見出し画像

しばらく寝かせて様子を見るのも一つの手(青梅のビール煮と炭酸割)

今年はしっかりとした梅雨が長引き、7月末にようやく梅雨明け宣言されたかと思えば、今度は連日35℃超えの猛暑。
立秋を過ぎてもなおスチーム機で蒸されているような暑さが続きそうです。

夏生まれだからか、太陽がサンサンと降り注ぐこの季節は
いつもですと、
暑い!海!清流!タンクトップ!かき氷!肉!
とテンションが上がり乗り切れるものですが、
今年は暑さの準備期間がなかったからかへばり気味。

いやでも35℃超えると誰でもきついって。
ちょっと外に出ただけで頭が茹で上がり、命の危険を感じます。
せめて30~32℃くらいだったら、暑いけど夏だから仕方ないと思えるものですが。。。


そんなこんなで夏に負けそうな時、
5月末に青梅のビール煮を仕込んでいたことを思い出しました。

うちの庭には梅の木が数本あり、
大体5月下旬~6月上旬には実をつけます。
梅の花を想像してもらうとわかるかと思いますが、
鈴なりとまではいかないけど、1本の枝にコロコロと実が連なり、
1粒が直径2cmくらいまでぷっくりしてくる頃には重みでたわむことも。

完全に熟すより前のまだ青く結構固い段階で摂った梅の実は、
甘く加工するのに適しています。
氷砂糖に漬け込んで梅シロップに。
氷砂糖とホワイトリカーに漬け込んだら梅酒に。

ゆっくりじっくり梅からエキスが出て出来上がりを待つのも楽しいですが、
うちは熟した梅の実で梅干しもつくり、
漬け込むものを置いておけるスペースには限りがある関係で
甘く煮ちゃって冷蔵庫に保存しておいています。
前年暮れに頂いたお歳暮のビールを持て余しており、今回はそれを活用することに。

作り方は、下記ページを参考にさせていただきました。

●梅のビール煮(cookpad ax4様レシピより)
https://cookpad.com/recipe/2691074
●梅のビール煮(cookpad くまお王国様レシピより)
https://cookpad.com/recipe/1158037
●梅のビール煮の作り方(福井梅レシピより)
http://www.ja-tsurugamikata.or.jp/mobile/ume/recipe03.html

梅500gでビール350ml、砂糖は梅の1/2~同量くらいを目安に。
今回は梅1kg仕込み、ビールは305mlのコクのあるものを2瓶、砂糖は700gを用意。

梅の酸味は結構強いので、念のため土鍋で煮ています。
またちょうどいい大きさだった。
オシャレ感皆無。だがこれでよし。

青梅を数時間水につけて(この時、実の産毛に空気の幕ができてキレイなんです)、
水からあげたら拭いて水気を取って竹串でヘタ取りをちまちまと。
(後ろの方の写真を見たらおわかりかと思いますが、ヘタ取り切れていなかった…ま、それはそれで。)
作業できるのがその日だけだったら、実を竹串でぷすぷすと刺して穴を開け、翌日以降もできるようなら穴を開けずに袋に入れて冷凍。

下ごしらえした青梅を出したら、土鍋に砂糖、ビールと合わせて入れ、
コトコト煮込んでいきます。

強めに火を入れると、ビールが泡立ってきて
吹きこぼす恐れがあるのでご注意を(私はこぼしてレンジまわりがえらいことに)。
あまり強く煮込んだり混ぜ合わせたりすると、梅が崩れます(崩れた)。
私はどうせ炭酸水に入れてぐずぐずに潰してしまうんで崩れて無問題ですが、
デザートのように実を食べるなら形が崩れない方がいいですもんね。

いい具合に煮込んだら(15~20分ほど?)、火を止め、消毒した保存容器に移し、粗熱が取れるのを待ちます。
砂糖が多いからか、汁はねっとり、熱が取れるのにも思いのほか時間がかかるんですよこれが。
粗熱が取れたら、冷蔵庫へ。

10日ほど寝かせたら味がなじんでおいしくなるとのことでしたが、
私のやり方がまずかったのか10日後でも劇的に酸っぱく、
それで冷蔵庫内で放っておいちゃったもので存在を忘れていたのです汗


そして真夏。
久しぶりに出してみたら、あの劇的な酸味はトーンダウンし、
重ためのビールと三温糖を使ったからか、こっくりとした甘みがカバーし、美味しくなっていました。

グラスにビール煮にした梅を数粒と、煮込んでできたシロップを入れ、
キンキンに冷えた無糖の炭酸水を少し入れたらマドラーでかきまぜなじませ、
またさらに泡を壊さぬようそっと炭酸水を加えて、今度は大きくひとまぜ。
(これ、ハイボールの混ぜ方のコツでもあります。)

暑いさなか外で大汗かいた後にこれをキュッとやると、
甘酸っぱさに意識がはっきりしてきて、リフレッシュできます。
梅のクエン酸効果か、心なしかその後のバテ度が違うかも。

基がビールを使っていることだし、ビールやウォッカと混ぜ合わせるのも良さそうです。
ビールを赤ワインに置き換えて赤ワイン煮にしても、ベリー系のドキッとする甘酸っぱさが加わっていいですよ。


寝かせたら味が落ち着いて食べやすくなっていたというのは、今回発見でした。
私はせっかちなもので、結論を急ぎすぎるきらいがありますが、
しばらく寝かせて様子を見るのも一つの手だということなんですね。

※保存期間は環境にもよるので、上記は参考までに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?