見出し画像

1月28日 「ガス」が伸びているあの家電。

今日は何の日?をビジネス視点で掘り下げ「頭の体操ネタ」にしています。
今日の「頭の体操」用質問例はこちら。

→「乾太くん」の発売は1984年。35年も経って売り上げが急激に伸びているのはなぜなのだろう?


「衣類(1)ふんわり(28)」の語呂合わせから、日本電機工業会が制定した「衣類乾燥機の日」です。

衣類乾燥機。市場規模を調べてみて難しいことに気づきました。
というのも、衣類乾燥機には、電気式とガス式があるのです。いわば、違う業界同士で戦っているのです。

ところが、統計というのは、大抵業界団体で作成しますし、小売段階で統計を取るとしても、家電とガス器具とでは販路が異なるため別々になってしまうのです。

ということで、まずは日本電気工業会がまとめている「電気洗濯機(うち洗濯乾燥機)」のデータを見てみました。


最新の2021年12月単月で見ると、11.9万台(前年比100.7%)、216億円(同105.6%)(いずれも出荷ベース)となっています。

2021年1月〜12月の1年間で見ると、125.9万台(前年比106.3%)、2,100億円(107.7%)となっていて、成長していることがわかります。

ちなみに、昨年の投稿では2020年11月単月のデータをご紹介していたのですがそれによると、8.8万台(前年比127.1%)、153億円(同126.8%)(いずれも出荷ベース)と対前年2割増となっていましたから、成長率は鈍化したものの引き続き需要が拡大していることが分かります。

ガス衣類乾燥機は、実は統計が見つからないのですが、家庭用のほとんどはリンナイの「乾太くん」という製品とのことですので、リンナイの決算資料から数字を拾ってみました。

残念ながら製品別の売上の開示はないのですが、ガス衣類乾燥機が順調に売り上げを伸ばしていることが分かるデータがありましたので引用します。

画像1

このように、2016年でも1割程度の成長と好調でしたが、2018年には2割、19年には4割の伸びを示し、2020年にも3割を超える伸びを維持していることが分かります。


先ほどの乾燥機能付き洗濯機の伸びと比較するとガス衣類乾燥機の伸びが大きく上回っていることが分かります。

その理由として、ガスで乾かすことで短時間でふっくら乾く、という特徴の浸透があるようです。


先ほどのリンナイの決算資料では以下のとおり解説されています。

画像2


とはいえ、ガス管の設置が必要であったりと購入のハードルはまだ高く、電気洗濯乾燥機に比べるとまだ少数派となっています。


→「乾太くん」の発売は1984年。35年も経って売り上げが急激に伸びているのはなぜなのだろう?



最後までお読みいただきありがとうございます。
過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。




この記事が参加している募集

#最近の学び

181,435件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?