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仕事における自分の付加価値とは何でしょうか。与えられた指示を全部こなすことでしょうか。同僚より早く終わらせることでしょうか。それとも遅くまで残業することでしょうか。

事業が苦しくなると、正解というのがわからなくなります。恐らく、そもそも仕事に正解なんて無いのでしょうが、事業そのものが成長基調の時は過去の成功体験を繰り返すことで結果が出ますから、それを正解として仕事をすることがあります。
事業が苦しくなり、その成功体験が否定されるような苦境に立つと、人間不安になるものです。そうすると自分の正しさを証明したい人は上司の言われたとおりにする、少しでも早く終わらせる、逆にとにかく会議をし続ける、遅くまで残業して仕事をしているアピールをする、といった、わかりやすい行動を取ることになりがちです。私の周りにもいっぱいいます。私の上司は常に自分のスケジュールが会議だらけであることを自慢しています。

このような時に、自分の付加価値を定義するのは難しいですが、私は他人に与えた影響で測るようにしています。

正解かわからないなか仕事をすることになりますが、だからこそ動きを止めてはいけないと思っています。
少しでも良くするために何が出来るか。
今まで考えなかったような論点を出して少しでも課題を潰しに行ったり、考えることを拒否する人に考えてもらう仕掛けをしたり。
いきなり事業が好転するような大ナタは振えませんが、埋もれてる課題を見つけることはできます。

もちろん埋もれてるわけですから、今まで見つけるアプローチができなかった理由があります。その理由を見つけて障害を取り除く。

これは正論では見つかりません。現場と膝詰で話してる中で岡目八目で見つかるものです。相手に気づかせて、動いてくれた時に貢献できたことを実感します。

私は製造業の事務屋なので、自分自身で出来ることは限られます。関係者が動いてくれないと何も変わりません。自分を主語にするのではなく、関係者を主語にして何が出来たか測る。それが即ち自分の付加価値を測っていることになると考えています。

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