【ブロイラーマン】キャラクター名鑑
ブロイラーマンに登場するキャラクターと血族の家系をまとめています。
(*注意 ネタバレがあります!)
血族とは……
妖怪、獣人、魔女といった怪物の末裔である。血族から血を授かった人間が血族となる。彼らは吸血鬼のように人間に血を分けて仲間を増やすのだ。
ただし血族化の確率はごく低く、したとしても変異のショックで死んだり発狂する者が少なくない。
本編のキャラクター
スティールマン
・鉄鬼家
・ブロイラーマン討伐のために血盟会に雇われたチンピラの一人。
・キルドーザーと組んでブロイラーマンの首を狙っていた。キルドーザーとは腐れ縁であったらしい。
キルドーザー
・古鉄家
・ブロイラーマン討伐のために雇われたチンピラの一人。スティールマンと組んでいた
・ブルドーザーめいた車に変形することができる。
・力は強いが頭が足りず仲間内でもバカ呼ばわりされていた。
小膳メモ……キルドーザーについては元ネタがあるのでぐぐってみてください(ニンジャスレイヤーのランペイジの元ネタにもなった事件です)。
ドラゴンブレス
・龍口家
・血盟会の銅バッヂ(正式会員の下につく下級会員)。
・ブロイラーマン討伐のため血族犯罪者を集めていた。ツバサに逆らった血族を数多く殺してきた無慈悲な男で、裏社会ではそれなりに有名だった。
ブロイラーマン
・血羽家
・男子高校生、石音日与が血族化した姿。両親を霧雨病で失い、双子の兄・明来も霧雨病を患う。霧雨病の治療方法を探すため、天外市を裏から支配する血族の組織、血盟会に戦いを挑む。
スタイル
・身長 人間時164cm ブロイラーマン時182cm
・カラー 白、赤、ネクタイは赤
・ファッション ストリート系、ごつい靴。機能的で動きやすい服を好む。小柄だが狂犬のような目。
小膳メモ……主人公です。異形頭+背広の組み合わせが大好き! という妄想から紆余曲折を得てブロイラーマンと日与が誕生しました。ちなみに名前の由来は「西根家最強の生物」です。わかるかな?
佐池 永久(さいけ とわ)
・人間
・天外市警の警官。市警は血盟会の言いなりだが、その中にあっても永久は正義感を失っていない。ひそかに血盟会や野良血族の情報を集め、ブロイラーマンに協力している。
スタイル
・身長 170cm
・カラー 白銀
・ファッション 銀髪の美女、スレンダー、カミソリのような目。パンツスーツ。私服はスカート。
スクリーマー
・血羽家
・ツバサ重工の銅バッヂ。パイルドライバーの部下。
・人間を血族化し社の配下に組み入れるリクルーターと呼ばれる職務に就いている。血族化の際にほぼ正気を失っており、弱者を嬲り殺すことを何よりも好む。“悲鳴屋“という名はその性格からつけられた。
・血羽が人間に血を授ける場合は、血を染み込ませた小さな紙を人間の掌に置き、火をつける程度でいい。だがスクリーマーは人間の悲鳴を聞くのが好きな異常者であるため、ガソリンに己の血を混ぜて人間を焼き殺すという方法でリクルートを行っていた。
スタイル
・ファッション マフラー、背広、フェドラハット
パイルドライバー
・古鉄家
・血盟会メンバー。銀バッヂ。
・ツバサ重工の忠実な番犬、カトリ警備保障社を率いる。血族化した者がリクルーターに反撃して殺すことは頻繁にあるため、彼のような経験豊かな実力者が警備につく。
・血盟会の中では古株のほう。
・強靭な機械の体を持ち、杭打ち機(パイルドライバー)状になった右腕を射出して攻撃する。
・元は自衛隊員だった。
スタイル
・身長 220cm
・ファッション ワイシャツ(腕まくり)、ネクタイ、口元を覆う鉄仮面
鳳上 赫(ほうがみ かく)
・鳳凰家
・血盟会の会長。ツバサ重工を裏から操り天外を事実上支配している。
・その能力で不治の病・霧雨病をバラまき、患った人間から生命力を吸い上げることで絶大な血氣(血族のエネルギー)を有する。
スタイル
・身長 175cm
・カラー ワインレッド
・ファッション 和服。シンプルで品のいいものを好む。
小膳メモ……ラスボスです。今はまだいろいろヒミツです。
九楼(くろう)
・鞍馬家
・血盟会メンバー。銀バッヂ。
・ツバサ重工の隠蔽工作専門部署、滅却課の課長。鳳上の右腕でもあり、実質血盟会のナンバーツーである。
・霧雨病はある血族の能力だと日与に明かすが、その真意は不明である。
スタイル
・身長 182cm
・カラー 黒
・ファッション カラスめいた姿。黒い背広、黒いネクタイ、黒髪
大前(おおまえ)
・撃鉄家
・血盟会メンバー。銀バッヂ。
・若くして実力を認められ血盟会入りしたルーキー。卓越した狙撃の技術に加え、罠を張り巡らせた戦法でブロイラーマンを追い詰めた。
・上昇志向が強く、やや自信過剰なところが目立つ。
・人間のころは大学生だった。
スタイル
・身長 172cm
・ファッション ボディスーツ、ヘルメット
小膳メモ……「大前」というのは弓道用語で最初に射る人のことだそうです。あと敵の血族が美形ばかりなのは、ニワトリ頭のヘンなヒーローとの対比にしたいという理由もありますが、実際私が顔のいい男が大好きだからです。
スカリー
・似蟲家
・街で強盗を繰り返していたチンピラ。大前にそそのかされてブロイラーマンをおびき出す餌にされる。
・彼のように血族化してもその能力を大して引き出せない者は、古鉄家の技術を借りてサイボーク化したり銃に頼ったりする。人間相手ならそれで十二分の強さを発揮するが、対血族戦ではまったく歯が立たなかった。
リップショット
・聖骨家
・人間名、藤丸昴。18才。表の顔は購坂フォート経営者の令嬢だが、裏では犯罪者を狩るヒーローとして活動していた。授かった聖骨家の血に導かれ、長い戦いに身を投じることになる。
・根っからのオタクで、少年コミック『ライオットボーイ』の大ファン。
スタイル
・身長 165cm
・カラー 黒紫、ボーンホワイト
・ファッション ボーイッシュ。ドレスやハイヒールは嫌い。
小膳メモ……もう一人の主人公で、初登場エピソードも含めてものすっごく作るのに苦労したキャラです。何度も書き直すうちに物語の流れから設定まですべてが大きく変わりました。最初は男だったんですよ。
コクシクス
・狂骨家
・血盟会と敵対するヤクザ、肋組の組員。組長の命令で聖骨家の血を継ぐ昴を付け狙う。
・長く伸びた骨の尻尾を持つ。尻尾は自切可能で、打ち込んだ死体を操ることが出来る。あまり多くは操れないが繊細な操作が可能。
・嫌みったらしい性格をしている。
小膳メモ……名前の由来はCoccyx(尾骨)です。
竜骨(りゅうこつ)
・狂骨家
・人間名、衛木流真。18才。藤丸家のコック見習いでひそかに昴に思いを寄せている。
・狂骨の血を授かり血族となる。昴への思いから暴走し、悲劇へと駆り立てられて行くことになる。
スタイル
・身長 171cm
・カラー ボーンホワイト、明るい茶色
・ファッション カジュアル
小膳メモ……登場人物はみんな幸せにしてあげたいなあと思う一方、もっと地獄を見せてやりたいとも思うわけです。ジュビロ先生もそんなこと言ってましたね。まずは地獄を見せてあげなきゃ! 幸せにするのはそれから!
エンバーマー
・腐痴家
・血盟会メンバー。銀バッヂ。
・人間の死体からアンデッドワーカーと呼ばれるゾンビ兵を作り出す呪術を使う。アンデッドワーカーの製造工場を作り、量産体勢を整えるなど有能な経営者だったが戦闘能力のほうは皆無だった。
・女性アンデッドワーカーにメイド服を着せるなど倒錯した性癖を持っている。
・元葬儀屋。
アンデッドワーカー
・腐痴家血族の呪術によって生み出された生ける死者。要するにゾンビ。血盟会のしもべとして量産されている。
・一見すると人間のようだが、よく見ると異様に顔色が悪く防腐剤の臭いがする。また事故死者を繋ぎ合わせて作られているので、手足がアンバランスである。
・頭を潰されない限り活動を停止せず、本能的なリミッターがないため怪力である。そのかわり知能は高くなく、主の命令に盲従する。
聖代(せいだい)
・群狼家
・血盟会メンバー。銀バッヂ。
・聖代派と呼ばれる新興宗教の長。多数の信者を率いる。元は大手終末カルトの一神官であったが息子夫婦が強盗に殺されたことをきっかけに教義に疑問を持つ。時を同じくして血を授かり、独立して聖代派を作った。
・病人を治療する能力を持つが、治療された側は多大な代償を払うことになる。
・小膳メモ……デッドライジング一作目のサイコにこんな教祖出て来ましたよね。年の割にやたら機敏に動くあの人。
喜能会(きのえ)
・恐海家
・女を触手で絞め殺すことを無上の喜びにする連続殺人犯。血盟会の銅バッヂであったが、血盟会メンバーの愛人を殺したため追われる身となり、蛟町に潜伏していた。
・囚人を利用して一味を増やす血盟会のプロジェクトで血を与えられた元死刑囚。
小膳メモ……名前の由来は有名なタコの浮世絵からです。
ローレライ
・歌女家
・血盟会メンバー。銀バッヂ。
・漁場の資源を食い潰す悪徳企業、灰坊水産株式会社の裏の支配者。ツバサ重工の系列会社でもあり、産業廃棄物の海中不法投棄などにも手を染めていた。
・人魚のように美しい姿をしているが強欲で虚栄心が強い。
・人間のころはモデルだった。
小膳メモ……ローレライというのはドイツの妖魔で、歌声で船乗りを惑わせ座礁させるそうです。
ネレイス
・恐海家
・血盟会の銅バッヂ。ローレライの部下。
・伝令役などをしていた。斬逸に捕らえられたあと、ブロイラーマンから情報を引き出され殺されたようだ。
小膳メモ……名前の由来はウミウシの英名です。
ミノタウロス
・牛頭家
・血盟会メンバー。銀バッヂ。
・石神家のダイダロスが作ったダンジョンに住み着いている。美女を監禁しペットのように世話をすることを好む異常性癖の持ち主。
・本業は血盟会の金庫番で組織の金をダンジョンに隠している。
・元銀行員だがネットで出会った女を監禁殺害したことが明るみに出て逮捕された。服役中に血盟会によって血を与えられ、血族化する。
小膳メモ……ミノタウロスは決してダンジョンで迷わないって何の設定でしたっけ?
ドゥードゥラー
・字神家
・野良血族。
・本業は漫画家だがあまり稼ぎは多くない。取材で日与たちの苦界寺門前町地下ダンジョンの探索に同行することになる。直接戦闘は苦手だが能力を活かして活躍した。
・なおドゥードゥラーとは「落書き屋」という意味。
スタイル
・身長 171cm
・ファッション 眼鏡
・カラー 青
小膳メモ……魔法使い役です。それにしても戦士(日与)、勇者(昴)、盗賊(捉人)、魔法使いってバランス悪いパーティですね。回復役がいなくてすぐ全滅しそう。
丸池 捉人(まるいけ とらうど)
・人間
・歴戦のエクスプローラー(各地に存在する廃墟をあさって金目の物を探す探索者)。
・ダンジョンでは罠の解除などで大いに活躍する盗賊。猜疑心が強い。
・元はプロの空き巣だった。
スタイル
・身長 169cm
・カラー 灰
小膳メモ……名前の由来は洋ドラ『ブレイキング・バッド』のマイケル・エルマントラウトから。ブレイキングバッド大好きです。あんなに夢中になった洋ドラは久しぶりでした。
ルースター
・血羽家
・天外で活動している賞金稼ぎ。人間名は今のところ不明。
・腕に血族の鍛冶屋が鍛造した鎖を巻き付けている。この鎖は強靭で切れず、使い手の手足のように操作することができる。血羽は能力に頼らない肉弾戦を本能的に好む家系だが、ルースターのような例外もいる。
スタイル
・身長 180cm
・ファッション スーツ、緩めたネクタイ、無精ヒゲ、煙草、アル中
・カラー 黒
小膳メモ……ルースターというのは雄鶏のことです。
綴(つづり)
・字神家
・野良血族。元は終末カルトの信者で温厚な男であったが、血を授かると同時にこの世にあふれる不信人者への怒りで発狂した。特に偶像崇拝者への怒りが強く、宗教家や芸能人などの集会をたびたび襲撃している。
・人間のころに抱えていた不満や欲望を血族化と同時に爆発させる者は多く、その結果血族は悪人が圧倒的に多いということになっている。
小膳メモ……不思議なダンジョンシリーズの巻物を読み上げると効果が発動するアレです。
ビシャモン
・似蟲家
・血盟会の銅バッヂで、滅却課の一員。妙に子どもっぽい性格をしている。
・他の滅却課課員とともに紅殻町工業フォートに乗り込み、住民の虐殺任務に就いていた。戦闘時はムカデのように胴体が伸び、折り畳まれている十六対の虫脚が現れる。
・血盟会は囚人を血族化してリクルートする計画を行っており、ビシャモンも元は強盗殺人犯の服役囚であった。
スタイル
・身長 人間時167cm 血族時370cm
・カラー 赤茶、黄色
小膳メモ……毘沙門天という神様はムカデをお使いにしているそうです。
バットボーイ
・家系不明
・血盟会の銅バッヂで、滅却課の一員。バットとボールで戦う。
・元服役囚で、ビシャモンとはペンフレンドだった。
メタルストーム
・古鉄家
・血盟会の銅バッヂで、滅却課の一員。
・自らの手で右腕を重機関銃に改造している。人間を袋に詰めて的にするなど残忍な行動が目立つ。
・人間のころは汚職警官だった。
インフェルノ
・狐火家
・血盟会の銅バッヂで、滅却課の副課長。
・滅却課課長の九楼の信頼厚く、ゆくゆくは銀バッヂに格上げされるだろうと言われていた。
・性格は傲慢かつ冷酷で、罪の無い人々を平然と殺戮する。強力無比な炎の使い手であったが、リップショットに唯一の弱点を突かれて敗北した。
疵女
・闇撫家
・血盟会の銅バッヂで、滅却課の課員。
・人間名、稲見紡。元はツバサ重工のエリート社員であったが目の前で愛人を拷問の末に殺される。その後、九楼の滅却課に引き取られて闇撫の血を授けられた。
・自分のダメージを相手に譲り渡す黒魔術ギフトを使うほか、異常な耐久力を持つ。
スタイル
身長 159cm
カラー 黒、赤
ファッション OL風。ワイシャツ、パンツスーツ
小膳メモ……『ブロイラーマン』は元々ニンジャスレイヤーの同人誌として書き始めたもので、そのときの主人公がこの疵女でした。『ブロイラーマン』本編でも裏の主人公として活躍させています。
刀骨鬼
・狂骨家
・血盟会と敵対する肋組の一員。手から鋭い骨の刃を突き出す。赤江とそこそこ渡り合ったが、すぐやられてしまった。
スティングレイ
・魔針家
・血盟会メンバー。人間名、赤江。
・赤江金融の社長で、元は銅バッヂだったが献金などの功績が認められて銀バッヂに格上げされた(ブロイラーマンの手にかかって血盟会に多くの欠員が出たこともある)。それのみに飽きたらず、血盟会ナンバーツーの座を狙っている。
・強欲でパワハラ体質だが、人間のころはそれなりに面倒見が良いところもあったらしい。
・名前の由来はアカエイの英名。
小膳メモ……龍が如くに出てきそうな三下ですね。
読み切り作品のキャラクター
ナイトゴーント
・夜鬼家
・売春組織のリーダー。その商売方法は悪辣非道で、女を使い捨ての道具としか見ていない。
・闇の波動を発する能力を持つ。波動が触れたものは蒸発し消滅するが、光源には効果がない。ナイトゴーント本体も強い光に弱い。
・人間のころはホストだった。
オーガスキン
・鉄鬼家
・肋組の用心棒。麻薬工場の番人を任されていた。妙に子どもっぽい性格で、人間を遊びで殺していた。
・鋼のように硬い皮膚を持ち、銃弾を跳ね返す。だがブロイラーマンのパンチの衝撃にはかなわず、内臓を潰され殺された。
・人間のころからストリートギャングだった。
クリスティーン
・憑鬼家
・廃車置場の車に憑いていた悪霊の血族。生者に強烈な怨念を抱いている。
・物質に込められた残留思念を呼び覚まし操ることができる。その能力を使って事故車などいわくつきの車を利用して人間を襲っていた。もっとも哲作はその能力によって救われた。
小膳メモ……クリスティーンという名前はスティーヴン・キングの同名のホラー小説からです。
スカムアーティスト
・契魔家
・契約によって縛られる悪魔系血族。
・サキハシという偽名を使い、架空会社のエージェントを装っていた。礼儀正しいビジネスマン風の態度だが、多くの血族と同じく人間を踏みにじることを好む。
・人間の寿命を延ばす代わりに感覚をひとつずつ奪って食らう。感覚を食うごとにパワーが増す。一度に奪わないのは消化が間に合わず食あたりを起こすため。
・「病人を持つ家族の心を利用する」という悪行が同じく病気の兄を持つブロイラーマンの逆鱗に触れ、首をねじ切られるという方法で惨殺される。
・人間のころから企業の営業マンだった。
小膳メモ……スカムアーティストとは「詐欺師」という意味だそうです。
ブラックドッグ
・家系不明
・ヴァーミンに呼び出されるはずだった野良血族の一人。物語冒頭でブロイラーマンに情報を引き出され、あっさり殺される。
ナニー
・家系不明
・野良血族。スキミング装置の開発などをしていたハッカー。
・非戦闘タイプで本人の性格的にも荒事には不向きだが、四人の中では誰よりも深い闇を抱えていた。
・元情報処理系の専門学生。
スタイル
・身長155cm
・カラー 薄ピンク、白
・ファッション 地味系
小膳メモ……名前の由来はNanny(乳母)です。
ジブロ
・家系不明
・市《まち》で麻薬の密造工場を経営していたチンピラの野良血族。ジャンキーや捕らえた敵対ギャングで非道な人体実験を繰り返していた。
スタイル
・ヒッピー系
小膳メモ……名前の由来はZBR(ニンジャスレイヤーに出てくる麻薬)です。
雷虎
・王虎家
・野良血族。強盗や用心棒などしていた町のチンピラ。
・四人の中では唯一戦闘タイプの家系で、戦闘時は手から鋭利な爪が伸び、猫じみた身のこなしで敵に襲いかかる。
・軽薄、強欲、残忍と一般的な血族そのものの性格をしている。
小膳メモ……陽キャはすぐ死ぬんですよ。ホラー映画ですからね。
蜜姫
・淫魔家
・野良血族の売春婦。淫魔家特有の異性を垂らし込む力で多くの金持ちに取り入り、破滅させてきた。
・雷虎は彼女を恋人だと思っていたが、彼女からすれば彼は次の男が見つかるまでの繋ぎだったようだ。
スタイル
・ギャル系
小膳メモ……シャワーシーン役の女優なのでやっぱりすぐ死にます。ホラー映画ですから。
ヴァーミン
・家系不明
・血盟会メンバー。
・田舎町の屍捨原を支配し、農家に麻薬の栽培をさせて荒稼ぎしている。ノルマを達成できなかった農家からは若い女を取り上げるなどやり方は暴君そのもの。
・元は農具のセールスマン。
小膳メモ……名前の由来はVermin(害獣)です。
カーミラ
・血霧家
・無人地帯(戦場)に住み着く謎の女吸血鬼。
・銀の霧とともに現れ、人をさらって血をすするという。英軍兵士マクファーソンはただの噂話だと思っていたが……
ランプの魔神
・家系不明
・ランプの中に封印されていた謎の血族。
・封印を解いた者の願いを何でも叶えると言っておきながら適当なことを言って諦めさせる。なぜこんなことをしているのかは不明。
小膳メモ……ランプの魔神と話していたのは小学生のころの日与です。
ラットショット
・撃鉄家
・人間名、元次。
・天外市内の予備校に通う浪人生。ストレス解消のために通行人を射殺していた。弱者を一方的になぶり殺す以外何もできない男で、通りかかった日与に反撃された挙句に悲惨な最期を迎える。
・なお血族の戦いで「名乗る間もなく殺される」というのは非常に不名誉なことである。
小膳メモ……ラットショットというのはネズミを撃つ専用の低威力の弾のことだそうです。ですからこの名前は“せいぜいネズミぐらいしか殺せない男”ってところですか。
斬逸
・刀鬼家(抜刀流)
・人間名、櫂。対血族専門の殺し屋として裏社会では名が知れており、主に血盟会の依頼で裏切り者や邪魔な野良血族などを消していた。
・享楽的で金遣いが荒く、毎晩のように女を集めてパーティを開いているが、ある女にだけは特別な思いを寄せている。
・抜刀術の達人で、ターゲットをすれ違いざまに斬り殺すことを得意とする。
スタイル
・身長 174cm
・カラー 藍
・ファッション 着物、背広、ライダースジャケット
小膳メモ……構想当初は斬逸が日与に敗れて死に、桔梗がいつまでも来ない彼を待ち続けるという終わり方だったんですが、さんざんに迷って結局生存エンドになりました。兄が言うには「バッドエンドは甘え」だそうです。
ドッグトゥース
・狗操家
・天外のヤクザ。同家系の部下を斬逸に殺され、復讐の機会をうかがっていた。
・普段は人間の姿をしているが、能力を使用する際には口が裂けて犬のような顔になる。
グラットン
・屍咬家
・屍を好んで食らう家系の血族。死体安置所に死体のふりをして運び込まれ、そこで好物を貪っていた。知能は高くなく、虫めいた習性に従っていたようだ。
・体を上下に分離させることができるが、脳を破壊されるといずれとも死ぬ。
小膳メモ……名前は「食いしん坊」という意味です。
エメラルドワスプ
・似蟲家
・嘉介の友人、足本の彼女。物語開始前にブロイラーマンに殺されていたが、あるものを足本に残していた。嘉介はそれに翻弄されることになる。
小膳メモ……エメラルドワスプは実在する寄生蜂で、日本名はエメラルドゴキブリバチです。とても面白い(そしてグロい)生態を持っている虫なので興味があったらぐぐってみてください。
血族家系
血族は非常に多くの家系に分かれ、それぞれ血を授かる方法が違う。また好物を摂取することで回復力が飛躍的に高まる。
*五十音順に並んでいます。
あ行
あ
字神《あざがみ》家
言霊師の流れを汲む家系。書いた文字そのものに呪力を込める能力を持つ。能力は強力だが直接戦闘は苦手。
好物:アルファベットビスケット
授血:人間の体に特殊な文字を刻み込み、その傷が治らなかった者が血を授かる。そのため字神家血族は全員体のどこかにその名残がある。
い
淫魔《いんま》家
・サキュバス、インキュバスなど淫魔の血を継ぐ家系。気に入った相手に取り入って破滅させることを好む。
好物:性交
授血:淫魔家血族と性的関係を持った人間が性病のようにごくまれに血を授かる
う
歌女《うため》家
人魚の流れを汲む家系で、女性のみが血を授かる。恐海家とは近縁に当たる。特殊な歌声で水棲生物を操れるほか、海中で長期間活動できる。
好物:海産物
授血:歌女家血族に溺死させられた人間(女のみ)がまれに血を授かる。
撃鉄《うちがね》家
銃使いの家系。弓使いの家系から派生した。織田信長を狙撃した善住坊がその血を引いていたという。
好物:イノシシ、シカ
授血:撃鉄家血族の血から作った特別な銃弾に撃たれて生き延びた人間が血を授かる
お
王虎《おうこ》家
・人虎の血を継ぐ獣人系血族。戦闘時は指から鋭利な爪が飛び出す。
好物:キャットフード、ネズミ
授血:狂犬病と同じく噛まれたり水を媒介して人間に血を授ける
か行
き
狐火《きつねび》家
日本に古くから住む妖怪の血族。伝説では人魂のような灯りとなって現れ、夜道を歩く人を迷わせるという。血族の狐火家は強力な炎を操り、鎧に変えて全身にまとうことができる。
好物:稲荷寿司、油揚げ
授血:夜道に現れた狐火についていった人間がまれに血を授かる
恐海《きょうかい》家
邪悪な海神を崇める邪教徒の末裔。タコやイカめいた軟体動物的な肉体を持ち、体の色を周囲の風景と同化させるステルススキンと呼ばれる能力を持つ。この能力は衣服など持ち物すべてに適用される。
好物:海産物
授血:邪教徒の血を引く者(どれほど代を重ねて薄まっていたとしても)が、邪神の呼ぶ声を聞いたとき血を授かる
狂骨《きょうこつ》家
聖骨家から派生した家系。聖骨家が持つ特殊能力は失われたが、骨を変形させる能力がより幅広いものになっている。
好物:カルシウム
授血:聖骨家と同じく、狂骨家血族の骨を移植された人間が稀に血を授かる
く
鞍馬《くらま》家
天狗の流れを汲むもっとも古い家系のひとつ。堕落した修験者の成れの果てで、嵐を操る。あらゆる血族の中でも寿命が突出して長い。
好物:日本酒
授血:不明
群狼《ぐんろう》家
人狼の血を継ぐ家系。水を媒介して人間に血を授けるが、授かりそこねた者は魔獣と化し、驚異的な生命力を得る代わりに満月の夜が来るたび餓えに苦しむことになる。
好物:人肉
授血:水を媒介して人間に血を授ける(ヨーロッパの伝説では狼の足跡に溜まった水を飲んだ人間が人狼になるという)
け
契魔《けいま》家
悪魔の血を継ぐ家系。人間と契約を結ぶことで取引する。だいたいにおいてその契約は人間側に悲劇をもたらす。
好物:契約して人間から奪ったもの
授血:血族化の契約を結んだ人間がまれに血族化する
こ
牛頭《ごず》家
ギリシャ神話の時代から続く古い家系。牛の頭を持つ怪物で美女を何よりも好む。石神家の血族とはある種の昆虫めいた共生関係にあり、彼らの作ったダンジョンに住み着いていることが多い。
怪力から繰り出される攻撃も恐ろしいが、牛頭家の真価はどんなに複雑なダンジョンでも決して迷わないという特殊能力だ。危険に満ちたダンジョンで牛頭家血族を探し出すことそのものが難しいのである。
好物:サラダ類
授血:不明
古鉄《こてつ》家
機械の肉体を持つ家系。戦場で戦い続けるうちに鎧と肉体が一体化した武者の亡霊が始祖。他人の体をサイボーグ化する能力も持ち、一部は闇医者などを営んでいる。
好物:鉄分豊富な食品
授血:機械細胞の移植
さ行
し
屍咬《しがみ》家
アンデッドの家系。腐痴家の近縁でかつてはその従属家系であった。死肉の塊めいた体をしていて、分離させたり他の死体を吸収したりすることができる。
好物:死肉
授血:屍咬家血族の肉を食った人間がまれに血を授かる
石神《しゃくじん》家
ギリシャ神話の時代から続く古い家系。
血を授かった者は人格と記憶が上書きされて個性を失い、全員が「ダイダロス」を名乗る。全体で一つの意思を持ち、巨大建造物を作ること以外は何の関心も持たない。他家や人間と意思の疎通も出来ない。ただひたすらアリのように建築作業に従事するのみである。
他者に直接害を与えることはないが、ときどき町へ建設用資材や工具、重機などを強奪しに行く。
好物:弁当
授血:石神家の作った建造物に迷い込んで死んだ人間が稀に血を授かる
せ
聖骨《せいこつ》家
白骨化した四肢を自在に変形させて操る家系。聖人の聖骸から誕生した。他の血族の血氣を遮断し、能力を封ずる力を持つ。
好物:カルシウム
授血:聖骨家血族に骨を移植された人間がまれに血を授かる
た行
ち
血羽《ちばね》家
神鳥の血を継ぐ家系。特殊能力は持たないが品種改良されたブロイラー(養鶏)のように頑強な肉体を持っている。
好物:穀物、豆類
授血:血羽家の血を混ぜた燃料で人間を焼く。その燃料をしみこませた紙切れなどを人間の掌の上で焼く程度で良い
と
刀鬼《とうき》家
剣の道を極めるうちに鬼と化した家系。剣術以外にも槍術など様々な流派がある。
好物:米(特に寿司や団子を好む)
授血:刀鬼家血族の下で長年の修行を経て最終試練をクリアした人間が血を授かる。時間がかかる分、血を授かる確率は他の家系と比べて比較的高い
狗操《くくり》家
犬使いの家系。群狼家から派生した。自分の影から生み出した犬を使役することが出来る。獣の本能が強く欲望にタガがない者が多い。犬・狼系の血族は身内同士の結束が強い。
好物:肉類、ドッグフード
授血:狗操家血族に噛まれた人間がまれに血を授かる
な行
に
似蟲《にむし》家
昆虫人の血を引く血族。アリのような社会性を持ち基本的には女王に従うが、群れを捨てて単体で動く者も少なからずいる。我が強い者や無責任な者は主従関係に支配されにくいようだ。
好物:種によって異なる。例えばカマキリの似蟲家血族ならば昆虫を好んで食べ、バッタの似蟲家血族ならば植物を好む
授血:不明
は行
ひ
憑鬼《ひょうき》家
悪霊系の血族。肉体は滅び、強烈な怨念だけを残した霊体となっている。物体に取り付いたり、残留思念を操る能力を持つ。
好物:怨念
授血:憑鬼血族に殺されたものがまれに新たな憑鬼家血族として蘇る
ふ
腐痴《ふち》家
ネクロマンサー(死霊術師)の家系。死者を甦らせアンデッドワーカーを製造する能力を持つ。本人もアンデッド化しており、不死身とまでは行かないものの相当にしぶとい。フランケンシュタイン博士がその血を引いていたという。
好物:発酵食品
授血:特殊な儀式を人間の死体に施す
ほ
鳳凰家
他者からエネルギーを吸収し、自らの血氣(血族エネルギー)に変換出来る家系。エネルギーを吸い上げる対象は様々であり、植物、炎、自然など個人によって異なる。
邪悪な心を持つ鳳上赫は効率を優先し、人間から生命力を吸い上げて自らの血氣に変えていた。
好物:竹の実、アオギリを煎じた茶(鳳凰家は他者から血氣を吸収できる代わりに好物による血氣回復の効果は低い)
授血:不明
ま行
魔針《ましん》家
邪悪な海神を崇める邪教徒の末裔。恐海家とは近縁に当たる。エイなどに似た毒針を持ち、自身も強力な毒耐性を持つ。
好物:海産物
授血:不明
や行
や
夜鬼《やき》家
闇夜を跳梁する怪物の末裔。コウモリのような黒い翼とのっぺらぼうの顔、ゴムのような質感の肌を持つという。闇の波動を発して敵を攻撃する。
好物:コーヒー(ブラック)、夜気
授血:不明
闇撫《やみなで》家
魔女の流れを汲む家系で、女性のみが血を授かる。
人類史の初期から存在する非常に古い家系で、呪術的能力を持つ多くの家系の源流となった。自らのダメージを他人に譲り渡してしまうギフトと呼ばれる能力を持つ。
好物:なし(能力で傷を回復できるかわりに好物がない)
授血:闇撫家血族の長時間の拷問に耐え生き延びた人間が血を授かる。ヨーロッパで魔女狩りが吹き荒れた時代、闇撫家は審問官側に成りすまし、拷問を繰り返して仲間を増やした
ら行
り
龍口《りゅうく》家
龍の血を引く龍人。非常に硬い鱗と強靭な体、強力なブレス攻撃などを持つ。戦闘能力は高いがパワーの扱いが難しく、授かった血から能力のすべてを引き出せる者はまれである。
好物:丸いものなら何でも
授血:不明
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