見出し画像

私の推薦図書5選 vol.3

過去記事はこちらからどうぞ
私の推薦図書5選 vol.1
私の推薦図書5選 vol.2

実は私には持病がありまして
書店に行くと何か一冊でも買わずにはその場を去れないのです。
本に呼ばれている、答えなくては。そんな風に思ってしまうのです。

今日は友人と、物質的に満たされ何も新たに買う必要のない生活を手に入れたとしても、本屋さんだけは欲しいという話をしました。

私を呼んでいるのは誰なのでしょう?
気づくとまた、数冊の本を抱えてレジに並ぶ自分がいるのです。

さてさて、今日も始まります。


「仕事道楽 新版―スタジオジブリの現場」  鈴木 敏夫

好きすぎて折に触れ読み返す一冊。
何を隠そう私は鈴木敏夫プロデューサーの考え方の大ファンです。
おかげでジブリ作品は半分も観たことがないくせに内部事情にはやたら敏感になりました。「この人とどうしても同じ教養を持ちたい」っていう気持ちは、どんな感情にも勝る強烈な愛だと思います。


「あのひととここだけのおしゃべり―よしながふみ対談集」  よしながふみ

何を隠そう私は本以上に漫画を読みます。
よしながふみは稀代のストーリーテラーだ!とあちこちで言いまくってますが、対談集までこんなに面白いとなると、もう言うことがありません。満点です。
漫画界にも、巨匠や先人の教えを受け継いでいこうという明確な意思を持つ人々がいる。描く側の人間にとって漫画の神様は手塚治虫、少女漫画は萩尾望都、はおそらく満場一致でしょう。「グレンスミスの呪い」のくだりとかたまらん!!


「本へのとびら―岩波少年文庫を語る」   宮崎 駿

ジブリネタが続きますね。
ほんの一部であることは間違いないけれど、宮崎駿が何を読みどう感じてきたのかを覗ける一冊。挿絵についての言及が多く絵描きの目線がどうしても入るのが面白い。児童文学において石井桃子という存在を無視してはいけないのだと知った。


「いなほ保育園の十二ヶ月」  北原 和子

ジブリ関連三発目!今日はどうしたのでしょう。
(この本の編集はジブリ出版部によるものです)
生きることは芸術である、生きていければいいのだと言い切る強さ。
そして、子どもへの責任感。ここまで全力で子供に向き合う大人がいるだろうかと。札幌のトモエ幼稚園へ見学に行って木村仁さんと話した時も同じことを感じたなあ。


「神は詳細に宿る」 養老孟司

動物は「感覚依存」で人間はそうではない。だからこそ言語を扱えるというテーマの語りが良かった。
我々人間は世界を知覚できている、なんて思い上がりなのですかね。


たいして映画も観ていないくせに、図らずもジブリ関連図書が多くなりました。
明日も本のことを考えられる、そう思うと幸せです。
ご覧いただきありがとうございました。

この記事が参加している募集

推薦図書

読書感想文

いつもご覧いただきありがとうございます。頂いたサポートは本のために使わせていただきます。