で学ぶほうが近道だろうと考え、転職を決意。
居心地がよくなったら外へ出ろ、という話もありますしね。知らんけど。

ゆるい始まりではありつつも仕事としてはそれなりにやってきたつもりだったが、まぁ井の中の蛙で、転職後の具体的なイメージも持てていなかったので、エージェントだったり、色んな人に「自分は今エンジニアなんだけど、敏腕デザイナーの横で勉強しながら仕事したくて…」みたいなことを話しても、「ちょっとよくわからないけどエンジニアで採用!」ということになる(それはそう)。
成果物を見せたり経験を言語化する能力がなかったし、そもそもサービスデザインって誰がどうやってるのかも理解していなかった。
そう、この頃の僕はまだ「プロダクトマネージャー」という言葉を知らないのだ。

このときに、タイミング良く声をかけてくれたのが前述のとおり現職の上長となる石橋で、ちょうど新規サービスの立ち上げ期で、デザインにコミットできる人を探しているということだった。
本当はロールモデルを探したかったが、普通に転職活動としてキャリアを変えていく難しさを感じていて、リファラルでないと得られないチャンスだなと思った。チャレンジではあるが、全く知らないところでというよりは安心感もあるというものだ。
しかも動画制作のサービス立ち上げ。自分のドメイン知識も存分に活かせる。

かくしてOPEN8にジョインした僕が最初に配属されたのは、エンジニア組織のマネジメントだった。
実装の手はほとんど動かさないものの、サービスの方向性や品質の意思決定を担い、とにかく目まぐるしく、PMらしい振る舞いをした(ほとんど記憶がないw)。プロダクトの企画やB2B SaaSというビジネスモデルの勉強もたくさんした。
一年ほどもがいた結果、なんとか実を結び、会社はSaaS事業の拡大を決断し、CPO設置やPMやデザインのシニアメンバーも入社しプロダクトマネジメントをする組織が立ち上がっていく。僕も本来やりたかったのってそっちだったよね、ということで、エンジニアのマネージャー職は手離れし、はれてプロダクトマネージャーのキャリアがスタートしたのであった。

それから、プロダクトマネジメントのお作法だったり、経営層に対する企画の通し方だったり、上長に教わりながら、とにかく場数を踏んできた。
依頼2年間で組織もあっちいったりこっちいったり、何度も変化を重ねてきたが、今この時点では、PM組織のグループマネージャーとして、POとして、他のメンバーと共に切磋琢磨している。

たぶんPMのスキルを高める最も有効な手段は、場数を踏むことだと思う。質の高い意思決定を最初からできるわけではないが、自分の担当するプロダクトへの強い想いと、責任をもって、決断することを何度も繰り返すことで、PM筋が育っていくのだと思う。
僕の場合、ドメイン知識がかなり特殊でありつつ見事にハマった事業なのでやってこれた部分も大いにあり、このスキルをちゃんと水平展開できるのかはちょっと不安があるが、いまはちょうど社内で新規サービスを立ち上げており、そこでまたチャレンジしてみたいと思っている。

最後に

そんな感じで、いろんなことに手を出しながらものづくりのあり方を求めてきた結果、プロダクトマネージャーという仕事はとても楽しいし、まだまだやりたいことはたくさんあり、まだまだ僕も伸び代しかないと思っている。今後は中長期的な戦略設計の力もつけていかないとで、また自分の視座を高め、よいものづくり人生を送っていきたい。

ということでいま弊社には、グロース期を迎えているサービスと立ち上げフェーズのサービスが揃っている。どちらをやりたい人にとっても、とても良い環境だと思うので、少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ一度お話しましょう!


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