見出し画像

「チチンプイプイ」

【やすえの「子育てどうしよう? ああしよう!こうしよう!」vol.1】

2009年から5年間、地域情報誌「逗子・葉山タウンニュース」に子育てコラムを執筆していました。
この記事は、その連載の中から、「子育て真っただ中!」のみなさんへのエールになるようなものをピックアップし、一部改稿したものです。
内容は当時のものとなりますことをご了承ください。

三女が「弱視」と診断されました

末っ子の娘が小3になって間もなくのこと。
娘が学校から帰ると「先生が病院に行きなさいって」と私に紙を渡しにきました。眼科健診で異常が見つかったのです。

一体何が起きたのかと急いで眼科へ向かいました。

検査の結果は弱視。

ドクターは「発見が遅かった。前途多難ですね」と渋い表情。

まさかそんな…今までの健診では、毎回「正常」と言われてきたのに!

楽天家の娘も、ドクターの最後通告に首をうなだれています。

私もショックでしたが、暗い表情になってしまった娘が心配です。治療はドクターに任せるにして、母として娘を元気付けてやらなければと思いました。


プラス思考?マイナス思考?

困難にぶつかった時、「何とかなりそう」って強気になる時と、「多分駄目だ」なんて弱気になってしまう時があります。

自分の心は一つなのに、どうしてこうも違ってくるのか、不思議です。

心理学によると、前向きな気分の時には、かつての成功体験を、逆にどん底の気分の時には過去の失敗や嫌な出来事を思い出しているのだそうです。


あなたは〇〇できる子なんだね!

そんな話を思い出し、病院の帰り道娘に聞きました。

母「ねぇ、弱視って言われたよね。どうなりたい?」

娘「目がちゃんと見えるようになりたい」

母「そうだよねぇ…。あのさ、これまでに自分が○○になりたいって思って、その通りになったことはある?」

娘「…うん、あるよ。リレーの選手になったでしょ・・・漢字テストで10点満点取ったでしょ…」

母「おお!スゴイ!ということは、あなたは自分がやりたいって思ったことを叶えられる子なんだね!」

それを聞いて、娘の顔はニコニコに!

明るい気分にスイッチが入ったようでした。「きっと目も良くなるね」と笑顔で帰ることができました。

その後の治療も順調。

眼鏡をかける事を友達に自慢し、病院にも喜んで通うようになりました。

回復も目覚しく今度はドクターもにっこり!


チチンプイプイ…明るい方へ!

これって、「チチンプイプイ!」に似ていませんか?

上級編ってところでしょうか。

悲しいことや辛いことがあると、自分の今置かれている状況だけに意識がいってしまい、悪い状態がいつまでも続くと思いがち。そんな時、過去に何かを乗り越えた経験を思い出せたら、こうしてちゃんとプラス思考を取り戻せるのだと実感しました。

いやはや、チチンプイプイ効果ってあなどれない。

たまには母も、誰かにチチンプイプイしてもらいたいなぁ。


この記事を読んだ娘が今の気持ちを書いてくれました。よかったらこちらも読んでみてください♪



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?