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【簡単解説】三幕構成とは?

なぜ三幕構成じゃないといけないのか?みたいな質問は受け付けたくない。
いい作品はほぼ三幕構成になっている。
ストーリーを支える強固な構成が、三幕構成だ。
そう信じて、作劇を試みてほしい。

三幕構成を詳しく解説した書籍はたくさん出ている。
必ず読んでおかないといけないのはこの2冊。

では、超簡単に三幕構成を説明すると、
第一幕が【状況設定】、第二幕が【葛藤と対立】、第三幕が【解決】になる。

これをもっとわかりやすく、キャラクター目線でいうと、
第一幕が【日常】、第二幕が【非日常】、第三幕が【新しい日常】になる。

三幕の時間(枚数)比率は、ちょうど、【1:2:1】になるようにする。
このバランスが崩れると、とても見にくい作品になってしまう。

まずこの感覚を身につけて、プロットを書いてみると、あれ?ずいぶん枚数書いたけど、まだ主人公は日常のままだぞ、とか、2幕に入り、非日常にいながら、主人公に敵がおらず結構普通に過ごしてるぞ、とか客観視できる。
その場合、うまくいってないのだから、物語が展開していないシーンまで戻ることができる。

結局、第一幕まで戻ってしまったというのは、あるあるだ。
ここに問題をはらんでいることが多い。
一幕で状況設定(セットアップ)をしっかり伝えていないと、第二幕でこける。二幕でこければ、第三幕は散々な結果になる。
だから、第一幕、それもオープニングに近いシーンを注意して書くようにしたい。

状況設定(セットアップ)の役割は、ストーリーを理解するのに必要なすべての鍵となる情報を観客に伝えることだ。
続きが見たいなというとき、主人公の特徴がしっかり伝わっている証拠となる。
逆にどっちでもよくなったり、もう見たくない、というときは、主人公に対しネガティブな印象を観客は抱いている。

ネガティブな印象とは、好き嫌いの話以前に、主人公が何者で、何がしたいのか、なぜそれをしているのかが理解できない場合が多い。
つまり、人物について紹介できていないということになる。もしくは重要でないことが伝わっている。
主人公の特徴がポジティブに伝えられているか気をつけたい。

なぜオープニングに近いシーン、できるだけ早い段階で、主人公の特徴をポジティブに伝えられるといいかというと、状況設定の中で、日常の主人公が抱える問題や欠点も紹介しておかなければいけないからだ。
はじめに問題や欠点ばかりが目立つと、不快感情がわく。それを避けたい。
主人公には愛すべきポイントがある。だけど、こんな一面もあってね、というバランスが必要になる。
この調整がとても難しい。

ならば、問題や欠点を見せなければいいのでは、と思うかもしれないが、そうすると物語自体が始まらない。
観客は、問題や欠点を抱えた主人公がどう解決し、どう変化し成長するのかを見届けたいので、必ず設定しなければいけないのだ。
第一幕では、主人公のポジティブとネガティブの特徴を伝え、かつ共感できるキャラクターにしておく。

共感させるには、やはりその人を知っているという状態にする。
人は、知らない人に共感を抱けない。
たとえば、そのオリンピック競技を知らなくても自国の代表が出ていれば、ごく自然にその人物を応援できるのが人間だ。
もしも自国選手より他国選手のパーソナルの部分を知っていたら、その人は他国選手を応援すると思う。
要は、より知っている人に人間は共感できるようになっている。
その心理作用を使い、巧みに主人公を観客に知らせて、主人公と共犯関係になるようセットアップしていくのが、第一幕でやらなければいけないことになる。

ここで一つ気をつけなければいけないのが、ただ情報を出せばいいのではない。
何かが行われているシーンの中で情報を出していく。
より注意を引きたければ、謎として関心を持たせると物語の推進力にもなっていく。


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