見出し画像

【世界の結婚式を巡る旅】ボリビアにあるもうひとつのオキナワに訪問した話

28歳の年に、約半年にわたって行った『世界の結婚式を巡る旅』。

旅に出ることを決意したいきさつについては、以下の記事を見てみてください◎

前回の記事はこちら。


ボリビアの「オキナワ」を訪問

今回は結婚式から少し離れて、ボリビアの ”オキナワ” に訪問させてもらったお話について書きたいと思います。

オキナワへの訪問は、私の日本人の友人からオキナワにお住まいのマキさんを紹介してもらったことで実現しました。

オキナワ移住地とは?

オキナワ移住地(オキナワいじゅうち)またはコロニア・オキナワ西: Colonia Okinawa)は、ボリビアサンタ・クルス県にある日本人移民の入植地である。第二次世界大戦の後1950年代に、リベラルタの沖縄出身の戦前移民者が中心となりボリビアに郷土沖縄から移民を呼び寄せる計画を立て、またこの計画に乗る形で、連合国軍に占領された沖縄で社会問題化した過剰人口と土地不足を移民で解消することを画策した琉球政府により、この地に入植した。

出典:wikipedia

さらに詳しくは、こちらの記事が分かりやすかったです。

私は友人から話を聞くまで、遠い異国の地にもうひとつのオキナワがあることについて全く知りませんでした。ネットで調べて歴史的背景を学ぶととても興味が湧きました。

そんな ”興味” という感情で行っていいものかは悩みましたが、地球の反対側に今自分がいて、今後一生行くことのできない場所がそこにあるなら行くべきだと思い訪問を決めました。

日本の歴史については、私のような経験していない世代が偉そうに語ることはできないけど、”知らない” を ”知っている” にできただけで個人的には価値を感じます。
実際に訪問させてもらって、たくさんの人と色んなお話ができて、オキナワの人が好きになって、とにかく楽しかったという今回はそんなお話です☺

サンタ・クルスの町で待ち合わせ

マキさんとはサンタ・クルスで待ち合わせをしました。待ち合わせ場所で待っていると、バンのような大きな車から名前を呼ばれたのでビックリ!

車に乗せてもらうと、たくさんの方が乗っていてさらに驚き!聞いてみると、今日は今度学校の催し物で行く場所の下見の日とのことで、一緒に行かせてもらうことになりました◎

”La Pascana Guardieña” というレストランへ

約30分ほど車に揺られ、山の上にある綺麗なレストランに到着。

こちらのレストランには、水耕栽培のレタス栽培エリアが併設されていて、中を見学させてもらいました。

空中にしっかりレタスが出来ている不思議。

飛び入り参加の私は何をしたらいいか分からないので、一緒にバンに乗っていた女の子ふたりとほぼ遊んでいました(笑)

可愛いすぎた~☺

他にも鳥がいたり、遊具があったりする楽しい場所でした。

カラフルな鳥さん
魚もいた
子どもたちが「写真撮りたい~!」と言っていたのでカメラで撮ってもらいました

ランチ

こちらのレストランでそのままランチ。
最近はスーパーのサンドイッチを主食としていたので、ボリビア料理を食べられて嬉しかったです◎

黒砂糖、シナモン等の香辛料、茹でた干し桃を煮て作られたボリビアの国民的飲み物「モコチンチ」

甘くて美味しい◎

お料理はボリューム満点!みんなでシェアしました。

大所帯で食べるご飯は久しぶりでとても楽しかったです◎

最後に高台のような場所から景色を見て、いよいよオキナワへ!

オキナワは、サンタクルスから車で約1時間半。車中からの景色は広大な緑がずっと広がっていました。

途中で大きなスーパーへ!
カラフルな泡が出るスプレーを子どもたちが買ってもらってて何度も吹き付けられた~(笑)

匂いもすごかった

もうすぐお祭りがあるとのことで、カラフルなグッズがたくさん売っていました◎

子どもたちが紹介してくれた、バナナみたいに皮がむける楽しいお菓子☺

オキナワの町を見学

オキナワに着いてからは、学校や畑、歴史資料館、文化会館などを見学させてもらいました。

学校

学校は今は日系人じゃない生徒も多いそうですが、午前中は日本語、午後はスペイン語を学んでいるとのこと。遠いボリビアの地で、祖国である日本の文化を伝え続けていることに感動しました✨

掲示物にも日本語が並んでいます。

久しぶりの日本語嬉しい

休み時間になると子どもたちが教室から出てきて、バスで一緒だった子が声をかけてくれました☺

そのあとも次から次へと子どもたちが寄ってきてくれて、一緒に遊んだり、写真を撮ったり✨本当に子どもたちにとっては、日本人とかボリビア人とか、何語を話すとか、肌の色が違うとか、全く関係ないんだろうな。

最後はこんなことになって幸せだった(笑)

オキナワは「ボリビアの小麦の首都」と呼ばれるほど、農業が盛んとのことで畑も見せてもらいました。特に大豆はボリビアの有望な輸出産物であり、ボリビア政府から「最優秀大豆輸出業者」として表彰されているそうです。

歴史資料館

歴史資料館では、一世の方が移住してきたときからのオキナワの歴史を学ぶことができました。

今は有名な農業も、はじめから成功したわけではなく長年にわたり努力を積み重ねた成果なのだということが、写真や文章とともにしっかり残されています。

また過酷な日々の中でも、運動会やお祭り、結婚式など、イベント事を通して楽しみながら祖国の文化を伝え続けた姿は本当に素敵だなと感じました。

やっぱり気になる結婚式

当時使われていた生活用品なども実際に見ることができます。

努力の先の幸せな日々が伝わる素敵な作文。

町の様子

オキナワの町はとても広いので、各所を巡るのに車で周っていただきました(大感謝✨)。道はほぼ補正されていないのでガタガタですが、それも貴重な体験!

小さいながらもスーパーやごはん屋さんなど、生活に必要なお店もあります。

マキさんのお宅へ

滞在中はマキさんのお宅に泊まらせていただきました。

ある日の夕飯は、マキさんが「日本人の子が来てるよ。」と声をかけてくれて、国際協力機構(JICA)の看護婦さんや栄養士さんも来てくれて、オキナワでの生活やお仕事についてお話をしてくれました。日本語で自分のことを話すの逆に緊張した…(笑)

皆さん日本から遠く離れたオキナワで、強い使命感を持ってお仕事をされていて本当に輝いてみえました✨

オキナワを訪れて、そして滞在して・・

マキさんのお家で朝ドラ見れて泣きそうだった

オキナワを訪れてそして滞在させてもらって、素直な私の感想は「日本って最高!」でした。
久々に日本の文化に触れたことで自分がいかに ”日本” という国が好きだったのかに気付くことができたように思います。

マキさんが作ってくれた日本食の朝ごはん。本当に本当に美味しかった✨

それと同時に日本人は、たとえ世界の裏側でもその勤勉さや真面目さで、事業の成功とともに社会からしっかりと評価されていることを誇りに思いました。

実際にオキナワで生きる日系人の方も、日本からオキナワに来て自分の仕事に誇りをもって働いている方も、みんな本当にカッコよくて、同じ日本人であることが嬉しかったです。それと同時に、”世界の結婚式を巡る” なんて奇想天外でワガママな夢を実行している自分が、ちっぽけに感じたりもしましたが・・。

サンタクルスに帰るタクシーの中でひとり、まるで帰省先から東京へ帰る人のように、オキナワで出会った人たちのこと、そして自分自身の今後を考えていました。

でもとにかく思うことは今はひとつだけ。
応援や心配してくれている人のためにも、自分なりに精一杯やり遂げて、無事に日本に帰ろうと、あらためて心に誓ったのでした。

次回は、世界の結婚式の話に戻り、アルゼンチンの結婚式をご紹介します。



この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

結婚式の思い出

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?