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失敗した自論、又の名をただ徒然なるままに(ウサギノヴィッチ)

だれかが言っていた。
「霜降り明星はダウンタウンの影響を受けていない」と。

この場合のお笑いの影響は、特には漫才のことを指す。
霜降り明星は、大体二十代後半だったような気がする。
そんな年の子がダウンタウンの漫才なんか見たことがあるだろうか?
いや、あるとは思うが、そこで影響を受けていないと言うことだ。それはお笑いにとっては新しい世代の登場なのだ。

それを別のジャンルで考えて、ぼくがよく語る「文学」に置き換える。
文学は本屋に行けば新しいのがあるし、古本屋に行けば古い本だって見つかる。自分の好きなものを好きなだけ読める。
その文学において、だれの影響を受けずに小説のスタイルを書くことはまずできないと思うし、書いているうちに「自分らしさ」みたいなものが出てくるのだと思う。
新しい世代は年に十数人は登場するものの、そこから羽ばたく作家は数少ない。よっぽど、芸人になった方が夢があるのかもしれない。
世代的なことを言ってしまうと、日本のロスジェネの世代の作家があまり少ないことだと思う。
それは、小説だけに限らず、演劇もそうだし、文化的なものに関してては同じ世代で頑張っている人を余り見ない。
そこになにかしらの狭間があるかのように思ってしまう。

まとめようと思ったが、まとめる気力もない。
これは徒然なるままに書いた文章なのだから。
ただ、言いたかったことは言えなかった。
なぜなら、いざ、「お笑い」と「文学」を並べてみてなんか違うなって思ったし、結局、自分の言いたかった言葉が途中で逃げてしまった。
でも、世代の話は危機的な話だと思う。
「だれでもいいから飛び抜けてくれ」とは思わない。
自分が、今ここから飛び抜ける。

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