舌先三寸、気楽な仕事
楠木建『好きなようにしてください』を読んでいます。
著者の楠木さんは一橋大学大学院の教授であり、ベストセラー『ストーリーとしての競争戦略』などを執筆した方でもあります。
そんな方がご自身の仕事について、「ラクで舌先三寸な仕事である」と言い切っている。そこが非常に痛快です。「ラクそうに見えますよね?ほんとにラクなんです」と言ってしまっているところが、肩の力が抜けていてステキです。
楠木さんは文章を書いたり話したりすることを仕事にされていますが、その仕事について格好をつけたり、大きく見せたりしようとしないところが気持ちいいと感じます。
私自身、自分の今の仕事について「今自分がしているのはこういう仕事です」とここまでクリアに言い切ることはできません。
自分が実際に何をやっていて、どういう人に、どのように役に立っているのか。仕事をいろいろな角度から眺めてみて、本質部分を捉えないと、楠木さんのようなクリアな仕事観は出てこないのかもしれません。
また、意味や意義を過剰に付与したり、逆に「しょせんこんなもの」と卑下してしまったりして、曇りのある仕事観になってしまうこともあり得ます。
仕事の本質部分を素直に眺め、楠木さんのようなクリアな仕事観を得ることは、長く気持ちよく働いていくうえでの助けになるかもしれません。
私も仕事をする中で、少しずつ発見・言語化していきたいと思います。
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