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#470 アーティゾン美術館、やっぱりすごい!

アーティゾン美術館行ってきました。企画展でも常設展でもやっぱりすごいなぁ、と思ったので、メモ。


1、マネの「オペラ座の仮面舞踏会」が並んでる!?

まずは企画展の方から。

現在「パリ・オペラ座-響き合う芸術の殿堂」が行われています。


言わずと知れたパリのオペラ座の歴史とそれに関する芸術作品(絵画だけでなく舞台デザイン画や衣装などなど盛りだくさんです)がその歴史順に紹介されています。

知らなかったのですが、オペラ座というのは古くからあるのですが、火災で消失したりなんだりで歴代で15ほどあるそうです。

で、本当にひっそりと、こんなところに!?という奇跡のコラボ(個人の感想です)がみられたのでそちらをご紹介します。


(あまりの驚きに左側の作品のプレートを撮り損ねました)

この2つの絵、共通点があるのですがお分かりでしょうか?もちろん、ともにオペラが題材という点は共通していますが…

実は、同じ作家による、同じ題名の、同じ年に描かれた作品なのです。

同じ作家とは、エドゥアール・マネ
同じ題名とは、《オペラ座の仮面舞踏会》
同じ年とは、1873年

で、所蔵されているのが、右がアーティゾン美術館、そして左がワシントンのナショナル・ギャラリー。

つまり、太平洋を超えて数百年ぶりに2つの作品が並んだ、というわけです。

これを見つけたときは本当にびっくりしました。特段なんの解説もなく、我ながらよく気付いたな、と。

今回の企画展の作品のほとんどはフランスから貸出されている作品ですから、おそらく、わざわざこのためにワシントンのナショナル・ギャラリーに依頼したはずです。なのに何も語らない…奥ゆかしいにも程があります。


2、モネが平然と3つ並ぶ。

次にご紹介するのは、常設展から。常設展にはいくつかの部屋がありまして、1つ天井が高く、狭めの部屋に椅子2脚置いてある部屋があります。そこには、じっくりみてほしいと考えているであろう作品が展示されるようです(これまた個人の感想です)が、今回はなんと、クロード・モネの3つの作品が並べられています。

こちらです。

個人的には嬉しいのは、通常あるプレートがないのです。
まるで自分の部屋に名画がある気分で眺めることができるのです。

右から《黄昏 ヴェネツィア》、《睡蓮の池》、《睡蓮》です。

もちろん、別の面の壁にプレートが3つ並んでいますが。

このためだけにもう一度来てもいい、と思いました。


3、まとめ

いかがでしたでしょうか?

半年ぶりぐらいに行きましたが、やはり旧ブリヂストン美術館時代から素晴らしいコレクション。

企画展もなかなかオリジナリティがあって面白いです。

以前はワンフロアでこじんまりとして天井も低く、そこが好きでもありましたが、やはり最新の設備を備えた今の方が企画展などはやりがいがありそうですね。なんと、空調は、床から吹き出して天井から吸い取る最新式のものだそうです。確かに床に隙間が開いています。


日時予約制ですので激混みはありません。皆さんもご興味がありましたら覗いてみてはいかがでしょうか?

私は、次回のこちらの企画展もまた行こうと思っています。



半年ぶりぐらいにアーティゾン美術館に行ったら、石橋財団の底力を感じました、というお話でした。

個人的なメモですが、どこか参考になるところがあれば嬉しいです。

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