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全宅ツイ不動産チンパンジー情報 第105号

一部報道を見た一部全宅ツイ会員からぜひとも前広に知識を持っておきたい真っ青な顔で叫ぶ声がたくさん上がってきたので、やらせていただきます。)

※本記事は法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません(また、現実の特定の事案について言及するものでもありません)。
本記事の内容の正確性・妥当性等につきましては細心の注意を払っておりますがその保証をするものではなく、本記事の情報の利用によって利用者等に何らかの損害が発生した場合にも、一切の責任を負うものではありません。

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関口・グル「関口!グルの!結婚お悩み相談所!!!」

全宅ツイのグル(以下、グル)「はい、というわけで今回は夫婦円満な不動産屋さんである全チン読者の皆さんにはあまり馴染みのない離婚についてのお話です。夫婦円満な皆さんはご存知ないと思うんで、みんな大好き関口弁護士に簡単な離婚の、特に法律的な面についておしえてもらいましょう。」

弁護士 関口 郷思(以下、関口)「今回は、基本的な部分を広くお話しできればと思います。」

グル「センセ、そもそも結婚したら、不倫ってしたらあかんのですか? どっか法律に書いてるんですか? どうして奥さんは一人じゃないといけないんですか?たくさん奥さんと子供を持つ方が、キャバクラや風俗でドカドカおカネ溶かすツイッターによくいる不動産屋さんたちより健全なんじゃないんですか?バンバン!」

関口「グル君、いい質問だ!(そこから?) 婚姻という契約の中に”貞操義務”という義務が含まれているんです。また、一夫一婦制というのは近代社会の原則だということらしいのですが、いちおう日本の法律でも法的根拠として民法第732条や刑法第184条で重婚が禁止されています。違反すると2年以下の懲役です!(そもそも奥さんがいっぱいいたらキャバクラに行かなくなるのか…?)」

グル「キャバクラの件については申し訳ありませんでした。貞操義務ってなんて書いてあるんですか?」

関口「”貞操義務”とは、配偶者以外の者と性的な関係を持ってはならない(不貞をしてはならない)義務のことですが、条文には直接書いてありません。ただし、不貞(不倫)は離婚原因とされています。」

グル「次の引用のとおりですね。」

【引 用】

民法 第770条
1.夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
 1.配偶者に不貞な行為があったとき。
  (以下 略)

(※条文の文言は「離婚の訴えを提起することができる」とあるが、これは「裁判で離婚が認められる」という意味です。)

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グル「不倫をしたらアカンとは書いてないけど、不倫したら離婚請求が認められてしまうってことですね。でもたとえば、夫ではない男性の経営するレストランに通い詰めてる女性がいたとしても、それをもって不貞とはいえないですよね。めっちゃ料理が美味しいしシェフが感じええから通とっただけや!いうてシラを切り倒して、不貞なんか無かった!って言い張ったら、またちゃうかったんですかね?たとえば。」

関口「はい、もちろんレストランに通っただけでは不貞とはいえません。肉体関係があったかどうかは基本的に外からは分かりませんからね。」

グル「ぼくは浮気相手のお家から自分のお家のタワーマンションに帰るときに、証拠隠滅のため、公開空地を3周ぐらい走ってからお家の部屋に入る不動産屋さんを知っています!!でもほんなら、不動産屋の旦那が明らかに浮気しとるって奥さんが思って離婚や!訴訟や!いうても肉体関係があったことを奥さんが証明しないといけないんですか?」

関口「不動産屋に限りませんが、そういうことになります。(公開空地を走って痕跡を消せるものなのか…?)」

グル「でもそれってめちゃくちゃ難しくないですか?自身で撮影するタイプの性癖をお持ちとかでないと。(汗だくになって、化粧品の匂いとかラメとかが汗で落ちるって言ってました!!)」

関口「はい、まさに”最中”の動画のような明確な物的証拠が出てくることは稀で、多くは状況証拠で判断、ということになります。」

グル「なります。」

グル「これはやっとるにちがいないと。そういう証拠を持って裁判所に行くんですね。」

関口「ラブホテルへの出入りの瞬間や相手の家に泊る前後の写真とか、前後のLINEのメッセージとか、もろもろの事情を組み合わせて立証します。某元グラビアアイドルの事件では手帳の”その日”にハートマークが書いてあったそうですが、そういう諸々の事情を組み合わせて立証するわけです。」

グル「現地行って写真取るの大事、不動産と一緒(´・_・`)。でも弁護士センセがラブホテルの入り口に張り付いてる訳じゃないんですよね?提携してる探偵会社とかあるんですか?奥さんが自ら張り込む?」

関口「すでに奥さんの方が探偵に依頼していたりすることが多いですかね。提携というのは無いですが、知り合いの業者さんを紹介することはあります。」

グル「でもこれは、不動産屋の旦那が浮気しとるって訴えても結局、肉体関係があったことを証明できずに裁判に負けてしまうみたいなケースも多くなるんちゃいますかね。あ~でもそうか。弁護士へ相談行った時点で奥さん側は、およがせててもう証拠だいたい固めったったわ、みたいにやるんか。」

関口「はい、普通のホテルの部屋だと、”一緒の部屋に入ったけど打合せをしただけです”みたいな話はあります(一方ラブホテルはアレ以外に入る目的がないからアウト)。ただ、おっしゃるとおり、まだ証拠が弱いから引き続き証拠収集を頑張りましょうみたいなことはよくあります。一般論ですが、男性にくらべて、女性の依頼者の方が、宣戦布告までの間に長期間の準備をしていることが多いです。」

グル「グル学んだ。ラブホテルだめ。」

グル「しかし、センセの仕事柄、いっしょに証拠とか見ないといけないんですよね?
おっさんとおばさんの……」

関口「ありますね。証拠といっても、手をつないで外を歩いていたりホテルに出入りしたりの瞬間とか、探偵が撮影したような写真だけでなく、それこそ、その”最中”みたいな動画が旦那のパソコンから出てきたり…みたい例もあったりします。」

関口「友人弁護士の話では、旦那が妻を訴えてる案件で、妻と間男のハメ撮り動画を見(観)た後に、裁判所で相手方(妻)本人と会うのが何とも言えなかった、との事です。。あと、全く関係ないですがやはりプロの撮影とは技や機材等が全然違い、素人が撮った動画は観るに堪えない、”素人モノ”と”単なる素人”は違う、とも。(何のこっちゃ…」

グル「ほんまのmilf シリーズ……きつい……」

関口「ですね。ただこういう動画がある事案では、普通は相手もそこまで争ってはこないので、それが裁判に出たりすることはないです。」

グル「もうバレて証拠もがっちりやからそこでは争わないと。裁判でそういう動画が証拠として流される場合もあるんですか?」

関口「私は見たことがないです。さすがに相手にも弁護士が付いていれば争わせないと思います。ただ、友人弁護士が担当した別の案件で、相手(夫)が不貞を否認するので奥さん側が動画を裁判で出したら、”この動画の際には勃たなかったので挿入はしていないんです”みたいな反論があったそうですwもちろん裁判官は一蹴」

グル「裁判官、なんでや!勃たへんかったんやぞ!」

関口「裁判官いわく、”んなわけあるかw奥さんとは普通にヤッてたんやろ!”で結局、本人は認めたという」

グル「ふだんからお家にシアリスを置いて伏線を張っといて裁判で言わんとwwwいつも愛用してたシアリスを忘れたんで勃ちませんでした!裁判長!いうてwwww」

グル「いいかwww裁判は臨場感が全てだwww一世一代の判決が素面で取れるか、臨場感を演出できない奴は絶対に勝てない。裁判官の気分を盛り上げてぶっ殺せwwww」

グル「はい。」

関口「はい。(そもそも、裁判例上は必ずしも挿入っていなくても不貞になり得るんですけどね…」

グル「えーと、弁護士から見て絶対に浮気のバレない方法あると思いますか?」

関口「一切痕跡を残さなければ大丈夫、とも考えられますが、私が聞いた見聞きした中での印象からすると、何だかんだいつかは浮気ってバレるもんなんだな、という感じです。」

グル「みんなちゃんと聞いた?」

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グル「そもそもなんですが、離婚すなわち慰謝料、ってわけでもないんですよね。
お互いに同意して離婚したら、慰謝料は発生しない。慰謝料はあくまで不貞に伴うもんでしょうか?あと、離婚したら必ず財産わけないといけない?」

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