山羊と水瓶
現在、「水瓶座」に滞在している「木星」
先月、逆行を終え、ここからまた一気に駆け抜け、
年末には「魚座」へと進んでいきます。
わたしが自分のホロスコープの「木星」と「火星」を理解し受け容れる際、
「時間と空間を超える」という「水瓶座的な思考」が、とてもヒントになったので、今回はそのことについてと、
ますます多様化していく社会を前に、在るべきルールやモラルとは何なのか・・・
あくまで私なりの考えではありますが、記してみようと思います。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
❖木星と水瓶座
木星は「社会天体」のひとつで、火星は「個人天体」のひとつです。
ここの「繋がり」が、よりスムーズで強固であるほど、
社会との関わり方、個人としての自分に対する自信の付き方が変わってくるように思います。
そして、理想とする社会を創っていく力、
理想とする自分で社会に進出していく力・貢献する力にも関わってくると感じます。
【個人天体】
太陽、月、水星、金星、火星の5天体
「自分」という個人を表現するために最低限必要な力を持つ天体。
「自分」に直結。
「わたしらしさ」を築く天体。
【社会天体】 主に、木星と土星
個人と社会を繋ぐ天体。
自分を社会に打ち出していく際に必要な力を持つ天体。
社会において「自分らしさ」を獲得していく天体。
【火星】取りに行く力。与える愛。
アピール力、行動力、情熱など
*火星は、個人天体と社会天体を繋ぐ役割もしていると考えられる。
【木星】
受け容れる力。魂の善行。
包容力、向上心など
【土星】
具現化する力。魂のカルマ。
忍耐、制限、克服など
*アメとムチでいうと、
木星は「アメ」で土星は「ムチ」
◇
先にも書いたとおり、
水瓶座の意識とは、「時間」と「空間」を超えること。
限られた「今」という時間や「此処」という場所を超えていく力があります。
【水瓶座キーワード一例】
*支配星は天王星
自由 平等 博愛 俯瞰的 普遍性
ボーダレス ジェンダーレス
ユニセックス サスティナビリティ
グローバル ユニバーサル 宇宙
ネットワーク インターネット オンライン
一方、ひとつ前の「山羊座」の得意業務は、
効率良く!とか費用対効果!とか、
完成させる!完璧である!ということ。
こちらは、現代の私たちにより馴染みのあるというか、仕事においても当たり前に求められてしまうこと、なのではないでしょうか?
*山羊座の支配星は「土星」です。
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❖宇宙という壮大なストーリーのなかの人間という存在
私が小学生のときの教科書でも取り上げられていたように思いますが、
地球の歴史を一年で表すと、人類(ホモ・サピエンス)が生まれるのは12月31日23時37分のこと。
そこから、農耕文化や、産業・技術革新などが起きてきます。
そう考えたら、たかが数十分、十数分、数分、数秒で、私たちは何ができるでしょうか?何も完成できない、どこにも到達できないことの方が、むしろ「自然なこと」ではないでしょうか?と思うのです。
地球や宇宙が紡いでいく時間、、、という壮大なストーリーを考えたら、私個人ができることなんて、たかが知れている。
どんなに「完成」を急いで焦ったところで、どんなに「効率」を意識して、「無駄を省いた」ところで、自分の目に見える時間と空間の範囲でできることなんて、たかが知れている。
だったら、今・此処で、ただ、自分ができることをして、
「次の誰か」「次の世代」へと繋いでいった方がいい。
その方が、より精密で完成度の高いものが創れる。
そういう意味でも、水瓶座はとても合理的でクールです。
自分が「今・此処」でできること以外はやらなくていい。
あなたも「今・此処」でできること以外はやらなくていい。
そういう潔さです。
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❖ルールとは?モラルとは? ~安心安全な境界線
山羊座と水瓶座、土星と天王星、土星と木星、
どっちが良い・どっちが優れている、ということではなくて、
ただ「役割」の違い。
役割が違うだけ
やるべきことが違うだけ
やりたいと決めたことが違うだけ
それだけのこと。
*成熟した山羊座は、「今・此処」で、自分ができることには限りがある!と知っているからこそ、
「効率」を意識し無駄を「削減」し「範囲」を定め「組織」を築き、
その中での「完璧」と「完成」を目指すのでしょう。
それなのに... そうとは気づかずに、
自分のなかで「土星」や「山羊座」の
「こうあるべき。」「〇〇すべき!」「△△してはいけない!!」
という【決まり・ルール・縛り・制限・制約】を作ってしまうと、
「ルールなのだから、アナタも守りなさい!!」
「決まりなのだから、アナタも従いなさい!!」
ということになる。
自分がそのルールを信じて、その縛りのなかにいるだけであっても、
同じことを人に、相手に、他者に、強要し始める。
なぜでしょう?
自分が、「させられている」と感じているからではないでしょうか?
自分がそのルールを「守りたくて守っている」のではなくて、
自分がその縛りや囲いのなかに「居たいから居る」のではなくて、
知らない間に、誰かや何かから、そう「強制させられた」から、
無自覚・無意識に、その「強制に縛られている」から、
そこから出ようとする者を、そこから逸脱したものを、
批判したくなる 攻撃したくなる 処罰したくなる
排除したくなる 糾弾したくなる 追放したくなる
だって、自分が苦しい思いをして、忍耐を強いて、
「守っている」のだから
「守り続けてきた」のだから、
はみ出す人たちや、はみ出すものごとを、
決して、許せないんです。
許すことができないんです。
・・・だけど、
それは「あなた」が「自分で決めた」こと。
そして「わたし」が「自分で決める」こと。
なにがどうあっても、
人の意思や感情を縛り付け、強制することなどできないのです。
不倫 浮気
詐欺 金銭トラブル
殺人 強盗 強姦
違法行為 モラル違反
こういったことを犯した人たちを、激しく追及し滅したくなるとき
あなたは、それが何故いけないことなのか、
自分の「心できちんと理解」できていますか?
*何もかもをすべて容認しろ、黙認しろ、許容しろ、と言っている訳ではありません。
ただ、
「ルール違反」だから
「法律違反」だから
人を「傷付けた」から
ものを「壊した」から
そんな言葉で片付けていませんか?
罰せられて当然! という意識の刷り込みではくて、
みんながそれぞれに、
こうしたい。こう在りたい。
だから、この「ルールを守る」この「モラルを守る」。
この安心安全を守りたいから、この「境界線」を守る。
自分の「安心安全な境界線」を大事にするのと同じように、
相手や他人の「安心安全な境界線」を大事にすることも共有する。
そういうポジティブで前向きな、積極的な意思。
そうなったときに、初めて、
「ルール」や「モラル」というものは生かされるのではないでしょうか。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
❖超越すると決める。
少し話が膨らみすぎたかもしれませんが、
水瓶座や天王星は、
習慣化して当たり前になっている、山羊座や土星のルールを俯瞰で見下ろし、不要となったもの・風化しているものを壊していくエネルギー。
山羊座が既に具現化している完成形を超えていくエネルギー。
この社会や土地、
国や人種、性別、人間や動物、
地球という星、
現代という時間、
自分の能力や肩書、立場。
そういった境界や範囲をすべて超越していくエネルギー。
宇宙という壮大なストーリーに思いを馳せたら、
私たち個人ができることなんて、たかが知れている。
いまのこの社会で出来ることや見えていることなんて、たかが知れている。
だったら、今、ここで、
自分ができることをして、「次の世代」「ほかの誰か」へと繋いでいこう。
今、ここで、自分がしたいことをする。
そのための時間と場所を、自分に許す。
たとえ「完成」しなくても
たとえ「結果」が見えなくても
たとえ「利益」が出なくても
そう心を決めたとき、見えてくる世界がある。
見えてくる「光」がある。
*それが「水瓶座」の目指す、
オリジナリティ 独自性
普遍性 ボーダレス
革命 改革 独立 反骨心
可能性 未来 希望 自由
*たとえ、あなたが何座であろうと、
「占星学」「ホロスコープ」で見ると、人はみんな自分のなかに、
水瓶座や山羊座を含む12星座と、
火星・木星・土星を含む10天体を持っています。
◇
今も尚、建設が続いているサグラダ・ファミリアも、
ガウディが、自分の功績として独り占めしたい!と考えたなら、
あのような壮大な建築物は生まれていないでしょう。
そもそも、「サグラダ・ファミリア」という建築物の構想すら生まれていなかったのではないでしょうか。
ガウディは、ただ、こういう教会を創りたい!と願い、それを創る!と決めただけ。そして、自分の生涯で出来ることをして、あとは周りの仲間や次の世代へと託して逝った。
いまやスペイン人のみならず、日本人も含めた全世界からの職人・技術者・研究者・スタッフたちが建設に加わっている。
ほんとうに壮大な遺産であると感じます。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
❖何でもあり!って、どういうこと?
先月、逆行を終えた木星。
年末には、今いる水瓶座から魚座へと移ります。
魚座には既に、魚座の支配星でもある
海王星もいます。
魚座も、海王星も木星も、
どんどん広げていくチカラ。
それは、「何でもあり♬」 で、
可能性が広がる☆
愛が広がる♡
豊かさが広がる☆
という前向きなエネルギー・優しいエネルギーを持っている一方で、
何でもあり!!な、
無法地帯・混沌とした状態・カオス
となる危険性も孕んでいます。
おなじ「なんでもあり!」なら、
自分にとっても他人にとっても、
やさしく明るいエネルギーが好い♡
自分の自由を許すこと
相手の自由を許すこと
その上で、お互いに「手を繋ぐ」「共存する」方法を考えていく必要がある、とわたしは思う。
その為の、
水瓶座木星ラストスパート。
次は約12年先まで戻って来ません。
水瓶座という「自由」や「独自性」、
「突出した個性」「自分だけの偏り」という「とんがり精神!」を、
水瓶座の「普遍性」「永続性」のもとに、
どんな風に使う? どんな風に示す?
残り2ヶ月弱。
ここから12年続く「水瓶座的モラル」を決めていくとき。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
❖ゆるしゆるされる
時間・場所・立場・関係・組織・継続といった意味での「縛り=今、此処」を一旦、手離すこと。
その「手離し」を、自分に赦すこと。
その上での=普遍性・永遠性という空間のなかでの「今、此処」という意識にチェンジすること。シフトアップすること。
木星は「ゆるし」を担当する社会天体です。
木星の「ゆるしの範囲」によって、
火星が、炎を燃やし行動を起こす先も、
土星が、線を引き基盤を築く場所も変わってくる。
火星の力を、誰かや何かを攻撃し反撃することに使うのではなく、
土星の力を、誰かや何かを制限し押さえ付ける為に使うのではなく、
明るく建設的な方向に向かって、互いのエネルギーを使っていきませんか?
簡単なことではないかもしれない。すぐには出来上がらないかもしれない。
だけど、
ひとりひとりの力が集まれば、それは爆発的なエネルギーを生み出すはずです。いつの日か、必ず、成し遂げられる日が来るはずです。
自分を赦した分だけ、ひとを赦せる
ひとを赦した分だけ、自分も赦される
そんな「共生」の社会、「相互補助」の社会を、
私は見たい、創りたいと願います。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
❖サグラダ・ファミリア
❖ロザリオの間
参考記事
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