Kuyaki あきろう

フィリピンのパフォーマー(シンガー)にどハマりしたことから見えてきた由無し事を書きます…

Kuyaki あきろう

フィリピンのパフォーマー(シンガー)にどハマりしたことから見えてきた由無し事を書きます。 分野多岐。

マガジン

  • フィリピンの音楽 備忘録

    気に入った曲、気になるアーティストを新しいものを中心に、Spotify, Youtubeからシェア。走り書きのようなコメントをつけて備忘録としてアップしていきます。 データベース代わり。

  • フィリピン音楽と僕

    フィリピンの音楽・パフォーマーとの出会いから、これまでの様々なハプニング、印象に残った出会い、楽曲などを書いていきます。 更新随時

最近の記事

著作権意識はフィリピンの方がよっぽどちゃんとしてる。。。というか日本はフィリピンの権利意識舐めすぎ〜なんとなく、オリエンタリズム〜その5

最初にタイトルに入れている「なんとなく、オリエンタリズム」について。 これは田中康夫氏のメガヒット小説「なんとなく、クリスタル」とエドワードサイード氏の著書(フィリピンなどアジア地域に関心を持つ人も必ず読んでおくべきと思う)「オリエンタリズム」を合わせたもので、日本人の間でごく普通のこととして広まっている(なんとなく、クリスタル)、オリエンタリスト的な振る舞い(オリエンタリズム)の体験談をポロッと暴露してしまおうという意図でつけた(大汗)。 以前Twitter(a.k.a X

    • Marga Jayyに首ったけ

      フィリピンのボサノバの記事でもちらっとシェアした今一番ハマってるフィリピンのシンガー・ソングライターのMarga Jayy(マーガ・ジェイ)。 彼女がリリースした曲を大袈裟でなく少なくとも1日に30回は聴いてると思う(汗)。 セッションシンガーとしての活動期間もあり、YoutubeやSpotifyにはそれほど多くの楽曲が上がってるわけではないけどジャズ・ラテン〜ファンク、R&B、ロックまで実に幅広いジャンルの楽曲を歌い、そのどれもがハイクオリティ。もーこれはハマるしかない!

      • フィリピンのボサノバ人気と変遷 Bong PeneraからSitti〜現在まで

        フィリピンは昔からボサノバが大人気。ボサノバのリズム・サウンドを用いたシングル曲がチャートに登っていない時も街でボサノバを聴くことはそんなに珍しいことじゃない。 僕は若い頃からジメジメシトシト鬱陶しい時期に心身をクールダウンしてくれるとしてボサノバを愛聴してきたけど、フィリピンのボサノバもカッコいい作品やアーティストが多いので、日本の梅雨の時期、フィリピンのボサノバの変遷を簡単すぎるほど簡単・ザックリだけど追っかけた記事をアップしておこうと思う。 ジャスファンク〜ラテン系の

        • Darlene Vibaresがリリースした美しいバラードと「国際交流」

          今年(2024年)5月にリリースされたDarlene VibaresのシングルStay。 韓国の企画力(作曲・プロデュース)とフィリピンのパフォーマンス力がコラボした美しいバラード。 これまでのOPMバラードとは一味違うメロディ・アレンジに十分な存在感のDarleneのボーカルが眩いほど新鮮。 Darlene Vibares (20歳)はThe Voice Kidsシーズン1出身、2015年(当時11歳)ソロデビューアルバムをリリース。その後韓国人クリエーターがフィリピンに

        著作権意識はフィリピンの方がよっぽどちゃんとしてる。。。というか日本はフィリピンの権利意識舐めすぎ〜なんとなく、オリエンタリズム〜その5

        マガジン

        • フィリピンの音楽 備忘録
          5本
        • フィリピン音楽と僕
          13本

        記事

          最高💕!Jikamarie

          新譜(曲)や注目のアーティストはなるべくTwitter (a.k.a X)で文字数に収まる形でつぶやいてるけど、めっちゃいろいろと書きたくなるアーティストもいる。そういう場合はnoteで備忘録。 Jikamarieの曲を初めて聴いたのは2022年の終わり頃だったけれど 「この人、けっこうキャッチーでいいメロディを書くんだ」 と思った。 アレンジやビートもいい感じだし、ボーカルも音の立ち上がりがよくビートが立ってる。だけどそういうアーティストはフィリピンにはゴマンといるし、今

          最高💕!Jikamarie

          ジャッピーノと... 〜なんとなく、オリエンタリズム〜その4

          以前、在比の日本人の方との会話で、日本人とフィリピン人との間に生まれた子供はジャッピーノという蔑称で呼ばれることがある。。。という話題になった時、こっちが聞きもしないし、その時の話題に全く関係ないのにいきなり、 「韓国人とフィリピン人との間にできた子は「コッピーノ」と呼ばれててね、今ものすごい数いるらしいよ。。。」 と切り出されたことがある。 僕は凍りついたけど、頭の回転が悪く反応が鈍すぎるグズな僕は適当な返事をして流してしまったことを今でも心から後悔している。 流石の僕もコ

          ジャッピーノと... 〜なんとなく、オリエンタリズム〜その4

          シティポップ短篇集とフィリピン

          2024年4月10日、1980年代に日本で出版された短編小説を集めたアンソロジー「シティポップ短篇集」が発売されて、全国紙や大手出版系のサイトでもインタビューや書評が載ったりと話題になってる。 もちろん、今世界中で再評価されている80年代の日本のポップ音楽「シティポップ」というキーワードが表題に使われているからというのもあるんだろうけど、シティポップが生まれた80年代の日本の空気、シティポップのバックグラウンドを描いた小説が一冊にまとまったアンソロジーということでもとても興味

          シティポップ短篇集とフィリピン

          民族的独自性万歳!〜なんとなく、オリエンタリズム〜その3

          80年代にノルウェーのバンドA-Haが大ヒットさせたテイク・オン・ミー。 当時「英語曲」であるテイク・オン・ミーにノルウエーらしさがない、民族的独自性を感じられない・・・といった批判は聞いたことがない。 けれどフィリピン人が英語の曲、欧米ポップス風の曲を歌った途端、フィリピンらしくない・・・フィリピン人としての民族的独自性が・・・の大合唱となる。 ソウル/R&B〜ディスコ直系のBTS (K-Pop)にしても韓国(人)としての民族的独自性が・・・とは聞いたことがない。 それ

          民族的独自性万歳!〜なんとなく、オリエンタリズム〜その3

          フィリピン人に似てるってダメなこと?〜なんとなく、オリエンタリズム〜その2

          10年くらい前だったか、フィリピンで活動している日本人歌手と食事する機会があった。 彼はフィリピン人クリエーターや在比の日本人音楽関係者らと長い付き合いをしているらしく、いかにフィリピンのミュージシャンが素晴らしいか、人々がフレンドリーでいい感じ…などという話で盛り上がった。 ひとしきり食事と話を楽しんで別れ際、私はちょっと得意顔で 「僕、フィリピン人みたいってよく言われるんですよ。マニラの下町でもフィリピン人に間違われること多いですし…」 というと、返ってきたのは 「え?藤

          フィリピン人に似てるってダメなこと?〜なんとなく、オリエンタリズム〜その2

          フィリピンの平均寿命が短い!〜なんとなく、オリエンタリズム〜その1

          フィリピンの人たちの平均寿命が短いことについて、さすがにフィリピンでは歳をとってから長生きできる人が少ないというような勘違いは見かけなくなったように思う。 人口に占める若年層の割合が多いフィリピンでは乳幼児死亡率の高さが日本よりもはるかに「平均値」に大きく影響を与えるからというのは割と普通に知られるようになったけど、ディティールに関してはやっぱりまだまだ雑な思い込みが元気いっぱい残ってる。 ある日本人運営のフィリピン専門のボランティア団体のHPでは、フィリピンの乳幼児死亡率

          フィリピンの平均寿命が短い!〜なんとなく、オリエンタリズム〜その1

          Skusta CleeのLagiは21世紀のAnakだ!

          日本では、古くは山下奉文が処刑された刑務所や渡邊はま子のヒット曲で知られる「モンテンルパ」。 モンテンルパはマニラ首都圏(メトロマニラ)の中で最も南で、ラグナ湖に近接する街だ。先日記事にしたLola Amourもここ出身。 フィリピンは全国的に(ポップ)音楽が盛んなところなので、モンテンルパが特にフィリピンの他の地域に比べ突出して若者の音楽熱が高いということでもないと思うが、最近ヒットしているアーティストのbioなどを見ると出身がモンテンルパだったりそこを拠点にしているアーテ

          Skusta CleeのLagiは21世紀のAnakだ!

          フィリピンで触れた小さな太平洋戦争

          20年くらい前、初めてフィリピンの南の島ミンダナオ島に行った時のこと。ミンダナオ島といっても僕が行ったのはダバオとかと違って日本人をほとんど目にすることのないような小さな地方都市、いや、一応Cityなのだが都市というより街、街というより町、に近いところだった。 お世話になったフィリピンの知り合いの家にお邪魔したのだけれど、近所の人がやってきて井戸端会議に花が咲いていた。 そのなかの当時50歳くらいかな?と思しき女性が、 若い頃マニラで働いていて日本人商社員と知り合い付き合うよ

          フィリピンで触れた小さな太平洋戦争

          Lola AmourのシングルRaining In Manilaとシティポップ

          ポップバンドLola Amourが今年(2023年)6月にリリースしたシングルRaining In Manilaが最近のお気に入りで毎日数回は聴く個人的power playとなっているんだけど、今回興味深いインタビュー動画がYoutubeにアップされたので、ちょっと記事にしてみた。 ボーカルのPio Dumayasが曲の成り立ちと歌詞の内容について語っているので是非一度みて欲しい。音楽的な部分だけでなく、フィリピンの若者の考えやパースペクティブがよくわかる。  動画の中で

          Lola AmourのシングルRaining In Manilaとシティポップ

          新品の靴〜映画Barcelona 僕が伝えたかったこと。

          コロナ前、今から4年ほど前にフィリピン映画Barcelonaの上映会を大阪で開いた。 ストーリーは建築家を目指す青年エリーが出稼ぎに行ったきり帰ってこない母の暮らすスペインに自身も留学、通っていた大学のあるバルセロナで、エリーは昔フィリピンで犯罪に巻き込まれ死亡した元カノそっくりの女の子ミアに出会う。 ミアとの出会いが元カノや母親へのわだかまりを解き、最後はハッピーエンドとなる。 典型的なフィリピンのエンタメ作品、アイドル映画だ。 上映会でこの映画を選んだ理由は、 フィリピ

          新品の靴〜映画Barcelona 僕が伝えたかったこと。

          フィリピンあるある、番外編(笑

          フィリピンあるあるって結構出てきてよく言われるけど、ちょっと番外編的なものを・・・ 飲み物の栓(王冠)を開ける時。 フィリピンに限らず東南アジアの国とかに行くと、瓶入りビールやジュースの栓を栓抜きを使わずにスプーンやライターを引っ掛けて開けているのを見かける。 栓抜きがあるのに使わないのではなく、無いときにはすっとスプーンやライターが登場し、何事もなかったのように開栓される。 我々のように、栓は栓抜きで開ける生活(常識)に慣れていると、栓抜きがない時、栓抜きを探す、見つ

          フィリピンあるある、番外編(笑

          フィリピン音楽と僕 13 - A Night To Remember : ひょっとしたらいい国かも、フィリピン...と思った瞬間

          多分2回目にフィリピンに行った時と思う。 タクシー代を浮かせるために空港からダウンタウンまでジープと電車をのりついで行くことにした。 ターミナル2の近くから乗れるジープはバクラランの端っこの方に止まる。そこから駅まで炎天下を約20分徒歩だ。 肉屋や八百屋が軒を連ねる市場の前を通りながらとにかく歩いた。 ほんっとにクソ暑い!というのが正直な印象。 しかもトタン?の天蓋があるだけの屋外の市場からは肉や野菜の陽に灼けた匂いが漂ってくる。。。 食べ物以外にも夥しい数の物売りがひしめ

          フィリピン音楽と僕 13 - A Night To Remember : ひょっとしたらいい国かも、フィリピン...と思った瞬間