サッカーに関わる仕事をする。

こんばんは。イギリス時間3月1日深夜1時です。
本日もくだらない大学生の戯言にお付き合いください。久しぶりの投稿になります。お久しぶりです。

本日リバプールに向かい人生2回目のアンフィールドでサッカー観戦をしてまいります。また肌身であの空気感を味わえると思うととても興奮します。
その興奮を味わうたびに私は将来サッカーに関わる仕事をしたいと強く感じます。日本では大学3年生に2023年度になる私は日本の同級生たちが就活をし始めることの一抹の不安を感じています。現在イギリスで学士号を取得すると数年間の労働ビザが降りるので、それを利用し最低でも数年はここイギリスで働こうと考えています。私の大学での専攻はMedia Productionなので、フットボールを扱うメディアに就職できたらななんて考えながら、Sky Sports の中継でギャリーネヴィルの顔を毎週見るのが日常です。

そんな中ふと、Spotifyでいつも聞いている”ラジオ・クラッキー”が流れてきました。一線級で活躍されるサッカー実況解説者の倉敷さんがゲストに同じく一流の実況解説者の下田さんを呼んで、ヨーロッパの主要リーグの中継とJリーグの中継の違いや、ヨーロッパの優れている点などを、お二人共局アナ時代も振り返りながらお話されていてとても興味深い内容でした。
お二人の話の中で、日本のサッカーメディアに変革を与え、リーグ自体を刺激するにはといった内容がありました。個人の解釈になりますが、ざっくりと要約すると、国内リーグができ30年サッカーの中継フォーマットはもう決まってしまった。それを打破し、もう一つ上の段階に行きたいといった(超個人的解釈です)内容でした。
このお話を聞き私はメディアというものが業界に与える影響についてさらに気付かされました。

メディアがどのように報じ、誰を起用するかでその後の業界の未来は大きく変わりゆると感じました。Jリーグのサッカーは現在残念ながら地上波全国ネットで毎週末放送があるようなスポーツではなく、人気ではあるものも、野球には勝てないよねという幾ばくの閉鎖感がスポーツかもしれません。今年は設立30周年で大きな一年になり、またワールドカップの活躍や、トップクラブで活躍する選手が増えている現状で、サッカーがより人気なスポーツになっていくかもしれません。ですが物事を本質的に楽しむにはある程度の実力や理解が必要であると私は感じます。逆に、自分が好きでなかったことでも自分が得意なら楽しめることも往々にしてあると思います。

大衆に深い理解を求めるのはスポーツにおいて非常に困難で、昨今流行りの”にわかファン”などというまるで発信した瞬間にすべてを知り尽くしていないと行けないという怖さまで感じる風潮もあります。故に現代は情報を簡略化し、短く、わかりやすくするのが流行りであり、日本サッカーの場合それを大きく担っているのはサッカーに関わるメディアであると感じます。

実際に、東京オリンピックで私はサッカーに興味のない人が興味を持つ瞬間を目撃しました。オリンピック期間で私は数人の友達と偶然、なでしこジャパンの試合中継を見ました。その場の全員サッカーに興味はない友達で、ざっくりと試合を見ている中、私がふと”なでしこはずっと4−4−2使ってる気がするな”というとその場みんなが理解せず、何を言っているんだという顔をされたのを覚えています。そこでざっくりと、”ほら、4人で2列と2人で1列作って守ってるでしょ。”というとその場の全員が理解してそこから攻撃のときはこう、守備のときはこうして守るって試合のまえに話しあって試合をしてるんだと説明すると、みんな興味を示してくれていました。その時、これだ!この瞬間を沢山の人に訪れさせることが重要なんだと強く感じました。
その後数人は私の地元ヴィッセル神戸のファンになり、見事イケメン選手のいファンになりました。(興味を持ってもらう入り口は何でもいい!)
全くの知識がない人がなるほど!と思える情報を与え、理解させることが次のファンを生み出すことの家庭なんだと強く思います。これがメディアの役割で、ハーフタイムや、試合後などに解説者、選手が自らのプレーを解説し、意見し合うというプレミアリーグ中継で見られるものは効果的なんだと実感しました。

倉敷さん、下田さんもポッドキャストで”解説者を育てることは非常に難しく、才能に近い。” これは私も同感で、ただサッカーがうまかった人という状態で解説席に座り偉そうに昔話ばかりをするという状況を何度も見てきました。これでは、解説からの言葉に感銘を受けサッカーに興味を持つ人はいません。”これチャンスですね。いいシュートでしたね。”などという感想マシーンが多く乱立する日本サッカーの解説陣をよりシャープで適切な解説をするわかりやすく、素人の興味まで引くことができる解説者を育成するには、彼らの卵、すなわちサッカー選手本人に自分のプレーを俯瞰し言語化する能力を養ってもらわないといけません。故に日本サッカーメディア界でより踏み込んだ説明、解説をしてもらえるような質問のできるメディアを育てる必要があり、ここでもメディアや大きな役割を持っていると私は考えます。

A: ”ご自身のゴール振り返っていかがですか?
選手:"チームメイトがいいパスくれたんで、自分は流し込むだけでした。"
A:"ありがとうございました。"

せっかく選手の声を聞ける機会をこんなしょうもないテンプレートで終わらせるべきではないと考えます。少なくともこれで新しくサッカーを見ようと思ってくれるそうは増えません。ピッチで起こる事象を当事者からリアルタイムで聞ける貴重な機会をみすみす逃すことがないように。選手たちのセカンドキャリアの候補が一つでも増えるように。サッカーに興味を持ってくれる人が増えるように。輝かしいタレントが揃う歴代最強の日本代表をより多くの人が見逃すことがないように。日本サッカーの未来のために。

後半ヒートアップしてしまいました。失礼しました。
ご精読ありがとうございました。






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