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【面接官は引き出さない】

さて、今年も秋に差し掛かり、私の担当する生徒たちも推薦入試の季節がやってきました。

毎年、一緒に対策しながらアップデートしていく中で見えてくるものがあります。

10代のお子さんを抱える親御さん、就職面接を来年に控える大学3年生、まだ内定もらえてなくて焦る大学4年生には参考にしてもらいたい。(高校生でnoteユーザーがいるならもっとうれしい)


面接官は引き出してくれない

うまくいかない人たちに、前提として頭に入れてほしいことです。

理学療法学科に進みたい生徒との面接練習にて。
(志望理由書提出済みなので面接官の手元には当然資料がある)

『本学の理学療法学科を志望する理由を教えてください』

生徒「スポーツ選手をそばで支える理学療法士になりたいと思い志望いたしました」

私「・・・。わかりました、面接は以上ですお疲れさまでした(^^)」

生徒「え?!あの…。え?!」


ちなみに志望校は、名前を聞けば誰でも聞いたことのある、スポーツも強く、スポーツ医療に強い有名私立大です。

よく考えてほしいのが、
① 受験は、買い手市場であること
② 毎年同じようなこと言う学生を腐るほど面接してる
③ 推薦で確保できない分は、筆記試験高得点の優秀な受験生でうめりゃいいという条件付き


買い手市場である

これは、"有名難関大学" と "国立大学" と "一部の人気公立大学" においての話です。

受験生は全国各地から大勢やってきます。
少なくとも定員割れはありません。

つまり、よくわからん、魅力を感じない人間を採る必要がない。

面接までこぎつけた際に、1の質問に対して、1の返答、またはそれ以下の人に興味はもたないのです。

まだ何者でもない18歳そこらの人間ですから、わずかな経験と、根拠のない自信、将来への野望を示して、未来を感じてもらわない限り、興味を持ってはくれないのです。

これは、学生の就職活動においてもそうです。
大学や専門学校で学んでものがあるから即戦力ってやつはまずいない。(学生時に起業経験がある、採用希望先でインターンしてた場合は少しは使えるでしょう)


うちで成長させたいと思わせる将来性が感じられない人は採ってもプラスにはならんのです。


毎年同じようなこと言ってくる学生ばかり

これはトリッキーなことを言えというわけではありません。

推薦入試を受ける生徒は、それなりに成績が良くないと受けられないので、良い子ちゃんが多く、それだけに模範解答を求めて答えを作ってくる。

選抜試験という、限られた席を争うものなのに、誰が言いそうな答えを出してどうする?

試験というのは、他の受験生や過去の受験生と比較され、良い方を選ぶという作業であることを認識しなくてはいけない。

他の受験生よりも将来性を感じさせるにはどうしたらいいか。

あざとく考えられる10代って少なくて、"間違えたくない" "間違えるぐらいなら黙っとく"という人が圧倒的に多いんです。

群を抜いて良い答えを導けないにしても、オリジナリティのある+αは加えられるでしょう。

差別化を意識できることが、売り込む上では重要なのです。


これぐらいで大丈夫だろうは、大丈夫じゃない

過去の合格者はこんな感じだったから、私も大丈夫だろう。

ここは倍率高くないから、まぁ受かるだろう。

そんな人らは、大概落ちます。

試験管や、採用担当者というのは、若者たちの将来性に投資をしているのです。

リターンの望めない投資はしません。

面接や志願書で不安がある場合は、とりあえず見送って、次の筆記試験重視の入試で高得点という担保をもった若者を採ったほうが間違いは起こらない。

あとで何か起こっても、「入試の得点は良かったのにねぇ」と言い訳も立つ。



さて、いかがでしょう?

あなたは、これぐらい深く考えて面接戦略を練ってますか?
あなたのお子さんや、学校の先生方にとっては生徒さんいかがでしょう?

社会に出る前に、ぜひこういった戦いを経験してほしい。

大人がそういう機会を若者たちに与えてほしいなと思っています。



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きゃん

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