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コスパの良い働き方?

柳井正『成功は一日で捨て去れ』を読んでいます。

店舗で接客販売する場合も、本社や本部で仕事をする場合も一緒だと思うのだが、自分がやるべき仕事の範囲は、社内の職務分掌規定に決められているにせよ、初めから範囲を限定してはいけない。本来は、自分で仕事を発見していかなければならないのに、与えられた仕事だけをするのがサラリーマン、あるいは会社員だと考えているのか、そういう人が増えてきている。
自分の仕事はここまででいいと勝手に境界線を引いて、その隣のことは、全く知らないとでもいうように我関せず。仕事はやればやるほどいろんな発見があり、仕事の目的である「顧客のため」にやるべきことが山ほどでてくるものなのだ。 (P.91)


「顧客のために仕事をする」ということ、当たり前のことですけど、それを貫いて働くのはめちゃくちゃ難しいことだと思いました。

・与えられる仕事(自分の範囲の仕事)
・決まった給料

この2つがあるとすると、自分の仕事以上のことをやればやるほど、給料が変わらないぶん、コストパフォーマンスが悪い状態になっていきます。

よっぽど良い評価制度でもない限り、与えられた仕事以上のことをやったからといって、そうそう給料は上がりません。

「どうせ給料が変わらないなら、自分の範囲の仕事だけやろう」と考えることが、自然なことに思えてしまいます。

でも待ってください。
そこには、仕事の目的であるはずの「顧客のため」という視点がまったく入っていません。自分の仕事量、給料のコスパを考えている時点で、本来の目的からズレてしまっているのです。

企業という組織に所属して仕事をする以上、自分の働き方のコスパよりも先に考えるべきことは、「顧客」のことなんだと思います。原則として。
「顧客のため」を考えると、やるべきことは尽きないはずです。

人間、どうしても楽をしたい、疲れたくない思いが強いですから、真に「顧客のため」を貫くのは難しいことですね。
本気で「顧客のため」を考えると、やるべきことが山ほどあって疲れます。

仕事の範囲を決め、それを守る方がよっぽど楽そう。
楽しくはなさそうですが。

なんにせよ、コスパを考えると、仕事はつまらなくなりそうだと思いました。
それよりは、「顧客のため」ということを考えた方が、使命感や働きがいとかが得られて楽しそうです。

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