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3月8日 人間の100倍の効率で作業をする、年間300万匹以上輸入されている生き物は?

今日は何の日?をビジネス視点で掘り下げ「頭の体操ネタ」にしています。
今日の「頭の体操」用質問例はこちら。

→農作業のために必要とされている蜂。ある推計によると、手作業で受粉させるコストは蜂を使用する場合の100倍にもなる。このように自然の力を活用し人間の営みを豊かにしているものは他にどんなものがあるだろうか?

全日本蜂蜜協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定した「ミツバチの日」です。
「みつ(3)ばち(8)」の語呂合せ。
なお、「はちみつの日」は8月3日である。

ミツバチ
ミツバチといえば、はちみつ。ということで、はちみつのことを調べようとしたら、なんと、はちみつの日が、別にあると…

ミツバチについて調べてみたら、はちみつだけじゃない、知らなかったミツバチの活躍が明らかになりました。

まず、蜂蜜(ミツバチ)の飼育動向から。

農林水産省の「養蜂をめぐる情勢(令和2年11月版)」によると、令和2(2020)年1月1日時点の蜜蜂の飼育戸数は10,021戸、蜂群数は21万3千群となっています。

蜂群とは、女王蜂1匹と約2万匹の働き蜂で構成された巣箱一箱のことなので、国内には約42億6千万匹(!?)の蜜蜂が飼われている、ということです。

都道府県別では、1位長野県、2位静岡県、3位岐阜県の順になっています。

このハチ、なのですが、実は輸入されているのです。
はちみつ、ではなく、ハチが、です。

その数はなんと、2017年実績で347万匹にもなります。
しかも年々増加傾向です(下図:東京税関HP)。

蜜を採取するための蜜蜂の輸入は、検疫の関係から、イタリア、ハワイ州、オーストラリア、ニュージーランド、スロバキア、チリに限って認められているそうで、数も非常に少なくなっています。

ほとんどのハチは、以下の2つの目的で輸入されています。

☑️ 花粉交配用昆虫としての蜂
☑️ 生物農薬として害虫を殺す天敵の蜂

輸入されていることも、その目的も、意外でした(個人的に)。

ちなみに、国別の輸入数量の推移がこちら(出典:東京税関HP

2017年では、スロバキアが6割近く、続いてベルギーが3割強、イスラエルが1割弱、という構成になっています。

ちなみに、ハチミツも9割以上が輸入なのですが、国別では中国が7割弱、アルゼンチン、カナダが1割前後、となっています。


この、花粉の交配や害虫駆除のための蜂の活用ですが、農林水産省が間に入って、日本養蜂協会に協力要請する「花粉交配用蜜蜂の需給調整システム」という体制を構築、必要とする果樹園などに養蜂家がリースや販売などを行なっているそうです(下図:農林水産省「養蜂をめぐる情勢」)。

もともと、養蜂家は花の咲く時期を追いかけて全国を転々とする「転飼(てんし)」ということをする習慣があります(下図:同)。

大変でしょうが、花を追いかけて蜂と旅するっていうのもなんか素敵なお仕事ですね。

→ハチミツのため、ではなく、農作業のために必要とされている蜂。ある推計によると、手作業で受粉させるコストは蜂を使用する場合の100倍にもなるし機械化も難しい。このように自然の力を活用し人間の営みを豊かにしているものは他にどんなものがあるだろうか?

最後までお読みいただきありがとうございます。
過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。



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