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それぞれに咲く花

音楽を聴きながら書いたので
流しながらお読み頂けたら幸いです。

仕事が終わったのは1時過ぎ
排水トラブルというほどに
複雑ではなくて

それはバキュームカーを手配して
定期的な引き抜きを怠った結果
慌てて手配してももう遅い。

明日の営業に差し障る状態だけど
手配ができるまでは
数日もたせないといけない

仕組み的には浄化槽に似ている
3層になっていて1層目と2層目が
完全に油でかたまっている

予算は決まっていて
排水ポンプを仮設したいけど
そんな予算取りは難しい夜中の時間
誰だってかってにGOはだせない

人海戦術ならば予算を
押さえてやりますよと提案したけど

俺たち的にはポンプを沈めて
送水してしまった方が早い

ただ、その金額で
今後も対応してねは嫌だから
手ですくい移すだけの提案

だけどどうやってすくうかな?
思案をしていると
仲間はもうバケツと排水管を組み合わせて
道具をつくっている

バケツ一杯の油を持ち上げる力仕事
そのバケツを隣に移しガイドする汚れ仕事

仲間のとっさの機転にはいつも
舌を巻く。

「凄い才能だよな」
「才能って大げさだな」

その才能に敬意をもってしまった以上
汚れ仕事は俺がやるようにしている

いつも仕事の記事をカッコよく書くけど
彼の力量が殆どで俺は横で
話を組み立てるだけのこと。

何度も手を洗っても
未だに油臭さが抜けずにいる

絵を描けばそれは
一部の人からは賞賛してもらえるし
エッセイをかけば
noteでは多くの方からスキを頂ける
さらに、声質も悪くないから
イケメン風に思われがちだけど

リア充でもなんでもなくて
終わりかけの初老で左足は痺れているし
頭髪は真ん中がもう本当にやばい

もし相殺できるなら
絵の才能もいらないし
文章を書く能力もいらないから
頭髪を戻し、足の痺れのない
生活に戻りたい

一長一短なんだよな

うちの会社は6月決算で
8月になると税理士から催促される
それはもう毎年の行事になっている

6月では終わらなくて
7月はやりたくなくて
8月末日に間に合わせないといけないと

小学生のころ慌てて宿題をやった感覚は
今もなお色濃く残っているんだよ
計画性皆無。

文章は書けないよりは書けた方がいい
絵は描けないよりは描けた方がいい

だけどさ
写真のバケツを紐みたいなもので
釣るしてあるけど
紐じゃなくて、水道ホースなんだぜ

恐れ入るよ。

アーティストってなんだろうと思う
絵が感動を産むこともあるし
文章が感動を産むこともある
だけどとっさの機転に
感動させられている俺がいる

上も下もないことだ。

人は一般的なあこがれに目がくらみ
誰もが今ある成功ルートを模倣するけど

できること、できないことはあって
それができないことを恥じる傾向さえあり
自分に無能のレッテルを貼っていく

影ばかり気にするから
自らの中にある光に気づかない

ないものを数えると
人はどうしたって無能になっていく
だけど、あるものを数え始めたら
どんどん人は有能になっていく

苦手が解れば誰かに頼めばいい
そのかわりに、誰かの苦手なことを
あなたが得意ならすればいい

そうやって社会は
あなたを必要としていくんだ

私には何の取柄もないと
決めつけているうちは
取柄なんて見つからない

ただ思う事はあって
それは絶対だと確信していて
才能は誰にだってあるということ

それに気づくか、気づかないか
それを探そうとするかしないか
そのマインドがあるかないかに過ぎない

と思うけど。
それぞれに咲く花が綺麗に咲けばいい


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