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#聞いたよ20歳 vol.70 嶋津亮太さんへ


聞いてよ20歳!


20歳に伝えたい文章を1000字以上で投稿するコンテスト。応募作品に対しての感想を投稿する、それが聞いたよ20歳!です。



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70.スィートな夜を、愛で満たす


嶋津さんは20歳の頃の「大切な記憶」を、ショコラショーが注がれたグラスを片手に綴られました。

スィートな夜のBarを背景に、愛がこもった思い出を語る嶋津さんの横顔を想像しながら拝読しました。ぐっと胸を打たれる体験と文章に思わず涙が溢れました。

20歳なんてただの通過点にすぎないですが、20歳でどんな体験を得たか、どんな感性を刺激したか、そしてどんな熱意が行動へと変化させたか、それらによって自分自身の「核」をつくっていくのでしょうか。

嶋津さんの体験から届く感動は、私の語彙力じゃ伝えきれませんが、どうか私の懸命な文章を聞いていただけたら嬉しいです。



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池松潤さんは以前、「嶋津さんは月が似合う方ですよね。」とおっしゃっていました。あきらとさんは「『ヴァニラ』と『ヴァレンタイン』が許されるのは、少なくともnoteの街ではあなただけではないかと思います」とおっしゃっていました。(ソースはココ)。超共感。

20歳の頃、バックパックを背負ってインドで一人旅をした。

だからこそ、20歳のときにインドへ行ったことが意外だと感じました。嶋津さんならヨーロッパ方面、もしくはアジアでもシンガポールや台湾のイメージがありました。皆さんもそう思いませんか?笑

なぜインドへ行ったかは、聞いてよ20歳の作品の続きでもある、こちらのnoteに書いています。

純粋に、理由がカッコいいです。感性の根底は冒険心なんだ。嶋津さんはこの頃から「好奇心」の大きさが違ったんだ。


暗闇に浮かぶ白い月が、じんわりと霞んだ。

私は、この日のことを忘れない。


リクシャーのおじさんが人を轢き、騙そうと企み、野犬に吠えられ、牛の糞を踏む。

狂うような虚さで進んでいく物語にハラハラしましたが、それと同時に勇敢な嶋津さんの姿が美しく感じました。


20歳の若者へ伝えたいこと。それは「インドへは行くな」ということではない。結果的に、その旅は私に「体験」という大きな財産をもたらした。到着した日は、お世辞にも「すばらしい」とは言えない。でも、この旅で、私はいろいろなことを学んだ。


旅とはなんでしょう。ずっと考えていることでした。「死ぬまでに行きたい場所ランキング」に並ぶ観光地、雑誌やネットで煽る広告、SNSに映える友人たちの旅行写真。

情報が溢れているようで、常に情報に縛られている私たち。

結局旅先なんて、自分で選んでいるのではなく「他人に選ばれた場所」しか行っていないのではないだろうか。他人に選んでもらった場所にあたかも自分が選んだかのように、自分に酔いたいだけに、旅先を選んでないだろうか?


にぎわえ、生命よ。感受性をたがやせ、若者よ。ネットで調べた情報が全てだと思うな。魅力的な人に出会った時に、あなた自身が「魅力的だ」と思ってもらえるような体験を積み重ねろ。


デジタルネイティヴ世代の大きな課題を、嶋津さんは訴えている気がします。

「魅力的だ」と思ってもらえるような体験とは、自分が何をどう選び、どう行動するかだと思います。その行動は実に能動的で、自分自身が本当に行きたいと信じた場所でないと生まれません。それをどう選ぶか、あなたは即座に選べますか。

自分自身が信じ切った場所は必ず宝物になります。嶋津さんの体験から、文章から、そう証明されています。

あぁなんか、いろーんな若者に読んでほしいな。嶋津さん、悔しいくらいカッコいいな。深夜1時にBarで呑みながら宝物を語る、そんな大人になりたいです。



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