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すごく幸せなの。あなたと居ると辛い。

浮気の彼と飲みに行った。

彼に対するもやもやを、彼に全て言ってしまおうと思っていた。

大事にされてない感じがするんだけど。
最近LINEの返信、遅くない?
彼女とは今上手くいってるの?
私に興味なくなった?
私のこと、どう思ってるの?

結局一言もいえず、たわいもない話をして2件目のバーに行った。

NYの雰囲気が流れる暗めのバーで、降る雨を横目にカクテルとチーズケーキを2人で分けて食べた。

私は彼を好きになってしまった。思っていたよりもずっと。
彼女と別れる気がないなら、これ以上好きになりたくない。
でも楽しいから、距離を置きたくはない。
彼女でもないのに、と考えて彼に振り回されたくない。
もう、彼のことで思い詰めて泣きたくない。

こんなことを考えながら、
「私、重いんだよね。めんどくさいでしょ。」
と笑いながら言ったら、
何故かもう涙が溢れてきた。

めんどくさいと思われたくないから泣いてるんじゃない。
どうすればいいのか分からなくて、彼にこの気持ちをわかって欲しくて、でも分からないだろうと思って泣いてしまった。

「もうこれ以上、好きになりたくないんだよね。でも楽しいから離れられない。」

かなり言葉につまりながら、こう言った。
彼は困っていた。
自分に何ができるか、考えていたようだった。

私は言えもしないことを考えていた。
"彼女と別れてくれれば私はそれでいいんだけどな。"

彼は困った末に、
「少し距離を置こうか。っていうのは簡単だけど、俺は離れたくはないんだよね。」


結局、泣き疲れて、もはや清々しく晴れた顔で私は彼に問うように、微笑んでこう言った。

「考えすぎだよね。ただの遊びだもんね。」

彼は困った顔をして、目の前にいるのにLINEをしてきた。

[そういうこと言っちゃう?]

私は、
[言いたくて言ったんじゃない]

と少し意地悪に答えた。
いいじゃない。いつも意地悪されてるのは私なんだから。

彼の考えている横顔はとても綺麗だった。
私は心底、彼に惚れてしまっていた。
いつかこの恋が冷めるのか。
2人は離れてしまって、何も始まらず、何も無かったように終わってしまうのか。
そんな未来が怖くて泣いてしまう。

好きになる前に戻りたい、と何度思ったか。
でもその度思い出す、

あ、私この人を好きになってしまうかもしれない。と思った瞬間。
好きになってしまった、瞬間。



いつまでも始まらない恋に終わりを見つけられないな。


楽しい時間はあっという間に過ぎて、
もうすっかり沼に落ちてしまったようだ。




Ckw.

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