【アパレル人の本心①】「お洒落 」「洋服 」「ファッション」なんて本当は不要

今日は、自分の専門分野であるファッションについて自虐的な意味も込めてお話します。最近、今まで長年携わってきた自分の仕事は何だったのかと自問自答する毎日ですが、それと同時に最近「お腹いっぱいだなあ」と感じていることがあります。それは

1.ファストファッションを礼賛しすぎ
2.ブランド信者が多すぎ
3.トレンドを追いすぎ
4.パーソナルスタイリストが多すぎ
5.質(素材や縫製)やTPO(着る場所、時間、場面)には触れず色やデザイン、コーデに注目しすぎ
6.お洒落=モテるを言いすぎ
7.日本では毎年生産された洋服の半分(約100万トン)が捨てられている現状に関心が弱すぎ
8.ファッションでお洒落を追求していても、生き方や考え方、生産の仕方、消費の仕方にお洒落を追求する人が少なすぎ


といった具合です。

今の日本で繰り広げられている大量に生産された洋服やモテることや他者からの承認を得ることがゴールのお洒落、それらは、コロナで生きることに精一杯の人が増えている中で本当に必要なのだろうか?

私自身の反省も含まれていますが、これからは、自分のスタイルを構成するもの、世の中の人にオススメするものには、より慎重であるべきだと思っています。

原則として以下のように考えています。

1.大量生産大量消費には加担しない。
2.「ファストファッションブランド、ラグジュアリーブランド」より「マイナーブランド、国産ブランド」に着目する。
3.プロダクトのみの評価は行なわず、背景にあるストリーやコンセプトを評価する。
4.サスティナブルな活動を応援する。
5.業界に欠けていた部分の提案発信を地道に続ける。
6.ファッションが日常の生きる楽しみの一つ(小さな喜びや安心)に加えてもらえるよう活動をする。

アフターコロナを考えた時、正解はないと思いますが、「何が大事で、何が自分に出来るのか」本質を見極めるきっかけにしなければならないと痛感しています。

普通の格好でいいという人のために。

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