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【配慮〜やりとりに必要とされるはずの邪魔者】



先日、
Facebookにて、
『コミュニケーション』について、
日本語での的確な表現が難しい
という投稿を見かけた。


その方は編集者で、
素晴らしいコトバの使い手だ。


その彼でも、
コトバで表すコトが難しいとされる、
『コミュニケーション』。


辞書的には、

伝達・通信・交信など,情報が伝えられること

とある。


さらに、こんな解説が続く。

そのうち対人コミュニケーションとは,人と人とをなんらかの心的メッセージを送受して結ぶことである。心理学が対象とするコミュニケーションは,この対人コミュニケーションに尽きる


なんらかの心的メッセージを送受して結ぶ⁉

テレパシー、かな⁉


私は、
なんとなく、
こう捉えていると、
コメントしてみた。


『やりとり』


彼はそれを気に入ったようだった。



その『やりとり』は、
たしかに、
『コミュニケーション』だった。


Facebookという現代の交信ツールを用いて、
WiFiという通信技術を通じて、
コメントにて、
互いの情報が行き来した。


そして、
その『対人コミュニケーション』において、
私は、
彼の視点を面白がり、
どうしてもナナメから捉えてしまって、
皮肉を少しだけ込めて、
簡単すぎる、
ひらがなで、
『やりとり』と返し、
彼はそれを分かっていながら、
その『やりとり』を、
賞賛した。



『やりとり』



私は『やりとり』に苦手意識がある。


昔は、全くなかったし、
むしろ、上手だと受け止めていた。

今では、笑い話にさえ、できる。


その苦手意識には、
『心』の関わりが大きい。



目の前にある、
情報を伝えるコトは、
得意だ。


それを、
相手に合わせて、
受け取りやすく、
コトバを変え、
届ける。


小学生に分かるように説明できるコトが、
専門家の基準である、
と、
常々、
公言してる私は、
様々な場面で、
物凄く分かりやすいと、
褒められる。

もしかしたら、
情報伝達の専門家かもしれない。

ある側面では。


一方、
目に映らない、
『心』については、
全く手も足も出ない。


ココロ、
が、
分からない、
カラダ。



そして、
多くの場合に、
『心』をすっ飛ばして、
『やりとり』を図ってしまい、
結果として、
相手を、
困惑させて、
混乱させて、
恐怖させる。



見えないのだから、
その相手の『心』、
や、
自分だけの『心』、
を、
前提にするコトの方が、
圧倒的に難しい、
なんて、
言い訳は通用しない。


多くのヒトが、
それをやってる、
そうだ。

それも、
目に見えないけど。


そこには、
勘違いや思い違い、
誤解や思い込み、
など、
諸々の問題の種が、
これでもか、
と、
植えられている。

だって、
見えないんだから。


そして、
多くのヒトは、
それを慮る、
らしい。


慮る、コトが、
できる、らしい。


オモンパカる、って、凄いよね。


特に、パ、の部分。


漢字の訓読みで、
半濁点が入るのって、
殆ど知らないな。


私には、
冗談に見えるし、
聞こえる。



だからなのか、
私は、
『慮る』ことが、
苦手だ。

できない、コトもない。

できてる、自信がなく、
できてる、と確かめられない。


だから、
私は、
『慮る』コトを、
避けたい。

自分の言動に自信がないなら、
責任を取るため、
それを避けるべき、
と、
私は考えて生きている。


でも、
『慮る』を避ける私は、
結果として、
他者に、
不快や悶々や怖さを、
与えることになる。



『慮る』を配るで、
『配慮』となる。



私にとって、
『配慮』は天敵かもしれない。


『配慮』するのは、
もちろん、
難しい。


それ以上に、
『配慮』されるコトに、
抵抗がある。


慮られるようなコトは、
私にはない。

あったとしても、
それは対人関係では、
ないコトにしたい。

あるかどうかもハッキリしない、
目に見えない何かを前提とするなんて、
私には、
能力的に難しい。

ヒトには、
それぞれ、
『できない』コトもある。

『配慮』『できない』とは、
言わないけれど、
今の私には、
凄く難しく感じる。


なので、
勝手に、
『配慮』されてしまうと、
『やりとり』なんか、
上手くいかない。

私には、
『配慮』は要らない、
と、
声を大きくして、
伝えたい。



でも、
そんな難しいコトは、
常に学びの機会を求め彷徨う私なので、
大歓迎でもある。


『コミュニケーション』、
日本語で言うところの、
『やりとり』は、
ほんとうに難しく、
ほんとうに奥が深く、
ほんとうに面白い。





それでは。




【いつか、また、どこかで】

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