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友だちの増えた日本に隔世の感:同盟のある国は栄え、同盟のない国は滅びる

各国海軍・空軍が続々と日本へやってきているという報道があった。

地味だけど、世界情勢を読むうえで重要なファクターであるため、あえて取り上げてみる。

各国海軍の軍艦が日本に相次いで寄港している。12日にはトルコ海軍艦が9年ぶりに東京へ寄港。10日のオランダ艦、11日のインド艦訪問に続いた。8月下旬ごろにはイタリアの軽空母「カブール」が初寄港を予定。空軍でもドイツがフランス、スペインと戦闘機の共同派遣を計画する。南シナ海で一方的な現状変更を進める中国を念頭にインド太平洋地域で存在感を高めたい狙いがあり、海空自衛隊が共同訓練などを検討している。

(中略)

6~8月に米海軍が主催する環太平洋合同演習「リムパック」に合わせ、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の動きが目立つ。伊海軍はF35B戦闘機を搭載する軽空母「カブール」を太平洋へ派遣。独海軍もフリゲート艦を太平洋へ派遣する。海空自衛隊は事実上の空母運用を見据えてF35Bを導入中で、海自は共同訓練を見込む。 海軍だけではない。独空軍は6~8月、仏、西空軍とともにユーロファイター戦闘機など計48機を共同派遣し、米アラスカ州、日本、オーストラリア、印などで多国間演習を展開する方針を明らかにしている。日本への複数国の共同派遣は初とみられ、空自関係者は「これだけ一度に飛来するのは危機感の表れ」と分析する。

上記記事より

国際連盟を脱退し、ABCD包囲網により孤立し、戦争に追い込まれた1930~40年代を思えば、隔世の感がある・・・

どうしてこういうことになっているかというと、今や日本は明確な世界戦略を持ってそうたち振る舞っているからと言える。

上記記事中に出てくる国は、トルコ、オランダ、インド、イタリア、ドイツ、フランス、スペイン、そしてリムパックにおけるアメリカ、オーストラリアなどである。

大事なことなので、何度でも繰り返すが、トランプ政権時代の国防長官で、戦史研究家でもあるマティス氏の言葉によると、

同盟のある国は栄え、同盟のない国は滅びる

ということである。安倍外交以来、日本は明確なビジョンを持ってこの方針を継続している。

戦前の日本は、一応同盟国はあったものの、世界からはみ出し者にされていた者たちの寄せ集めという側面もあり、実質的には「同盟のない国」の立場に近かった。

いまや、実際の同盟国はアメリカしかないものの、準同盟国はかなり増えつつある。

日本の将来について悲観する内容の報道が多い昨今であるが、少なくとも世界の中で孤立化の道を歩んでいるわけではないことは明るい材料として捉えておく必要がある。

(画像は写真ACから引用しています)


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