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映画300(スリーハンドレッド)感想 CGの見せ方 死とエロシーンについて

【スパルタ教育でおなじみのスパルタ】

紀元前480年古代ギリシャのポリス(都市国家)であるスパルタが舞台のお話。古代ギリシャ最強の重装歩兵を誇り、軍国主義的政治と武事・軍事を尊ぶ厳格な教育制度でそれがスパルタ教育の語源だ。そのスパルタに対して現在のイランの場所を中心に栄えたアケメネス朝ペルシャとの戦争であるテルモピュライの戦いがテーマだ。ペルシャ20万の軍に対してスパルタ王レオニダスが率いるのはたった300人の精鋭部隊!どうやって勝つんだよってとこから話は始まります。

※ちなみにこの映画を見たイラン政府がペルシア人を冒涜してると抗議したとか・・・それに対して映画関係者は「この映画は、歴史を正確に伝えるものではない。」と説明している。たしかに歴史に重きを置かれてるというよりはCGの派手さとかアクションのすごさ的な映画だとは感じた。


【CGで表現される超現実的な映像やモンスター】

映像を見るにかなり全編通してがっつりCG使われてるなぁって印象を受ける。それによって壮大な平野とか雨のように降ってくる槍、とてつもない数の軍勢とかを大迫力で見せてくる。あと漫画キングダムで桓齮将軍が死体でアーチを作るのが読者にすごいインパクトを与えたが、この映画でも死体で壁を作ったり、死体をつなぎ合わせて木のようなモニュメントを作って相手に恐怖を与えるというシーンがある。これもCGならではというか普通じゃ作れない映像なので強い印象をもたらしてる。同じ引用で申し訳ないんだけれど漫画キングダムに人間離れした怪物みたいなキャラ・ランカイってのがいるけどそれと似たような巨人とか、ゴブリンみたいなキャラも出てきてスケールの大きさが楽しい感じ。ただ僕個人的には大事な仲間の首が敵に切られるシーンがあるのだけど、ちょっと見せすぎかなと思っちゃった。CGでがっつり生首と胴体が切り離され、首の断面とかもリアルに描写できるのはすごいとは思うんだけど、エモーショナルなシーンなだけに逆にそこまでがっつり全部見せられちゃうとチープに思えてしまうというか、少し見てる側の想像に任せる余白があった方がよりグロテスクさやインパクトが際立つのもあるんじゃないかと思ったり・・・。自分がどちらかというとCG否定派というかクリストファーノーラン監督とか北野武寄りの考えに共感する派ってのもあるんだけど、そう思わざるを得なかった。


【暴力・死とエロシーン】

スパルタとペルシャの戦争の映画なので暴力が全編を通して流れるわけだが、やっぱり死と隣り合わせの状況だと逆説的に生が浮き彫りになってくる。ベッドシーンが出てくるんだけどそれがこれから挑む戦争での死を意識させる効果的な演出になってる。レナヘディがすごい美人でかなりタイプなのでおっぱい出てきて感謝したのは私がゴミ人間である証です。よくエロシーンはいらない的な意見を目にすることもあるけれど映画にエロシーンが多いのは死や血の通った人間味を映し出す効果があるってのは事実だと思います。


【シンプル明快なストーリー・映像の派手さ】

歴史的な知識がなくてもギリシャのスパルタ軍300人vsペルシャの大軍ってわかりやすいストーリーでその中に王と王妃の愛であったり、欲望や裏切りがあったりで飽きずに見れる映画だなと思いました。CGによってド派手な映像が盛りだくさんなのでそういうのが好きな人にはとてもオススメです。

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