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2024年は月ごとにテーマを決めて興味を深掘りしてみる

これまで小説を通して、たくさんの興味に出会った。

思いがけない興味に惹かれて、実際にその分野について調べてみたり、現地に行ってその魅力を体感してみたり、とりあえず物語から続く矢印の方向に歩いてみることが多かった。

今年は、そんな物語で出会った興味を
もっと深掘りしてみたいなと思っている。

きっかけは、安壇美緒さんの『ラブカは静かに弓を持つ』という小説を読んだことだった。

上司から音楽教室への潜入調査を命じられた孤独な青年が、心から魅了される演奏を奏でるチェロ講師と出会い、音楽を通して光あたる居場所を見つけ出す、2023年本屋大賞候補作にもなった作品。

この作品では、世間ではまだ正しく情報が理解されていない「音楽著作権」を題材としている。

音楽を聴くこと自体は、当たり前のように日常に馴染んでいて、自身でアーティストの曲をコピーして演奏する機会もあった。

それなのに、実際のところ自分自身も、音楽にどこまで著作権が適応されているのか、どのようなルールのもとで「音楽著作権」が運用されているのか、曖昧な情報しか知らない。

さらにいえば、「著作権」というものも、どこまで自分は把握しているのだろうかと不安になってしまう。

また、去年の12月には『Epilogue→』という「小説を入り口にして新しい興味に出会える場所」をnoteにつくったことも、興味を惹かれるきっかけのひとつだった。

小説はもちろん、音楽や映画など、著作物を扱うにあたって、あらためて「著作権」について知るべきではないか。

そんな思いがぐるぐると頭のなかを巡っていて、どのように学べばいいのか悩んでいたところ、小説に記載されている参考文献を実際に参考にすればいいのではないかと思いつく。

『ラブカは静かに弓を持つ』という本の巻末を開いてみると、たくさんの参考文献が並んでいた。

著作権についてはもちろんのこと、チェロやクラシック音楽、またラブカのつながりから深海生物の本まで、参考文献の一覧には事細かに記されている。

そんななかで、最もとっつきやすそうだったのが、福井健策さんの『著作権とは何か 文化と創造のゆくえ』という本。

帯からすでに興味を惹かれた。
ディズニーもアウトと言われたら、なんでもアウトな気もするが。

今年もたくさんの物語を読んで、たくさんの興味に触れる。
そして、そんな興味をもっと深掘りできればいいなと思っている。

1月のテーマは『著作権』

文字だけみると少し堅苦しそうに感じるテーマだが、物語を読んで興味を持ったおかげで、いまは早く読みたい気持ちに駆られている。

また、月の終わりには、一連のテーマについて読書感想文を書いてみようと思っているので、ぜひ興味を持ったかたは読んでみてほしい。

まだまだ物語を通して出会った、深掘りしたいトピックはたくさんあるので、来月以降も楽しみ。

ではでは、2024年も心地よい読書ライフを。

【追記】書いた記事の月別まとめ

1月「著作権」

2月「更生」

3月「AI/人工知能」

4月「植物」


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