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#538 「管理職」って何するの?

ザ中間管理職です。最近、結局自分は何をしているのかなぁ、と思うことがあったので、メモ。


1、結局管理職は何をしているのか?

ものすごく今更、なのですが、最近、管理職って結局何をする人なのかなぁ=自分は結局何をしている、言い換えると何の付加価値を生み出しているのかなぁ、と思うことがあります。

もちろん、自分のチームに求められている役割があって、それを果たすためにチームメンバーに仕事を割り振り、その期限と質を管理して、期待される貢献を果たす、ということがあるでしょう。
そのために必要であれば育成もし、必要であればリソースを増やしたり、やり方を変えたり、ということもあるかもしれません。

となると、案件管理だけしていればいいのでしょうか?

なんとなくそれだと付加価値を生み出していないよなぁ、と思うのです。


2、管理職の付加価値はどこから来るのか?

一般的に管理職に登用されるのは、上の立場の方から見て相応しい、ということで登用される、最近では、ジョブディスクリプションがあって、それを満たしている、ということで任命されるものかと思います。

で、そのジョブディスクリプションですが、管理職に関していうと、ざっくりこんな感じではないでしょうか?

☑️ 役割:統括する部門、部署の戦略を策定し、その実現に向けた業務の遂行と進捗管理、人事評価、育成などを行う
☑️ 職務内容:当社の経営戦略に貢献するために、担当する部門、部署の戦略、目標、計画を立案し、その履行のために与えられた規定要員と関係部門との連携の上、目標達成に向けメンバーの進捗管理、評価、育成などを行う
☑️ 求められる知識や経験:業務に関する一定以上の経験、ピープルマネジメントの経験に加えて、情報収集、分析、課題解決力、実行力、コミュニケーション力、リーダーシップ力、社内規程の理解など

(出典:これまでの経験などによる個人的妄想)

いかがでしょう?

なんかですね、管理職になった途端に具体性がなくなるんですよね。
担当レベルの方が業務内容などがもう少し具体的なケースが多くないでしょうか?

これを見ていると、どこに管理職の付加価値があるのでしょうか?
もっというと、管理職が給料をもらっているその対価は何なのでしょうか?


3、付加価値は質問力!?

で、私なりに、過去、この人すごいなぁ、と思う管理職が何をしていたか、というと、「質問」であることに気づきました。

私が最も尊敬する方の一人に、「よく質問をするけれども、やはり意識的にしているのか?」というようなことを質問したことがあります。

その答えは、2つ。

☑️ 「聞いていて分からないことを質問をしている」
☑️ 「小学生には小学生の質問を、中学生には中学生の質問を、大学生には大学生の質問をしている」

というものでした。
どういう意味か?

1つ目は、当たり前、なのですが、聞いていて分からないこと、というのは、説明している方もしっかりとは理解できていないことが多い。だから分からないこと、を質問している。

2つ目は、相手のレベルに合わせ、て質問する箇所や質問の内容を工夫している、ということで、つまりは、基本的なところから理解できていなそうであれば、まずそこから、しっかりよく考えられている場合には、あえて、成長のために抜け落ちていそうな視点を質問して考えさせる質問をしている。

ということです。

この役員との会議は毎回どんな質問が来るか分からないので、いつも以上にしっかりと準備して臨んでいて、おかげでかなり成長させてもらいました。

今でもたまに突っ込まれますが…


4、まとめ

いかがでしたでしょうか?

え?結局質問だけか?って?

そうですね。
でも、過去の経験談なんて今更邪魔なだけですし、昔の自慢話されても(今そんな時代じゃねーよ)と心の中で思われるだけでしょう。

であれば、多様な意見が出るような職場環境を保ち(あ、これも大事な管理職の仕事ですね)、メンバーだけでは抜け落ちるような視点を質問によって考えてもらう、加えてもらう、ということが管理職の付加価値、なのでは、と現時点では考えるようになっています。

もちろん、進捗管理も大事ですが、どちらかと言えば、どっちの方に進捗していくのか、その方向を間違わないように、あるいは、そもそも、解くべき課題はあっているのか?という課題設定、論点整理の部分での質問が管理職の付加価値、と考えています。

メンバーが、その質問で、「たしかに」とか「そこは考えていなかった」といった気づきがあるのであれば、管理職として付加価値を出せているかな、と。

さて、自分、どうなんでしょ?


最後までお読みいただきありがとうございました。
またしても個人的な経験に基づくメモでしたが、どこか参考になるところがあれば嬉しいです。

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