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BiSメンバーにつきまして(ウサギノヴィッチ)

 どうも、ウサギノヴィッチです。
 
 エイプリルフールに新元号がぶつかって嘘をつく所の騒ぎじゃなくなりましたね。
 あと一ヶ月後(もう切りましたが)には新しい天皇が即位して、元号が令和に変わります。
 昭和、平成、令和の三つの時代を生きるなんて奇跡というか、すごいことなのかもしれないし。昭和という時代が長すぎたのかもしれないですが。
 さらに、もしかしたら、万が一自分が元気ならその先も生きれるかもしれない可能性があります。
 でも、僕は病弱なのでどうなるかわかりませんけど。
 
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 さて、今回はちょっとマニアックな話です。
 先週の土曜日にあるアイドルグループが解散を発表しました。
 そのグループの名は「BiS」。
 全裸PVやはめ撮りPVなどそれ以外にも研究生(ファンのこと)との交流会も派手にやっていた破天荒なアイドルグループだ。
 ただし、それは第一期の話で第二期になるとそれはなりを潜める。普通に歌って踊れる普通のアイドルになった。
 しかし、影ではリーダーのプー・ルイのダイエット企画をして、そこで目標体重にいかなかったことにたいして、プロデューサーで社長が強く罵った。
 
 これが炎上した。
 
 そこで、いや前々から薄々感じていたのかもしれないが「コンプライアンス」というやつが、一期よりも厳しくなっていることを。それが表に出た。本人ら曰くあれは日常茶飯事のこと、ある種の愛情表現だとも言っていたような気がする。
 ただ、そこから別の角度でメンバーを追い込み出した。グループを二部制にして、上のクラスの下のクラスに分けること。それはファンの投票によって決めること。それは毒まんじゅうだった。脱退者が出た。理由は精神と肉体的な疲労みたいな理由だった。つまり、いつもBiSのメンバーであるということを背負わされたのだ。それは相当のストレスだろう。投票期間の間、メンバーあの手この手で投票を呼びかけた。100キロマラソンする者、10000回スクワットをする者、どちらも生放送で中継された。また別のメンバーは、一週間のコーデをツイッターにあげたりした。
 結局、リーグ制は一年もたずに終わった。初期メンバーとあとから入ってきたメンバーの差が歴然としていたからだと思う。
 しかし、ここで新たな一手が飛んでくる。メンバーの戦力外通告だ。それは投票結果を踏まえてのものによるものもあるのだろうが、上位にいた者も切られた。その救済処置なのかトライアウトなのか、先週に行われたWACK合同オーディションの参加だった。そこで脱落した者が、グループを脱退するということになった。残念ながら努力虚しく脱落し脱退が決まったメンバーが出てしまった。
 そのオーディションの最終日に無料のライブが行われた。そこで、プロデューサーが脱落者もライブに出演するということをアナウンスしてライブは行われた。
 ライブはいつもと変わらなかった。わけではなかった。なんか違う。吹っ切れている。笑顔に満ち満ちている。脱退するメンバーがいるにも関わらずに、パフォーマンスを百二十パーセントにして出しているようだった。持ち時間いっぱい、MCなしで出番は終わった。
 そして、ようやく話はスタートに戻るのだが、オーディションの合格者と共にBiSの解散が発表された。
 
 ショックという言葉はなかったわけではないが、散々プロレス紛いのことをやってきたにもかかわらず、ここで解散するなんてなんかあると思ってしまった。これもブックに書かれたものだと思ってしまった。だから、「解散」という言葉に現実味がない。ただ、もう第三期BiSのオーディションが始まろうとしている。つまり、もう今のメンバーのBiSは見ることはできないのだ。もう見れないし、もうあの歌が聞けない。それはなにか胸につき刺さるような気がする。矛盾するかもしれないが。
 
 僕がBiSを知った理由は、覚えてない。たぶんハメ撮りPVを何気なく検索して見て、音楽が良かったからそこからハマったような気がする。それはもう第一期が解散してからだ。
 そして、ちょうど第二期のオーディションが開催されるのを知って、それをニコニコ動画で見ながらなんとなく応援していた。
 新曲が増えて、ライブが増えて、メディアの露出が増えるとそれぞれのキャラクターが分かってきて、推しができた。
 でも、所詮僕は現場に行かないでネットでネタを集めてあーでもないこーでもないと想像するのを楽しんでいた。
 BiSのいい所は、先にも書いた通りプロデューサーとメンバーの対立軸があること。それをプロレスとして(ガチだけど)見せてしまうこと。
 そんな楽しみがあった。
 僕はアメリカのプロレスが好きだった。ベビーフェイスがいて、ヒールがいて、そこに介入する偉い人がいて、なんだか分からないけど、大人の子供っぽい喧嘩を大掛かりにそして、時には理不尽な結果で片付けるのが、面白かった。
 BiSはそれに近かった。
 ただ、今回はメンバーを追い込み過ぎたような気がする。今回の解散は九人全員からの申し出によってなされたものだった。つまり、もうメンバーは疲弊していたのだった。WACKという会社の中で風あたりが厳しいというか、試練をいっぱい与えるのがBiSだが、どれも成功にはいたらなかったと僕は思う。ただし、プー・ルイがいたら事態はなにかし変わっていたかもしれない。プロデューサーの言葉は酷だったのかもしれない。
「もし」なんて言葉は絶対に起きないことで、起きてしまったことがリアルなのだ。
 一隠れファンの自分がなにを言ってもしょうがないのだが、当たり続けるまで試練を与えるのではなく、じっと見守ることも大事なのかもしれないと思った。
 
 僕は五月十一日の赤坂ブリッツと解散ライブには行かないし、第三期も静観すると思う。
 
 それでもやっぱり、僕は渡辺淳之介の手のひらの上で転がされているのかもしれない。

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