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4月13日 大手カフェチェーン、店舗数TOP 3は?

はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例がこちら。

→大手コーヒーチェーンは感染症の影響が他の飲食店や喫茶店業界全体に比べ売上の落ち込みが抑えられていた。その理由にはどういったものが考えられるだろうか?


1888年(明治21年)のこの日、東京・上野(下谷上野西黒門町)に日本初の本格的なコーヒー喫茶店「可否茶館(かひいさかん)」が開店したことを記念した「喫茶店の日」です。

喫茶店。
大手カフェチェーンの店は増えているような気がする一方、街の喫茶店まで含めると増えているのでしょうか?減っているのでしょうか?

喫茶店の数については複数のデータがあるのですが、全日本コーヒー協会の「喫茶店の事業所数及び従業員数」によると、喫茶店の数は1981年の15.4万箇所をピークに2016年には6.7万箇所まで減少しています。

一方で、店舗数を増やしているのが、店舗数1位のスターバックスと3位のコメダ珈琲店です(下図:出典東洋経済)。

現在の店舗数は(各社HPより)
☑️ スターバックス 1,704店舗(2021年9月末)
☑️ ドトール 1,074店舗(2022年2月末)
☑️ コメダ珈琲店 899店舗(2022年2月末)
となっています。

この3社の店舗数がTOP3と言っても、全体で6万ある中の1割にも満たないことからも、1店舗だけの事業者が圧倒的に多い市場だと言えるでしょう。

それでは、喫茶店全体の市場規模はどの程度なのでしょうか?

一般社団法人日本フードサービス協会「外食産業市場規模推計(令和2年)」によれば、喫茶店の市場規模は8,055億円となっています(下図)。

外食産業全体では18兆2,005億円と推計されていますから、喫茶店は4.4%を占めています。

また、対前年では、喫茶店が31.6%減と全体の30.7%減とほぼ同じ影響を受けていることも分かります。

一方で、2021年度ですが、他の業態に比べると影響が少なかったこともわかります(下図)。

感染症の喫茶店への影響、という点では、コメダ珈琲を運営するコメダホールディングスの最新の決算資料(2022年3月期第3四半期連結決算資料)が緊急事態宣言発令期間と注力商品、既存店卸売収入の推移を併記した興味深かったので転載します。

こうして見ると、喫茶店全体の年間で3割減、までの影響は受けていないことが分かります。

また、一昨年の記事になりますが、以下の東洋経済の記事がカフェチェーンの感染症に対する影響をまとめていますのでご紹介します。


→大手コーヒーチェーンは感染症の影響が他の飲食店や喫茶店業界全体に比べ売上の落ち込みが抑えられていた。その理由にはどういったものが考えられるだろうか?


最後までお読みいただきありがとうございました。

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