【アパレル業界の話⑤】地方の店はどんどんなくなっていく。

洋服好きならば、自分がひいきにしている店、よく足を運ぶ店があると思います。

でも、日本三大都市である、東京、名古屋、大阪以外の地方の都市にある店は、採算がとれている店など一部で、よほどの大型ブランドでない限りクローズするかもしれません。

あまり多くはないでしょうが、よく話す販売員さんなどが急にいなくなってしまうことが起こりかねません。私の住んでいる地方ではもう起きています。やはり売上規模によるところが大きく、年間売上1億のハードルを下回るお店は今後ますます苦境に立たせられるでしょう。

現に知り合いのお店の派遣スタッフやアルバイトなどはほとんどいなくなりました。個人的にセールススキルが高いなあと感じていた人も顔を見なくなりました。雇用形態によって明暗が分かれ、せっかくの才能を発揮する場所が奪われてしまった人もいるのです。

万が一みなさんが通っている中で顔なじみの販売員さんがいたならば、早目に足を運ぶことをオススメします。いついなくなるか分からないので。

アフターコロナを考えた時、地方の実店舗を軸とした小売が難しくなるのは致し方ないのかもしれません。インターネットでのマーケティング、集客力がない限り人口が減る足元商圏で勝負出来るのは主要都市限られています。福岡や広島、仙台、札幌などの政令指定都市であってもファッションビジネスを成立させることは容易ではないでしょう。

しかし、消費者のファッションリテラシーが向上したならば消費行動変化がみられるかもしれません。
ワンシーズンの使い捨てをイメージして安価なものを購入するのでなく長く生活の中で愛用していくものを購入する傾向が強くなる日がくる可能性がないとは言い切れません。それまでの苦難となるのがここ数年であると思います。

地方の良さである自然や開放空間が活かされたライフスタイルファッションがコンセプトであることがいかに重要であるかという確信が強まる今日この頃です。

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